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俺の気持ちはブレない 第二部(28)~最終話~

博人と友明は黙って聞いていた。
政行があちらに行くと、博人さんが言ってくる。
 「本当に、プールが好きなんだな」
 「まあ、本人がそう言ってるのだから良いよ」
 「作ったかいがあったな。しかし、案外早くに吹っ切れたもんだな」
 「彼は軽い方だから。あれが私と同じ脳だったら、どうなるやら」
 「まあ、な…」


違う声が割って入ってくる。
 「ボス、博人先生。お帰りなさい」
 
 「ただいま」と、博人さんが。
 「話を聞いたよ」と、友明は言う。

 「何のですか?」
だが、友明はとんでもない事を言う。
 「君ならセンター長を任せられるな」
 「え…?まさか話しって…、彼のプール戻り?」

さすが東響大学医学部の先輩と後輩。
しかも、ボスである友明に懐いてパースでの5年間を卒業しても、そのままパースに3年間居付いていた人間だ。
すぐに、何の事か分かった高橋一比古(たかはし かずひこ)は、泣きついていた。

 「ちょ、ちょっと待って下さいよ、センター長にはボスしか居ませんよぉ」



そう、ここ東京のリハビリセンターの職員は、全員が全員、パースのクリニックへ大学5年生の時の実地期間を6ヶ月間丸ごと滞在して、現場実地していたのだ、
実地を終え大学を卒業後、パースで5年間働く。
だが、この高橋一比古はクリニック・ボスに懐いて、その後、3年間をパースで働いていた。
そして、大学に戻り、リハビリの大切さを後輩に教えている。それと同時に、リハビリセンターが出来たので、彼は自ら立候補したのだ。
自分の就職先に、と。

そして、いずれは戻ってくるだろう。
パースのクリニック・ボスと博人先生の完全帰国を心待ちにして。



5年前、この二人が最上階にプール、サロン、道場を作りに帰国していたのを知ってるのは、この高橋一比古を含む職員と、龍三先生だけだ。


ちなみに、高橋一比古の父親は、ボスである福山友明と同期で教育学部を卒業しており、医学部の方にちょくちょくと顔を出して仲良くしていた二人の内の一人だ。
父の名前は、高橋冬吾(たかはし とうご)。
もう一人は、海堂響(かいどう ひびき)。
同じ教育学部卒業生であり、頭脳明晰でありルックスも良い5人の内の一人である。





水泳選手が恋をすると、脇目もふらずに突っ走っていく。それは、ゴーグルを掛けた先には、一直線先しか見えないからだ。
それもそうだろう、脇目をふってると追い抜かれてしまう。

アスリートにとって、誰かを好きになるという思いは原動力になるが、そこまでのものでしかないのだ。でも、政行はドクターストップが掛かった事によって、一旦、止まってしまった。
だから、自分の事を振り返る時間が出来たのだ。

政行の気持ちはブレない。
だけど、短期間とはいえ別の人間を好きになってブレた時期もあった。
純粋な気持ちの塊である政行は、これからも嘉男以外の人間を好きになる時が来るだろう。
そして、その度に嘉男と言い合ったり、泣きながら生きていくだろう。
友明とは違う。
政行の場合は、恋人である嘉男は一つしか年齢は違わないという同世代だ。






週1だが、水曜日は政行とデート。
デート場所はリハビリセンターにあるプールだけど、作り物ではなく自然な笑顔が見れる。
恋人気分を満喫している嘉男に、アサミはからかうばかりだ。
なにしろ腐の楽しさがマンネリしているので、アサミはつまらないのだ。
所長はリア充だし、プールスタッフは変わらないメンバー。
バイト先の新聞配達は早朝なので、腐だなんて全く縁のない仕事だ。
デッサン教室も、殆どが女性だし。
マサユキコーチが居た頃は色々とあったが、腐要素は沢山あった。
どこかに腐は落ちてないかな。

腐男子のアサミは、腐を探しに行く為3ヶ月程休みを取ろうかな、と思う様になった。
 
 「腐探検」
うん、良いかも。
と、独り言ちるアサミだった。













 ‐完 ‐ 



Hiroto_2_28.jpg


読みに来て頂き、ありがとうございました<(_ _)>

後書きの後には、番外編があります。
そちらも宜しくお願いいたします。


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