BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
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俺の隣は。。。 (14)

バタンッ!!

勢いよくドアを開けると、カレーの良い匂いが鼻にくる。
ああ、良い匂いだ。腹が減る。
いや、違う。政行との話が先だ。

 「政行、これは何だっ」
 「あ、高瀬。いらっしゃい」
 「いらっしゃい、じゃないっ!いらっしゃい、じゃ…」
 「骨皮から聞いたんでしょ?」
 「聞いたけど…」
 「そういう事だからよろしく」
で、今日と明日の二日間限定で、社食が食べれるよ。
カレーライスとサラダで1000円だよ!

政行はニコニコしながら言ってくれる。
 「1000円って、お前、自分の店より高くないか?」
 「出張費込みだからね」

ドアを開けっぱなしにしていたせいか、匂いが廊下に漏れて行くので閉めてやる。
このフロアは重役フロアなので、一つ上のフロアの社長秘書を含め、皆は政行のカレーとサラダを昼食にと食べに来る。
 「ん、美味しい♪」
 「この美味さなら1000円は安い方だな」

完売し、15時には片付けも終わった。
政行はニコニコとしている。
 「それじゃ、明日も来るからね。じゃーね、高瀬」

いや、これ以上、俺を悩ませるな。
ハゲそうなんですけど…。
ってか来るなっ!


でも、どうしよう。
社長にどう言えば良いのだろう。
うーん…、と頭を抱え込んで考えに耽っていたが、素直に報告する事にした。が、当の社長は既に外出していて、しかも『直帰』になっている。

もー…。
なんで、俺が政行の秘書なんだ?
頭が痛い…と思いながら、他2人の社長秘書に、今朝の社長の喧嘩相手の事を話した。
 「え、あの人が社長の息子?」
 「あの、能無しだと言われてる人…?」

(今更そこかよ…)と思い、溜息が出そうになるが堪える。
 「明智常務の後って、誰が良いと思う?」
うーん…、と考えていたが思い浮かばない。
こうなれば、残る3人でやって貰うしかないか。



翌日。
政行は段ボール箱を2箱持って来た。
腰を落ち着かせるつもりだ。

そう、昨日、父親に電話したのだった。
 「2日間と言ったけれど、2週間にするから。その間に決めといてね」と。

父親である社長は何か言いたかったが、直ぐに電話を切られ、その後も電源を切ったみたいで繋がらなかった。
まあ、良いか。
2週間ね。
高瀬も、それ以上は無理だったんだな。
そう思っていた。


今朝も、9時5分前に高瀬は来る。

コンコンッ…、とノックが聞こえ、高瀬が入ってくる。
 「おはようございます。今日のスケジュール確認をお願いいたします。」

朝一の仕事を終え、高瀬は社長室から出て行く。
その後姿に声を掛けてやる。
 「高瀬」

その声に、足はピタッと泊り、振り向いてくる。
 「はい、なんでしょう?」
 「政行の事だが」
 「すみません。もう少し時間を下さい」
 「うん、頼んだよ」
 「はい。それでは、失礼します」

さあ、今度は政行だ。
急ぎ足で常務室に向かった。
ドアは開けっ放しになっているので閉めてやる。
 「政行…」
 「あ、高瀬。おはよ」
 「おはよ。お前、これ等って…」
 「お父ちゃんには、2週間するから、その間に決めてねと言ったから大丈夫だよ」
 「に、2週間?」
 「うん。2週間、社食だよ」
 「カレーライスか」


すると、ノックが聞こえドアが開くと、利根川の声も聞こえてきた。
 「やっぱり居たか。言っておくが、ここは常務室だ。
そういう事をやりたいのなら、給湯室でするんだな」
 「お父ちゃんには2週間やる、って言ってるんだ」
 「ここでか?」
 「そうだよ」
 「なら、他の事もして貰う」
 「え、他の事って…?」

利根川は自分が遣るからと言って、俺を追い出した。
利根川なら大丈夫だろうと思ったので、よろしくと返していた。





高瀬を追い出した後。
利根川は「これだ」と言って見せてくれた物。
数枚?
いや、それ以上の紙の塊を押し付けてくる。
その紙を受け取りパラパラと捲っていく政行の顔は段々と真っ青になっていってる。

ああ、こいつは分かるのか。
ならば、こいつにさせるまでだ。
 「え、えっとぉ…」
 「やって貰うからな」
 「え、それは…」
 「社食時間が終わり、終業時刻まで、毎日やって貰うからな」
 「う…」
 「それが、この部屋を使う条件だ」
 「終業時間って何時?」
 「17時半だ」

15時から17時半…。
くそぉ…。
しかも利根川は付け足してくれる。
 「バイト料は要らんだろう。1食1000円取ってるんだから」

溜息付いて、政行は応えた。
 「分かりました。やります」
利根川は、早速契約書にサインをと言って渡してくれる。
溜息付きながら、政行はじっくりと読んでサインした。
 











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(・・?
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