BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
2017年09月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2017年11月
TOPヴィオレ・パルルの男前二人(アキ&コウタ) ≫ 『ヴィオレ・パルル』の男前二人 (20)最終話

『ヴィオレ・パルル』の男前二人 (20)最終話

ライブが終わると、毎度お馴染みの反省会と称しての打ち上げ。

一人一言を言うのだけど、何か言われる前に皆より先に口を開く。
 「今日は目立ってしまい、ごめんなさい。」

 「うん、そうだね。俺より目立ってたよね?」とリーダーが。
 「ギターも弾けるだなんて、知らなかったな」とマサが。
 「ってか、お前ね…。何だよ、あの言葉は…」とコウタが。
 「予定にない事はしないようにしましょう~」とケンが。

その言葉に、ざっくばらんに答えてやる。
 「リーダーより目立とうとは思っても無いですよ。それに、俺は弦なら何でも弾けるので。
アドリブでしてしまい申し訳ありませんでした。」


コウタが言ってくる。
 「おい、俺への返事は?」

 「アキ、コウタに何か言ったの?」
 「え、えっとぉ…、あれはコウタにしか分からないと思うんだ」

 「テンポがずれてるとか?」
 「いや、ダメ出しだろ?」
コウタはケンとマサを小突いてる。
 「違うっ!え、あれって俺にしか聞こえてないって事なのか?」 
 「そうだよ」

 「コウタ、なんならもう一度言ってあげようか?」
 「ああ、言って欲しいね」
 「後で、ね」

 
マサとケンが言ってくる。
 「気になるー」
 「今、言えよ」
等々と。
 「さあ、さっさと片付けしようよ」

 「あー!逃げたなー」

コウタも乗っかってくる。
 「ほらほら、お前等も片付け手伝えよな」


30分後、片付けも終えた俺達は連なって店を出る。
 「コウタ、どっか店に寄ろうよ」
 「え、アキから誘いの言葉が…」
 「変かな?」
 「いや、嬉しいよ」
 

俺のマンションの近くにあるカフェへ入る。
 「俺、アイスミルクティー」
 「なら、俺はアイスレモンティーで」
それぞれが注文し、ライブの事を話す。
 「ふふ、盛り上がったね。十字架君」
 「ああ、一時はどうなる事かと思ったけどな。ヤンキー君」

そのうち飲み物がきて、お疲れー、とグラスを傾ける。
 「酒も良いけど、こういう飲み物も良いよね」
 「そうだな」

俺は、ちょっぴり緊張してるのだけど、コウタの方が緊張しているのが分かる。
 「ねえ、コウタ」
 「な、なにっ?」
 「俺さ……、リーダーのバラードの歌声を聞いて気付いたんだよ。それで言いたくなって言ったんだ。コウタが好きだって…」
 「アキ…」

俺は、言っていた。
リーダーの声が好きで、大好きな人に似ていて、だからリーダーを好きになっていた事を。


 「その大好きな人って、俺とは違うって事?」
 「うん。俺の大事な人なんだ。あ、この間会ったでしょ?コウジに。」
 「ああ、あの人」
 「うん。あの人と、ヨシさんなんだ」
コウタは気になっていた事を聞いていた。
 「兄弟じゃないよな?」
 「従兄だよ」
 「ああ、なるほど、従兄ね…」

言いたくなかったけど、でも言わないといけない気がしたので俺は言っていた。
 「従兄なんだけど、俺は高校卒業するまではコウジの家で暮らしてたんだ。
だから、俺にとっては大事で大好きな人なんだ」
 「そっか…、まあ人間、色々とあるからな」


 「うん、大好きで大事な人なんだ。でも、航太が好きというのは別物なんだ」
 「それって…」
 「彼氏ではない」
即答されてしまい、がっくりきた。
 「でも、今迄は漠然とした思いで楽しさがあった。
今度は、それを一緒に楽しんでいきたいんだ。
抽象的な言葉だけど、言いたい意味分かる?」
 「それって、友達感覚の好きだった事から一歩、進みたい。という事か?」
 「うん、そう。そういう事だよ」
するとコウタは微笑んできた。
 「それなら良かった。実はドキドキしてたんだ」
 「途中でバチが止まったもんね」
 「そうだよ。こいつ、こういう時に何言ってくるんだ?って思ったんだからな」
 「ごめん。でも、言いたくて言いたくて仕方なかったんだ」
 「まったく、お前は…」
 「で、俺が攻めるから、航太は受けの方だからね」
 「何の事だ?」
 「エッチの話」

ぶっ…。
コウタはアイスレモンティーを吹き出した。
 「きったねぇなぁ…」
 「お、お前ね…」

 「ほら、お手拭きっ」
 「あ、ああサンキュ」

 「航太?」
 「なんだ?」
 「顔、真っ赤になってるよ」
 「お、お前が急に言うからだろっ」

 「明日は仕事があるから、今夜はエッチは無しだからな」
 「はいはい、分かってます」

 「航太」
 「何?」
 「好きだよ…」
 「俺も好きだよ…」

 「友達から一歩進んだ仲になるけど、彼氏ではないからね」
 「ああ、それでも良いよ」
 「友達以上恋人未満な俺達だけど、これからもよろしく」
 「こちらこそ、よろしく」


これからは、二人一緒の時を過ごせる時間を増やしていけたら良いな、と思っている晶大と航太の2人でした。


















Fin.~




にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村

読みに来て頂き、ありがとうございました。
槇野さん、リクエストありがとうございました<(_ _)>

関連記事
スポンサーサイト

Comment













非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL

FC2カウンター
カテゴリ
ランキング参加してます
↓↓ポチッと押してね にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村
Twitter
POWERED
Template by
FC2ブログのテンプレート工房
Design&Customize by
Pretty Heart-blog
Powered by FCブログ