BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
2017年09月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2017年11月
TOPヴィオレ・パルルの男前二人(アキ&コウタ) ≫ 『ヴィオレ・パルル』の男前二人 (3)

『ヴィオレ・パルル』の男前二人 (3)

うー…、腰が痛てぇ…。

なんで、こうなったんだ。
俺はリーダーのアサミが好きで、ひっそりと思っていたのに。
嬉しそうに顔を赤らめて幸せそうな表情をしていたマスターとリーダーの顔が頭の中をよぎる。
はあっ……。

 「6回目」

ん、何が6回目なんだ?
それに、ここは俺の部屋で、誰かを入れた事も無い。
また溜息が出そうだ。

 「どした、目が覚めて眠れないのか?」
幻聴ではなさそうだ。
声のした方を振り向くと、上半身裸の男がいた。
 「え、な、なん…」
 「おや、もうお忘れ?俺達イイ事した仲じゃん」

パニクッてる俺を抱きしめ、あやす様に背中をポンポンと優しく叩いてくる。
 「なんで、お前が…」
 「ん。アサミがマスターと養子縁組して、お前は失恋したからだろ。
俺はお前を慰めてやっただけだ」
 「なんで、お前が…」
 「言っただろ。俺はお前が好きだと」
 「俺は…」
 「失恋して余裕が無いのは分かる。
でも、アサミはマスターしか見てなかったからな。いつかはこうなると思っていたよ」
そう言って、コウタは俺の頬にキスをしてくる。
 「唇にしたいが、頬で我慢してやる」
 「い、いらんっ」
 「やっと、自分の気持ちが言えたんだ。これからは攻めまくるからな」
 「コウタ…」

そのコウタに言ってやる。
 「あのな、もっと可愛げのある奴か、もしくは男前を探せよ。
お前なら選り取り見取りだろ」
 「目の前に居るから、他のはいらない」
 「どこに、居るって?」

 「アキ、お前、自分で気が付いてないのか?」
 「何を?」

すると前髪をあげられる。
 「な、ちょっと…」
 「こうやって前髪をあげると………」

コウタは黙り込んでしまった。
急にどうしたんだろうと、訝し気に見ていたが思い出した。
俺が前髪をあげない理由を。
 「離せよっ」

コウタの手を払いのけ前髪を垂らす。
 「どっちが地毛?」
 「栗茶だよ」
 「それじゃ、この紫は…」
そう言って、もう一度俺の前髪をかきあげようとする。

 「誰にも言わない?」
 「ああ、言わない」

本当に言って欲しくないので、コウタの目を睨むようにジッと見つめてやる。
 「言わないよ。でも、アキが話したくないのなら話さなくて良い」


でも、こいつは聞いてくるだろうなと思ったので簡単に言ってやる。
 「昔、族をやってたんだ」
 「は?族って…」

でも、それ以上は言いたくなかった。
コウタは何を思ったのか、言ってくる。
 「なあ、知ってた?店の名前の由来」
 「は?」
 「教えてやるよ。violet perle(ヴィオレ・ペルル)って、日本語では紫真珠って言うんだ」
 「へえ、それが?」
 「リーダーは、ペルルよりパルルの方が音の響きが綺麗だと言い張ったらしく、『ヴィオレ・パルル』って呼ばせてるんだって」
 「へー…」
 「本当はヴィオレ・ペルルって呼ぶんだぜ。それと…、マスターはカラコンなんだけど…、本当の瞳の色は紫なんだ」
 「そうなの?」
 「日仏のハーフなんだけど、知らなかったのか?」
 「だから何?」

こう言ってきた。
 「アキが前髪あげて演ると、皆盛り上がるだろうなと思うんだ」
意味が分かったので言ってやる。
 「バカらしいっ」

本当に、そう思ったのでコウタの手を叩いてやる。


 









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店名の由来ですね。
本当はヴィオレ・ペルルって読むんですよ。
紫真珠・・・、本物が欲しい・・……(-。-) ボソッ
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