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サドなアイツと俺 (25)※ジュン視点※性描写あります。ご注意ください。

※ジュン視点※性描写あります。ご注意ください。


バタン…。

部屋のドアが静かに閉まる音がする。
閉まったのを確認したジュンは目を開け、トニーにキスされた頬に手をやっていた。

トニー。
なんで俺にキスをするの?
ねえ本気なの?
本気で俺に言ってくれたの?
俺、この土曜日にはパースへ帰るんだよ。

あの虐めっ子トニーとは思えないほどの変わり様だ。
優しく逞しく強くなっている。
ああ、でも変わってない所もあるか。
目を瞑り、あの頃のトニーと今のトニーの顔を比べる。
自信満々な所は変わってない。
昔より大人びているが、言葉使いも、それほど変わってない。
フランスではフランス語だけど、俺と居る時は英語や中国語で話す。
天パは変わらないが、黒茶色の髪の毛に茶色の瞳。

一つ年上のトニー。
それが中学の時…。
トニーにエッチされた。
あれから虐められることはなくなった。


俺は、別人だと思っていた。
色々な国に行ってたけど、ここまで強い思いは無かった。
俺の事を好きだと言ってくれたトニー。
俺は、トニーを好きになっていたんだ。

なんか、頭の中がこんがらがってそうだ。

え…。
待って、トニーは何て言ってた?

先程のトニーの言葉を思い出す。
 「俺だよ、俺。んっとに、フルネームで言ってやらあ。
トニー・ジャックマン様とは俺の事だよ。お前を虐めてたのは俺だっ」


トニー・ジャックマン様。

はっきり言ってたよね。
え…、様?
様って、付けて言った?

あの…、あのフック野郎っ!


ジュンは、トニーにキスされ身体を舐め回されてた中学時代を思い出した。
俺は、初めてだったんだ。
あ、あんな事…。


どうして入院してたのかは思い出せないが、退院した俺はトニーの家に呼ばれたんだ。
 「ジュン、怖くないから。だから、今から力むな」
 (いや、怖いよ…。今度は、どんな虐めをされるのだろう…)

 「お前、俺にキスしてきただろ?」
 (そうだった…)

それでも、俺は自分の気持ちを言ったんだ。
 「僕はね、可愛い女の子と結婚して2人以上の子供が欲しいんだ」

すると、トニーから唇にキスされたんだ。
 「ジュン。俺はね、お前しか虐めてないし、泣かせても無い。
お前が嫌いで虐めてるわけでも無いんだ」

 「分かる?逆に、お前の事が気になって、だから虐めてるんだ」

あの時、俺はパニックになってトニーに抱かれたんだ。
俺は、そのままトニーの好きなように、舐められたり吸われたりしゃぶられたり……。


俺の……。
俺のファーストッ!!
 


それを思い出すと、混乱していた頭の中が落ち着いてきた。
それと同時にベッドから跳ね起き、隣のトニーの部屋へと向かう。



ドンドンドンッ!!
ドンドンドンッ!!


早く出ろよっ!
さっきまで居ただろう。












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部屋のドアをドンドンドンッと叩くのは近所迷惑ですね。
せっかく混乱した頭の中が落ち着いたと思ったのに・・・

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