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はじめに。。。

性的表現がありますが、ストーリー重視の小説です。
18歳未満の方や、♂×♂同士の恋愛話に抵抗のある方はご遠慮ください。


リアルが忙しくなり、

月・水・金・土

の、

週4日、AM8:00

に公開させていただきます。
たまに、お休み頂くこともありますが、ご了承ください。


Hiroto_Fukuyama
🌠イラスト:豆たろさん🌠

私の創作ですので、自己満足の世界とも言います。
中傷、批判とかは受け付けません。(きっぱり)
なお、文章及び画像は著作権放棄しておりません。
無断使用、無断転載は固くお断りします。

最新記事か、下記の、お好きな≪ ≫シリーズ欄でどうぞ。
≪イベント小説の紹介≫
 季節物な物語です。

≪うちの子たち、ご紹介≫シリーズ
 全キャラが登場します。  

≪雅俊平&雅治≫シリーズ
 陸上から始まったお互いの物語。

≪福山博人&福山友明≫シリーズ
 医者を通しての恋物語。

≪新田嘉男&桑田政行≫シリーズ
 水泳アスリートだった政行の恋物語。

≪利根川五右衛門&高瀬義昭≫シリーズ
 政行の父が社長の会社で、利根川は専務を、政行の秘書をしていた高瀬の恋物語。
このブログ始まってのリーマンモノです。


≪宮田一族≫シリーズ
 宮田文雄&松井弘毅の恋物語。
大学生&高校生モノです。


≪その他のキャラたち≫
 クリックして、目次内をご覧ください<(_ _)>


☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
 
『龍神の宮殿』 全年齢対象のファンタジーの作品です。
    注:エブリスタさん限定の作品です。
ryu-jin_c.jpg



。.:♪*:・'(*⌒―⌒*))) ごゆっくり~



お前の帰る場所は俺の所だよ (4) 

インターホンが鳴る。
 「はい」
 「俊ちゃん、治は?」
 「居ますよ。どうぞ」

数分後、やってきた。
 「部屋?」
 「はい、こちらです。大学から通知がきてから、ずっと籠もりっぱなしで……」

そう言うと、おばさんは溜息をついていた。
部屋の前にくるとドアをノックすることもなく、バンッと大きな音を立てて部屋のドアを開けると荷物を後ろに放り投げてくる。

なんとかキャッチしてると大声が聞こえてきた。

 「治! あんたは何をしてたのっ」

 「おか……ちゃ?」
 「大学から通知が来たわよ。卒論せずに卒業できるわけないじゃないっ」
 「走ってたから」
 「だからなに?」
 「陸上で入ったから」
 「ずっと大学生でいたいのか」
 「いいや」
 「それなら、どうして卒論しなかったのっ」
 「走ってれば」
 「あんたの頭は脚に付いてるのかっ」
 「だって」
 「だってじゃないっ」
 「俊平はなにも」
 「俊ちゃんのせいにするなっ! 俊ちゃんは教える側で、あんたは生徒だよ。本当なら、こんな正反対の2人が同居できるわけないんだからねっ」
 「だって」
 「甘えるなっ! 卒論だけでなく、5教科も落として。もう1年、いや2年で、その甘えた根性をたたき直せっ」
 「お母ちゃんっ」

 「そもそも国立大学に入学して4年間で卒業できるのは並な人間じゃないんだよ。並な奴は8年間の間で卒業する。治、あんたは治という一人の並な人間なんだ。走るだけがとりえの奴じゃない。違うか?」
 「おかあちゃ……」
 「2年間、しっかり勉強して卒論もする。約束できるね」
 「2年間もいたくない。1年間で卒業する」
 「よく言った! それでこそ治だ」


そのやり取りをリビングで聞いていた俊平も肩の荷が下りた。
うん、さすがおばさん。
治、お前の親は2人とも、お前のことを気にしているんだ。幸せ者だな。

しかし、俺が言わなかったから卒論しなかったのか。
お前の基準はどこにあるんだ。


声が掛かる。
 「俊ちゃん、ちょっと出かけてくるね」
 「どちらに」
 「大学。あのキレキレ野郎と一戦してギャフンと言わせてやるの」

その言葉に吹いていた。
 「行ってきまーす」
 「行ってらっしゃい」

そうか、おばさんは知っているのか。
でも、あのナイフ理事長は弁が立つんだよ。
まあ、おばさんとならイイ線いくかもしれないな。







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一波乱ありそうねww

お前の帰る場所は俺の所だよ (3) 

治の頭のでき云々の話は、必修科目である英語を3単位とも落としていたことだ。しかもギリギリのラインだ。それは残りの4年間を必死に頑張ればなんとかなる。

選択英語は別に落ちていても構わない。

だけど、一番の問題はコレ。

卒業論文、未提出!

