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はじめに。。。

性的表現がありますが、ストーリー重視の小説です。
18歳未満の方や、♂×♂同士の恋愛話に抵抗のある方はご遠慮ください。


BOOTHにて、ダウンロード版を販売中。
friend01.jpg
全年齢対象!の作品。
イラストはTwitterで仲良くなった方に描いていただきました。
絃さん、ありがとうございます。
博人と昌平の出会いの物語です。
シリーズ化にしていく予定です。

もう一冊は、こちら。
nakama01.jpg
R18!の作品。
主人公である2人が出会ったのは、まだお互いに高校生だった。
出会い編です。
こちらもシリーズ化する予定です。

2冊とも書籍版ありますが、書籍として購入希望の方は、TwitterのDMにて、ご連絡ください。



Hiroto_Fukuyama
🌠イラスト:豆たろさん🌠

私の創作ですので、自己満足の世界とも言います。
中傷、批判とかは受け付けません。(きっぱり)
なお、文章及び画像は著作権放棄しておりません。
無断使用、無断転載は固くお断りします。

最新記事か、下記の、お好きな≪ ≫シリーズ欄でどうぞ。
≪イベント小説の紹介≫
 季節物な物語です。

≪うちの子たち、ご紹介≫シリーズ
 全キャラが登場します。  

≪雅俊平&雅治≫シリーズ
 陸上から始まったお互いの物語。

≪福山博人&福山友明≫シリーズ
 医者を通しての恋物語。

≪新田嘉男&桑田政行≫シリーズ
 水泳アスリートだった政行の恋物語。

≪利根川五右衛門&高瀬義昭≫シリーズ
 政行の父が社長の会社で、利根川は専務を、政行の秘書をしていた高瀬の恋物語。
このブログ始まってのリーマンモノです。


≪宮田一族≫シリーズ
 宮田文雄&松井弘毅の恋物語。
大学生&高校生モノです。


≪その他のキャラたち≫
 クリックして、目次内をご覧ください<(_ _)>


☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
 
『龍神の宮殿』 全年齢対象のファンタジーの作品です。
    注:エブリスタさん限定の作品です。
ryu-jin_c.jpg



。.:♪*:・'(*⌒―⌒*))) ごゆっくり~



好きになったのは年上で意地悪な人 (36) 

 ピンポンピンポンピンポン……。
 
 煩く鳴り響く呼び鈴に腹が立つ。
  「あー、煩いっ」
 
 ドアを開けると宮田常務が立っていた。
  「今日は居た。よかった」
  「え……、み、宮田常務」
 
 ぎゅっと抱きしめられる。
  「いい香りだな。風呂入っていたのか」
 
 やばいよ、この人のが押しつけてきてるよ。
  「着替えてきます」
  「このままでいい」
 
 そう言い、玄関先で抱きしめられキスされる。
 うっとりとしてとろんとなっているだろうなと自分でも分かる。
 耳元で囁かれる。
  「徹の部屋に入りたい」
  「どうぞ」
 
 振り返り台所を通り過ぎようとしたら何かを蹴ってしまった。
 痛いなと思い、そちらに目をやる。そこには家から持って帰らされた家具とか色々な物が無造作に散らばっていた。
  「げ……。え、と。しばらくお待ちください」
 
 常務の、のほほんとした声が掛かる。
  「掃除中か」
  「親が、持って行けと言って荷台にくくりつけて」
 
 そう、今日も親父が来たんだよ。
 あれほど片付けてやろうと言われたのに断ったからなあ。
 一緒に片付ければよかった。
 なんて、後の祭りだな。
  「親って、実家に居たのか」
  「はい。昨日、戻ってきました」
  「だから居なかったのか」
  「本当なら日帰りの予定だったんですけど、俺のおでこを見た姉が倒れたので代わりに家事とか色々としていました」
 
 パパパッと簡単に片付け、隣の寝室に押し込む。
  「誰かを招き入れるってないから……。どうぞ、お茶を持ってきますね」
  「別に」
  「一人分しかないから、もう一人分持って帰ってきたんです」
 
 買って帰ったお茶のペットボトルとグラス2つをお盆にのせて持ってくる。
  「どうぞ」
  「ありがとう」
 
 


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好きになったのは年上で意地悪な人 (35) 

 さてさて、1週間ぶりの会社だ。
 しかも今日まで有給休暇なので会議が終わると帰れる。
 いつも通りに会議の始まる20分前に会社に着くように行く。
 常務室の扉をノックしながら声を掛ける。
  「おはようございます」
  「岡崎さん、調子はどうですか?」
  「大丈夫ですよ。常務、来週は毎日通院するので16時上がりしたいのですが、よろしいでしょうか?」
 
 その言葉に先に応じたのは重森君だ。
  「毎日ですか?」
  「この週末に包帯が取れるかどうかを診てもらうので、あとは薬を塗りに通院するのです」
  「岡崎さん、本当に大丈夫ですか?」
  「重森君、包帯は巻ける?」
  「いえ、できません」
 
 すると常務が応じてくる。
  「私が巻いてあげるよ」
  「それでしたら、一番最初に患部を見せてあげます」
 
 包帯と湿布を剥がし取り、おでこを見た重森君は倒れてしまった。
  「え、なんで……」
  「それじゃ、貼り直すね」
  「お願いします」
 
 意外にも手際の良い瀬戸常務は俺の包帯を巻き直すと重森君に喝を入れている。
 目を覚ました重森君は泣きそうだ。
  「分かりました。通院は大変だと思いますが1週間頑張って常務の尻を叩きます」
  「16時まではいるのだから」
  「あ、そうか。16時から終業の17時半までですね」
  「そうだよ」
  「ああ、よかった。それならOKです」
 
