FC2ブログ

サドなアイツと俺 (31) ※描写がきわどい・・・?※

※R15?なのかどうか。。。きわどい描写です※



ドアを開け中に入り壁に手を当てて電気を点ける。

 「で、9月から大学生だって。お前、勉強するのか好きなんだな」
トニーの声だ。
俺の後を付いて来てたのは分かってた。

 「何とか言えよ、baby face。
他人の部屋の前でブツブツ言って、仕事疲れを少しでも取ろうとしていた俺の邪魔をしやがってどういうつもりだ」

トニーは、いつも絡んできてた。
無視すればいいのに、出来ずにいつも言ってくる。
 「おい、こっ」

腕を取られ振り向かせられたが、トニーは黙ってしまった。
 「泣きゃ良いもんじゃないだろっ。お前は」
 「なら見なくても良いだろっ。自分の部屋へ戻れよっ」
 「可愛くねぇなっ。さっきは素直にブツブツ言ってたくせに」
 「男が可愛かったら変だろうが。さっさと戻って疲れを取れよ」
 「ジュンッ」
 「じゃなっ」


思いっきりドアを閉めてやった。
後から声が聞こえてくる。
 「うー…、いてぇなぁ……」

すると、背中を強く押された。
 「っ、うー………」

 「痛いってか?俺だって痛いんだよ、人の足を挟みやがって」

その言葉で分かった。
俺はトニーの足を挟んでドアを閉めた事に。
そしてトニーが細目に開いているドアを力任せに押し開けたので、俺の背中にドアがぶつかったからだと。
背中が痛くて、思わずしゃがんでしまい手を背中に当てて唸っていた。
こんなんだと本当にリューゾーに叱咤される。
 「稽古のし直し。神経を集中させろっ!」って。


痛くて何も言えず涙が出てくる。
トニーは屈んで俺の前髪をあげて顔を覗きこんでくる。
 「そこまで痛むか?」

見るなよ。
俺の泣き顔なんて昔から見慣れてる筈だろ。
一人にしてくれ。

何を思ったのか、トニーは俺を抱き上げてくれる。
 「つ!ぅ……」
 「痛むか?」

痛むから呻くんだ、放っといてくれ。

お願いだから、優しくしないでくれ。
今更優しくしないで欲しい。


あの頃に…。
中学の時、トニーにエッチされた頃に戻りたい。
あの時はトニーの優しさが嬉しかった。

あの温もりを手放したくなかった。
トニー。
どうして何もしてこなくなったの?


俺は、あの頃を思い出していた。
昔の事を思い出していたら痛みを感じる。
 「っ、ぅ……」
 「痛いのか感じてるのか分からん声だな…」

トニーは何かしてるのか?
意識が戻ると舐められてる感じがする。
 「あ、あっ…」

胸とか腹ではない。
背中だ。
 「ぅ……」
 「ん、痛そうな痣だな…」

もしかして、さっきのドアが当たったアレか。
 「はっ…、っ……」


トニーの声が聞こえてくる。
 「痛いの痛いの飛んでけー」


それは、まだ小さかった頃、よくダディとヒロが言ってくれた言葉だった。
呪文のように聞こえてくる、その言葉。
何度も何度も背中を撫でながらトニーは呟くように言ってくる。
 「痛いの痛いの飛んでけー」

そう言いながら俺の背中を撫でては舐めるを、繰り返してる。

その言葉は、ダディやヒロからも言われてたのを思い出す。
それと同時に違う事を思い出し、俺は自覚した。
絡まれて、虐められからかわれて泣かされてきた。
だけど、トニーは殴ったり蹴ったりの様な事はしてこなかった。

さっき、トニーの部屋のドアに向かって言ってた言葉は薄っぺらな言葉だ。

トニーは、俺を虐めたくてからかいたくて泣かせてきたわけでは無い。
俺がジンと二人だけで居るからだ。
他の人と遊ばないから、一緒に遊びたくて俺の意識を自分に向けさせたくての行動だったんだ。


トニー、ごめん。
俺、本当にバカだよ。












にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村

やっと気が付いた、どこまでもニブちんなジュン。。。
関連記事

0 Comments

Leave a comment