たとえ単位を全部取得しても、教職の試験に受かっても、卒業はできない。

治の成績に驚いたのは俊平だけでなく、父親である大学の副学長もだった。
んー……、勉強嫌いな自分でも、ここまで悪くなかったぞ。英語だって追試を受けることはなく4年間でストレート卒業できたんだ。

どっちに似たのだろう。


俊平だけでなく副学長とナイフ理事長も溜息をついていた。
 「まあ、ここからは千鶴の出番だ」

その言葉にナイフ理事長は、こう言っている。
 「ここにも乗り込んでくるな」
 「乗り込んでも、話しは治のことだよ」
 「そういう話しなら邪魔できないな」

この話しのやり取りが気になるが、今は治のことだ。

数日後、おばさんから連絡があり、泊まるからと言われた。
 「え、ここにですか?」
 「部屋は開いてる?」
 「使ってない部屋がありますが、掃除してない」
 「なら、しといて。行くから」
 「はい、分かりました」

週末、おばさんは上京してきた。







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おや?
おやおや、一波乱起こすのかな?

お前の帰る場所は俺の所だよ (2) 

その様子を見て、俊平は今日の昼間、呼び出されたことを思い出していた。

 「俊平先生、ちょっといいかな?」
 「え……」

振り返るとナイフ理事長が居た。
 「あ、はい。なんでしょうか?」

手招きされ副学長室に入るよう促される。
これは、もしかして治をなんとかってやつかと思い当たった。
それは正解だった。

だけど、その内容に驚いたのだ。

驚きのあまり、しばらくは口がきけなかった。
目の前に居る雅副学長は声を掛けてくる。
 「なにか聞いてない?」
 「すみません。何も……。あー、動いてないと思います……」

ナイフ理事長は言ってくる。
 「まあ、教職の試験に受かればいいのだけど、肝心な頭はどう?」
 「あー……」

今度は副学長だ。
 「まあ、まだ4年あるし。それに現役の4年間で卒業できるほどの頭の持ち主だとは思ってないけど、これほどとは思って無くてね」
 「んー……」

次は理事長だ。
 「陸上しかやってきてないから、そっちで仕事探しになるのかな」
 「うー……」

副学長には、こう言われる。
 「まあ、こればかりは俊平先生には任せられないから」

理事長の言葉はこれだ。
 「何か得意なことって無いかなあ」

この2人は……と思い、治の援護をしたいがどう言えばいいのだろうと思いながらでも頭をフル回転させながら返す。
 「考える力はあるのですが」

すると雅副学長はこう返してきた。
 「あのね、親にも連絡が行くんだ。これと同じものが千鶴にも届く。その千鶴宛のは、ここにある。だけど、授業料の免除は4年間だけで、留年すると、した分は払うようになる」
 「その、今までで……」
 「いるよ。7人だったかな」

ナイフ理事長が応えてくれる。
 「9人で、6人が2年留年して卒業してる」
 「治を入れると」
 「10人で、7人目だね」

溜息が出ていた。
 「すみません。そこまで見ていなかったです」
 「陸上の特待生として入ったから走るだけで良かったけれど、それだけだと中退することになるからな」
 「そうですね」
 「本人が、この後どうしたいのか、それとなく様子を見て俊平先生の経験談でも話してやって欲しい」
 「俺は……、卒業したら高校の教師になるんだと、走りだけでなく勉強もしてました。でも、まさか、こんな……」

それ以上は何も言えなかった。






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最新作! お前の帰る場所は俺の所だよ (1) 

「治、そこ座れ」
「どしたの?」
「いいから、座れ」
「は、はい」

なんなんだろう。
しかも眼鏡を外しているし、なにか怒られるようなことをしたっけ。

俺、雅治は東響大学体育学部の4年生。
間近に卒業を控えている。

卒業したら何をしようと不安になるが、俊平がいるから大丈夫だろうと思っていた。
しかし、学年末テストの結果がまだ来ないんだよね。

見てると俊平はなにやら分厚い封筒を鞄から取り出している。
もしかして自宅学習?

うげ……と思っていると、俊平は差し出してくる。
 「治にプレゼントだ」

いらないなんて言えない雰囲気だ。
しかも、こうも言ってくる。
 「開けてみろ」

いやいや開けたくない。開けたら最後、英語のドリルか。それとも辞書、辞典。と頭の中をグルグルと回っている。

 「治、開けてご覧」

うぅ……、俊平の口調が有無を言わせない優しくて悟らせるように変わった。
仕方ないと意を決めて開ける。

封を開けて中の物を取り出す。
だが、全部を取り出す前に目に付いたものがあった。

そう、赤字で大きく書かれた文字。

01.jpg


 「え――!!」

ショックで何も言えなく、固まってしまった。





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