BL風味の小説

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俺の隣は。。。 (26)

※高瀬視点※


翌日。
政行のスケジュールを作り、先に社長室へ今日のスケジュール確認をする。
その後、各部長宛てへ新常務就任のメールを流した。
少しばかり自分の仕事をして、後を残り二人に任せ、政行の常務室へと向かった。

行ってみると、社食室で誰かが動いてる。
本田専務だ。
今日は水曜なので丼物だ。
そう、水曜担当の本田シェフ、いや本田専務が楽しそうにミニキッチンで仕込みをしているのだ。
政行も手伝っている。

ったく、この2人は…。

思わず言っていた。
 「本田専務、今日の仕事はどうされたのですか?」
その問いに、本田専務はいけしゃあしゃあと答えてくる。
 「おはよう、高瀬君。今日は私の担当だよ。
親子丼とサラダの親子セットと、天丼とサラダの天丼セットにするんだ」

(そんな事は聞いてないだろ)と思いながらでも、もう一度聞く。
 「で、朝仕事は?」
 「10時までは、ここの仕込み。11時から作るんだ。それまでは朝仕事するよ」

その返事に溜息付いて、今度は政行に聞く。
 「で、政行は?」

本田専務が、俺に言ってきた。
 「高瀬君。彼は常務だよ」

そうでした、うっかりと今迄の呼び方で呼んでいた事に気が付き、言い直した。
 「し、失礼いたしました。桑田常務」
すると政行は遮ってくれる。
 「朝一は専務の仕込みを手伝って10時からは国際部へ行くんだ」
 「国際部?」
 「うん。昨日は経理だったけど、今日は国際部から声が掛かってね」
 「駄目ですっ!」

怖そうな高瀬の表情と声に、政行は驚いた。
 「え?」
 「桑田常務、社内メールは見られましたか?」
 「は?社内メール?」

きょとんとしてる政行に、一気に言ってやる。
 「そうですっ!朝一で、貴方の事を各部長宛てにメールしました」
本田専務は応じてくる。
 「おー、そういえば着てたな」
 「でしょ?」
でも、政行は焦っている。
 「で、でもアドレスなんて持ってない…」
しかも、パソコンも置いてないし…と呟いてる声が聞こえてきた。

その言葉で気が付いた。
 「あ…、言ってなかった…」
政行は俺を睨んでくる。
 「それでは、桑田常務。今日のスケジュールの確認します。部屋に戻って下さい」


本田専務は言ってくる。
 「こっちは、もう良いぞ。仕込み作業、手伝ってくれてありがとう」
 「はい。また後で」
 「おう、よろしく」
高瀬の声が政行を急かしている。
 「ほら、早く」
はいはい、と言いながら政行は高瀬と常務室のデスクワーク室へ向かった。
今日一日のスケジュールを確認していく。




そんなにも間を置かずに、薄壁隔てた向こうから社長の息子と秘書の声が聞こえてくる。
というか、大声で言い合っている。
 「だから、この後は国際部に行くのっ」
 「どうして自分で勝手にスケジュールを組むんだっ」
 「なら、昨日の内に言っといてくれっ」
 「うっ…」

だが高瀬も黙って無い。
 「スケジュールを組むのは秘書の仕事だっ」
 「俺の秘書は、まだ決まって無いだろっ」
 「決まるまでは、俺だっ」
 「なら、とっとと1週間を組むんだなっ」
 「政行っ」
 「そこは常務だっ」
 「ぐっ…」

呼び慣れない言葉で言い負かされるのは嫌だ。
でも、相手は、こんな事まで言ってくる。

 「それとも悩み過ぎてハゲるのか?別に俺は構わんぞ」

その言葉に、高瀬は叫んでいた。
 「本当にお前等親子は頑固だなっ!とっととアドレス考えろっ!」
その声に、政行の声も叫び返していた。
 「なら、パソコンを用意しろよなっ!」

言葉に詰まったのだろう、少し沈黙があった。
また、社長の息子の声が聞こえてきた。
 「パソコンも用意されてないし、アドレスの事も、社内メールの事も言わない。
それで、よく社長秘書が務まってるんだな」
 「う、うぅ……」
 「言ってやろうか?」
 「何て言うんだ?」
政行は、腹に力を込めて大きな声で言ってきた。
 「高瀬は、無能秘書!!」



薄壁に近付いて聞いていた重役7人は、社長の息子の常務ぶりを見ようと来ていた。
高瀬とのやり取りを聞いて笑っていた。
 「ぶわははっ…。さすが社長の子供だ」と桑田専務だ。
 「あの高瀬が押されてる…」と瀬戸常務だ。
 「ハゲの高瀬ね…」と久和田常務だ。
 「しかも、無能秘書だと…」と高橋常務だ。
 「で、国際から何か言ってきたのか…」と利根川専務だ。
 「ああ。今日来たら、既に部屋の前で待っていたんだ」と本田専務だ。
 「あいつは数ヶ国語が理解出来て話せるから出来そうだな…」と安藤専務だ。


そんな重役たちに、高瀬は折り畳みカーテンを開いて叫んでいた。
 「この人達は暇なんですかっ!ご自分達の仕事をして下さいっ!!」












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あらまぁ、政行に言われちゃってるじゃない
無能秘書って・・・
(〃^∇^)o_彡☆あははははっ
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Comment

No title
編集
いや、おに~ちゃん(高瀬)はね、おとーと(政行)が心配でウロウロしちゃうんだよ?
出来ればべったりくっ付いてあれやらこれやらしてあげたいんだよ?
そして、「おにーちゃん(高瀬)凄いっ! 」ってキラキラ目で言われたいんだよねー。

・・・は、私の想像。(笑)

でも政行、しっかり(ちゃっかり?)してる。
あー、お昼美味しそうだわっ。スーツ着て、潜り込んじゃおうかな~~。
2016年09月24日(Sat) 11:03
Re: No title
編集
ますみさんへ

 「いや、ますみさん。
そう言う言葉は、5歳児までしか言わないですよ。
俺を何歳だとお思いですか?
30代の男は、そんな事は思いませんし、言いません!」 by政行


だそうですよ、ますみさん。。。
いやぁー、成長してくれてるようで私としては嬉しいです(*´∇`*)


だけど、高瀬は自分の荒探しを政行がするとは思いもしなかったのでしょうね
(*≧m≦*)ププッ

2016年09月25日(Sun) 09:56












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