 副社長室に秘書課長と一緒に行って来週の通院の件を話す。
 会議室についたのは7時半ちょっと前。
 「おはようございます」と挨拶して自分の席に着く。
 視線が自分に向いているのが分かるが無視だ。
  「おかざ……」
  「岡崎さん、それって」
 
 司会の声がマイクを通して聞こえてくる。
 会議が始まった。
 
 
 解散の声を聞き、荷物を手にしていたら副社長が声を掛けてくる。
  「岡崎君、行くよ。いいかな?」
  「はい。すぐ行けます」
 
 牽制の意を込めて皆の前で言ってやる。
 相手が副社長だから誰も引き留めることはできない。
 
 会議室に入ったときに見えた宮田常務の驚いた顔。
 何か言われるかな。
 1週間ぶりに顔を見たなあ。
 
 
 
 
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好きになったのは年上で意地悪な人 (34) 

 いきなり声が聞こえてきた。
  「今の人が恋人か」
  「え……」
  「とっても優しそうな人だね」
  「な……」
 
 後ろを振り返る。
 師匠と優介が居た。
  「い、いつから聞いて……」
  「んー……、何を言っていたのか知らないけれど、とてもいい雰囲気だったから」
  「違うから」
  「徹って、渋い男性が好きなんだね」
  「違うっ」
  「どこが違うの?」
 
 そう問う優介に応じたのは師匠。
  「それ以上、不細工になると振られるぞ」
 
 その言葉で分かった。
  「あー、そうですか。最後のほうを聞いていたってことかよ……」
  「バレちゃったあ」
 
 優介は明るく言ってくれるが冗談じゃない。
  「だから違うって言ってるだろ」
  「照れちゃって、まあ」
 
 優介、お前は忘れたのか。
 だから言ってやった。
  「あれは親父だ。70歳を超えた柔道バカの親父。優介、お前は高校の時、会ってるだろ」
  「んー……。高校の時ねえ」
  「ほら、家庭科部の、あの件で……」
  「家庭科部の、あの件?」
 
 優介は思い出そうとしているのか考え込んでしまった。
  「ほら、テントを張ってお泊まりしただろ」
  「テントに、お泊まり……」
 
 思い出したのだろう。
 グーにした右手で左手をポンと叩き言ってくる。
  「あー。徹を、徹呼びしたきっかけになった、アレか」
  「そうそう」
  「たしか、相手は4人だったよね。あの人たちに襲われそうになり、皆で禁蹴り食らわしてやったっけ」
  「いや、8人だったんだけど」
 
 
 師匠は口を挟んでくる。
  「ちょっと待て」
  「なあに?」
  「優介。お前、襲われそうになったことあったのか?」
  「もちろん」
 気が付いたのか急いで付け加えていた。
  「え、そ、それは襲われる前に皆で禁蹴りしてやったんだ。だから」
 
 師匠は優介を担ぎながら歩き出した。
  「詳しーく話せ」
  「え、わあっ、下ろして。それに、もう時効だよ」
  「何が時効だって?」
  「ご、ごめんなさぁ――い」
 
 優介、ご愁傷様。
 
 
 
 
 
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悟にとっては、優介にあった出来事は知りたくなるのね(笑)
そして、そのテントとお泊まりの話は、『可愛いと言わないでっ』に書いてます。

好きになったのは年上で意地悪な人 (33) 


 木曜の通院を終え、お父ちゃんと昼食を共に食べ、マンションまで送って貰った。
 実家の道場は毎週木曜が休み。
 それを利用して、サキ姉は朝から夕方までエステの一日コースに通っているので家にはいない。
 軽トラの荷台には、この数日ででた家の廃棄物で持って行けと言われた物が積み上げられている。
 俺は要る物だけでいいからと吟味して選んだものだ。
  「へえ、こんな所に住んでいるのか」
  「サキ姉には内緒にしてよ」
  「まあ、お調子者のお前にはいい薬になっただろうよ」
  「送ってくれてありがと」
 
 ベッドの壁を指さして言う。
  「寝起きで、ぶつけたんだ」
  「お前のおでこより壁のほうが固いということだな」
 
 二人揃って駐車場に向かう。
 運転席のドアの前まで行くと、動かなくなった。
  「その、あー……」
  「どうしたの?」
  「たまには帰ってきてもいいからな」
  「お父ちゃん……」
  「帰りたくなったらで良い」
  「ありがと」
 
 それでも、父の動きはない。
 ちょうどいい機会だと思い、そのまま父の背中に向かって話しかけていた。
  「家が嫌で出たわけじゃないから」
  「分かってる」
  「きっかけになったのは、自分のモヤモヤとした気分をどうにかしたかったから」
  「分かってる」
  「破門になって良かったと思ってるよ」
  「誰でも、そうやって悩んで成長していくもんだ」
  「親不孝者でごめん」
  「バイオリンの透はどうするんだ?」
  「そっちの透は、来年CDを出すんだ」
  「そのままか」
  「飽きることなく、ずっと続けてこれたのは、お母ちゃんがいたからだ」
  「たまに参ってるみたいだな」
  「年に1回だけどね」
  「それでいい。透子を忘れないでくれたら、それだけでいい」
 
 
 母を思い出していた。
 同様に父も思い出しているのだろう。
 少し間があり、俺は声を掛ける。
  「気を付けて帰ってね」
  「徹も、それ以上、不細工になるなよ」
  「うん。気を付ける」
 
 
 やっと運転席に座り、車を動かした父を後ろから見送っていた。
 ごめん。
 そして、ありがとう。
 
 
 


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しんみりな父子会話。。。