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archive: 2019年09月  1/3

クルーザーで太平洋巡り! (31) そして……

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 いくら読み返しても俺のことしか書かれてない。 だから確認したくなった。  「これだけ?」  「そうだ」  「悟さんのことは」  「一言も書かれてない」  「悟さんのこと、なにも書かれてないよ。なんで」  「私は、これだけで十分伝わっているからいいんだ」  「本当にいいの?」   なにかを決したのか言ってくる。  「優介。私たち10人は次元の違う種類のテレパシーがあるんだ。ボスを含め、右腕スズメと、...

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クルーザーで太平洋巡り! (30) おまけ

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 親友の徹から「土産だよ」と手渡された物は、沖縄だけでなく、カナダで買った物も含まれていた。 なぜカナダなんだろう。 しかも、手紙まで添えられている。 まあ、ああ見えてもシャイなところがあるからなあ。 そう思い封を開ける。 目に飛び込んできたのは、徹とは違う文字。 しかも、出だしがこうだ。  『優介、元気にしてる?』  友兄……。 その手紙を読んでいく。  『優介、元気にしてる?  私は元気だよ。 ...

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クルーザーで太平洋巡り! (29) 最終話です。

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  「は……、は……」  「うーん……、凄いキックだったねえ。感心、感激。感動したよ」  「な……、で」  「でも、当たりも掠りもしなかったけどね」  「あ……、ん、たが」  「ここに居る連中は弱いってことか」  「あ、んた、が」  「なにを言いたいって?」   手をマイク代わりにグーにして差し出してくる。 その手で触れられたい。その手の温もりを感じたいという衝動を抑え叫んでやる。  「あんたが、強すぎなん...

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クルーザーで太平洋巡り! (28) 

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 仕方ないなあと呟いたクマ野郎は、こっちに向かって歩いてくる。 どうするつもりだと思っていると足を掬われ担ぎ上げられる。 は、この私を担ぐだなんて。  「なにをする」  「暴れるな。大人しくしろ」  グギッと腰のとある部分を強めに押してくる。  「ほら、軽くなっただろ」  その言葉に身体を動かす。  「あ、ほんとだ。なんともない」  「全力出してこい」   その一言で、この1週間どれだけ頑張ってき...

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クルーザーで太平洋巡り! (27) 

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 なのに、相手は言い切ってくる。  「ギックリ腰か」  この野郎、なんで分かるんだ。 この1週間、スズメとマサとタカの3人を相手にしていた。 感覚は研ぎ澄まされたが柔道苦手な私はタカの背負い投げから逃れようとしていたら、キたんだ。 そのタカは投げではなく放り投げてくれる。  「どうした?」  「自分の変化に気付いてないのか?」  「変化とはなに?」  スズメもそうだが、マサも分からないので3人して...

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クルーザーで太平洋巡り! (26) エピソード 博人編

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 荷物を置き、コンピューター会社へと向かう。 トントンとノックをして返事を待たずに入ってやる。  「ハロー。コンピューター・ボス居る?」  「そこに……。あれ、何処に消えたんだろう」  居ないならいいと返し廊下に出る。 あいつが、この挑戦を受けないわけはない。 まあ、喫茶に行って甘いものを食べるか。  「いらっしゃいま……。あれ」  「タピオカミルクティーとケーキ4個の詰め合わせをお願い」  「テイク...

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クルーザーで太平洋巡り! (25) エピローグ 徹編

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 1週間もしないと身体が鈍るだろうなと思っていたのだけど、3人とも強くて手加減なして空手と合気道を相手してくれた。バイオリンも奏でたり、博人さんのバイオリンも聴けて最高に充実していた。  東京のマンションに戻ると、早速道着を手にして道場へと向かう。 その前に店だ。  「こんちはー」  「徹、お帰り-」  「ただいまー。はい、これ。土産だよ」  「ありがとう。嬉しいっ」  沖縄とカナダで買った物。 ...

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クルーザーで太平洋巡り! (24) R18! 性描写あります。抵抗ある方はスルーしてください。

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 フェリー乗り場の近くのホテルに一泊する。 なにやら博人さんは嬉しそうだ。  「パースに戻れるのが嬉しいの?」  「あのコンピュータ虫をやっつけれると思うと最高に嬉しい」  「そっちか」  即答で返ってきたその言葉に苦笑する。 そういや1週間後に武術の試験をするって書いていたな。 ユタカは変にプライドが高いからなあ。 まあ、あの財閥の子息というだけでなくイタリア王子としてのプライドもあるから尚のこ...

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クルーザーで太平洋巡り! (23) 

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 そしてクルーザーは赤道沿いに、日本へと向かう。 ポケットと徹君を降ろすためだ。  ポケットが操縦して沖縄へと向かう。 ヨットで飛行場のある沖縄本島へ向かい、見送る。  「ボスに会えて嬉しかったよ」  「ありがとう。悟に渡して貰いたいのだが、いいか?」  「いいよ」  今度は徹君だ。  「徹君、これを優介に渡して貰えるかな」  「はい、渡しておきます」  「言っておくが、私の空手は無視していいから...

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クルーザーで太平洋巡り! (22) 

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 その人の話は、こうだった。  我々は俗に言う魔法使いだ。 風火水土。 四つ全てを持つ者も居れば、一つしか持たない者も居る。  15代国王と王妃は2人とも全てを持っていた。 3人の子どもが生まれ、第一王女は風と水。 第一王子は風と土。 第二王女は土を持って生まれた。  ある日、王妃は悪者の手で殺された。 なぜ殺されたのかは第一王女の力を封印したから、そのせいで奴らに襲われた。 封印したばかりの第一王...

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