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俺の気持ちはブレない 第二部(23)

政行の声が聞こえる。
 「それじゃ、あっち行くから。食べててね」
 「頂きます」
 「どうぞー」


リビングから店のキッチンシンクに向かう。
思わず足が止まってしまった。
だって、高瀬が居るとは思わなかったからだ。
 「…何か用ですか?」
 
だが、高瀬はモヤモヤとしている。
 「あいつとは、どういう関係だ」
 「高瀬には関係ない」
 「政行、あいつは」
 「煩いな、勝手に入ってこないで」


店に戻ると鈴の音が鳴る。
 「こんにちはー」
 「いらっしゃいませ」
アサミコーチだ。
 「食べに来ました」
 「ありがとうございます」
 「本人から聞きましたよ。二人で暮らしてると」
いきなりの言葉で、思わずお皿を落としそうになった政行にアサミは言ってくる。
 「嘉男と二人で暮らしてるのでしょ?それはそれは嬉しそうに話してくれましたよ」
 「え…」
 「まあ、うすうすと感づいてましたからね。やっぱり、そうなんだと確信しました」
 「はい、こちらです」
 「あ、ありがとうございます。で、幾らですか?」
細かいのが無いと言われ、1万円からお釣りを渡す。
アサミコーチの話は終わって無かったみたいだ。
 「でね、夕食の弁当を6人分、お願いしたいのです」
 「え、夕食の弁当?」
 「水曜以外、毎日」
 「あの」
 「嘉男をこき使ってやりますので渡してやって下さいね」

アサミコーチは一方的に話を終わらせては、カウンターに座った。
 「ん、美味しいっ。もう少し辛くても良いかな。次は冒険しよう」
と、嬉しそうに野菜ゴロゴロカレーを食べてくれている。


俺は、隣室のリビングで食べてる嘉男さんに、今の話をしに行った。
嘉男さんは、こう応じてくれる。
 「外注仕事になるから、書面での契約になる。と、アサミには言ってるんだ。
でも、そういう話が来るのは、まだ先の事だから」
と言われ、安心した。
だけど、これだけは聞いておきたいので嘉男に聞く。
 「で、アサミコーチに一緒に暮らしてるって事を話したの?」
 「あいつ煩いんだよ。だから話した。邪魔しに来るなよ、ってな。もしかして、来てるのか?」
 「カレーを食べにね」

それを聞いた嘉男は溜息を吐いて呟いてる。
ったく、あいつは…。



キッチンシンクに戻ると高瀬から声を掛けられる。
 「政行…」
 「セルフサービスなので、食器類は、こちらに持って来て下さいね」
 「ああ…」

高瀬が席に戻ると、利根川に声を掛けられる。
 「いい加減にしないと愛想も振り撒いてくれなくなるぞ」
 「黙れっ、この骨皮五右衛門っ」
 「まー、懐かしい呼び名だこと。ここの能無し坊ちゃんが呼び始めたんだよな」
 「そうだよ、利根川が難しくて、骨皮になったのが始まりだな」


高瀬は、素直に食べた食器をシンクに位置されている食器置き場に持ってきた。





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