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新連載!青春ド真中 (1) ※ソフトな描写あり※

東響大学教育学部の2年生になった宮田文雄は、ゼミの一環として夏休みにシカゴとニューヨークへ行く事になった。
本当は、どちらか一方だったのだが、綺麗に半数に分かれた為、両方に行く事になったのだ。
まあ、皆、金持ちという事もあったのだが…。


昨年の冬に、そのアンケートを取り、今年の夏。
夏休みに入って1週間程経った7月下旬から10日間をシカゴに、そして8月4日から約1週間程をニューヨークに当てる。
帰国予定日は、お盆前の8月13日だ。


松井弘毅は、高校3年生。
本来ならば受験勉強すべきの時期だけど、エスカレーターに乗って大学入学するので、受験勉強はせずにアルバイトに明け暮れていた。
7月いっぱいは日本に居て、自分もニューヨークに行く予定にしていた。



そして、夏休みに入った頃、アメリカから封書が送られてきた。
お父ちゃんからだ。
封を開けると、飛行機のチケットが往復分、入っていた。

手紙も添えられている。
それには、こう書かれていた。
 『こっちに来るのを楽しみにしてるよ。
日本土産は要らないから、弘毅の事を教えてくれ。』
お父ちゃんのは、まだ良い。
問題は、こっち。お母ちゃんの方だ。
 『双子の名前は、兄がケイン、弟がマイクだから。
こっちに来たら、名前で呼んであげてね。
待ってるよ、お兄ちゃん♪』

………。
ふんっ!
誰が呼ぶもんかっ…。
俺が行くのは、そっちで文雄さんと会うからだよ。
それに、お父ちゃんとお母ちゃんの顔を見に行くだけだ。
双子なんて…、弟だなんて…。
それに、アメリカ被れもいいとこの名前じゃんか。


俺は認めないからなっ!


弘毅は、母からの手紙はビリビリに破いてゴミ箱に捨て、父からの手紙と、飛行機チケットを自分の部屋に持って行く。




自分の部屋に、階段に向かってるとレッスン室からピアノの音が聞こえてくる。
文雄さんだ。
ああ、この人の音って良いなあ…。
さっきの刺々しさが癒されていく。


そぉっと、レッスン室に入りピアノの音に耳を傾けていた。
目を瞑り、耳を澄ましてジッと音を聴いていく。
情感が、情景が浮かんでくる。
激しさや優しさもそうだが、この人の音は温かい。
俺も、こんな風に弾けたら…。


ずっと聴いていたい。
この世の中は文雄さんと自分だけだ、と思うほどの気持ちになっていた。
そう、いわゆる音の世界に浸っていたのだ。
いきなり、何か柔かいものが触れてきた。

ピクッ。

思わず、目を開けてしまった。

あ…。
目の前には、優しさの籠った黒く意思の強そうな瞳が弘毅を見つめていた。

え、ちょ、ちょっと待って。
これって、この距離って、もしかして…。

何かが唇をノックしてくる。
少しだが唇を上下に薄く開くと、その何かが弘毅の口腔内に挿し込まれてくる。
文雄さんの舌だ。
 「ん、ん…」

文雄さんの舌が、俺の口の中で、俺の舌を絡め取り吸い取ってくる。
 「ふ…」


声が聞こえる。
 「最後までヤリタイが、もう少しでレッスンの時間だ。夜まで待って」
そう言って、俺の息子を優しく握ってくる。
恥ずかしさもあり、頷く事しか出来なかった。
 「文雄さん…」

 「弘毅、俺も同じだよ。でも、時間になるから。ね?」
 「約束だよ?」
 「もちろん。今夜はカテキョは無い日だから、明日の昼まで出来るよ」
 「ん…。レッスン頑張って」
そう言って、弘毅は文雄の頬に唇を触れ合わした。
 「弘毅…」
どことなく文雄さんの声は震えてるみたいだ。

 「じゃ、後で」

そう言って、弘毅は自分の部屋に戻った。
その夜は、文雄の温もりを感じて過ごした弘毅だった。



そして…。
先に文雄がゼミ仲間と一緒にアメリカのシカゴへ。
月末近くに、弘毅もアメリカのニューヨークへと単身で飛んだ。
行先は、自分が小さかった頃にニューヨークで暮らしていた家だ。
お父ちゃんとお母ちゃんの顔を見に行き、文雄さんとのニューヨーク生活を楽しむんだからね。
なにしろ、文雄さんはニューヨークでの自由時間は75時間だからだ。
丸々3日間は、一緒に二人きりで居られる。

それまでは退屈だろうなと思っていた。
それが、ニューヨークに着いて3日もしない内に、ある人から連絡が入ったからだ。
弘毅は、お父ちゃんの代わりにと思っていたのだが、お父ちゃんが許可してくれたので、ある場所へ一緒に付いて行ったのだ。




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憶えてますか?
『恋人は副会長』の主人公の二人です。
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