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サドなアイツと俺 (37)※軽く緩めな描写あります。。。※

※トニー視点※軽く緩めな性描写は、一番最後の一文だけです。。。



その日の夜。
今度は自分がヤってやるんだという気持ちで隣室のジュンの部屋に向かった。

コンコンッ。

ノックすると声が聞こえる。
 「はーい、誰ですか?」
 「俺だよ、トニー」

ドアが開く。
 「何?」
 「その…、昨日のあの件で」
 「謝りに来たって事?」
 「ああ」

どうぞー、と言ってジュンはドアを開けてくれた。
部屋のドアを後ろ手で閉めると直ぐに言っていた。
 「俺…、何年も何年も虐めてからかって泣かせていた。今更謝っても遅いと思うんだ。それに、お前は許してくれないだろう?」
 「謝り方にもよるよ」
 「昨日の様なのは嫌だ」
 「何の事?」
 「あんなのは嫌なんだ。俺は下僕ではない。もうしたくないし、して欲しくもない」
 「分かった。もうしない」
 「本当に?」
 「うん、もうしないよ。嫌だったんでしょ?」
その言葉に頷く。
 「それで分かったんじゃないの?」
 「何が?」
 「嫌がる事をされた人間の思いが」
 「ああ、でも…」
 「まあ、種類は違うけどね。俺はトニーと違って体力無いかもしれない。俺が嫌で嫌で止めて欲しいと思ってても、それが言えなかった。もし言ってたとしても、トニーは止めなかっただろうね」
 「う…」
その言葉に詰まった俺は何も言えなかった。
たしかに、面白がって止めなかっただろうな。

 「でも、俺は止めるよ。こうやって言いに来たのだから」
 「ジュン…。こういうのは卑怯かもしれないが、俺はお前が好きなんだ」
 「サンクス」
 「俺は、本当にっ」
 「俺も、今のトニーは好きだよ」

思わず抱きしめようと手を伸ばしたら即座に払い除けられた。
 「ジュン……」
 「でも、昔のトニーは大嫌い…」

 「ごめん……」
今度は払い除けられない様にと祈りながら手を伸ばす。
 「本当に、中学の…、あの時、エッチされるまでのトニーは大嫌いなんだ」
 「ごめん…」

ジュンは俯いてるので、そのままそっと抱き寄せる。
 「あの時、エッチされた時は驚いたんだけど…」
 「消毒したかった…」
 「何の?」
 「病院で消毒されたと聞いた。でも、俺が消毒したかったんだ」

初耳なんだけど、と顔を上げると抱きしめられた。
 「消毒って…?」
 「あんな奴等にマワされヤラレて…、俺のモノを滅茶苦茶にしてくれた。あいつ等をボコってお前を守ってやれなかったのが大きな失態だ…」
 「何の事か…」

 「何も聞いてないのか…」
 「ダディもヒロも、誰も教えてくれなかったけど…。何か知ってるの?」


考えていたら、ジュンは言ってきた。
 「知ってるのなら教えて。今の俺なら、どんな事を聞いても驚かないから」
 「…本当に?」
 「うん。教えて」


意志の強い黒い瞳に見つめられ、あの当時を思い出し教えた。

不良仲間と対峙していたら、その内の一人がTシャツを持っているのを見て。
恐らく、そのTシャツを囮にしておびき寄せるつもりなのかと思っていた。
そして、ジンをガードマンにしていたのだけど、お前は学校内で攫われてしまった。
探し当てたら、既に7人の男にマワされヤラレていた後だった。

その時、あいつ等をボコってやったんだ。

お前は意識が無く、そのままクリニックに連れて行くと消毒されたんだ。
俺がしたかった。
消毒と称して、お前の身体を触りたかったんだ。

だけど、その前にあいつ等をもう一度ボコってからだ、と思い直したんだ。


でも、警察沙汰にはならなかった。
何故なのかは分からないが、停学か退学かになるだろうと思っていたのに、ならなかったんだ。
代わりに、あいつ等が退学になったけどな。
退院したお前に、俺は消毒と称して身体に触れたかったんだ。
お前の初めての相手は俺なんだ、と思いながら…。



それを聞き終わったジュンは(トニーの代わりに退学になったあいつ等は、ダディかユタのお蔭なんだろうな)と思い当たり、呟いていた。
 「複雑だ…」
その言葉に即答していた。
 「悩むな。お前は昔も今も変わってない」
 「ちょっと、何をはっきりと言ってくれるんだ。変わったって言って欲しいね」
 
噛み付く様に言ってくるジュンに微笑んで言ってやる。
 「変わってないよ。その生き生きとした表情に元気一杯で意志の強そうな目。変わって欲しくないね」
 「え…、あ、そっち?」
 「なんだ、他にあるのか?」
 「あ、い、いや無いです」
 「まあ、ドSになってるのには驚いたけどな」
ウインクしてやるとジュンは顔を俯かせて、俺の胸に顔を埋めてくる。

先程より強く抱きしめ髪の毛を撫でてやると大人しく撫でらせてくれる。
これは…、俺の抑制心を試しているのか?

いや、元々こいつは単純な人間だ。
物事を複雑に考えるのは苦手な奴だ。


 「ジュン…」
 「何も言わないで」
 「何で?」
 「いいから、このまま抱いていて」
 「ん…」


そのままジュンの髪を触りながら、抱きしめていた。
少し経つと、俺のもそうだけどジュンのも元気に主張して、お互いの身体に押し付けていた。












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最近、連投続いてますが・・・
軽く緩めな描写は最後の最後の一文だけです(汗)
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