BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
2017年09月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2017年11月
TOP俺の気持ちはブレない ≫ 俺の気持ちはブレない (41)

俺の気持ちはブレない (41)

日本に戻って来た政行は、嘉男と共に仕事場に向かった。
空港でのインタビューを終えて疲れを感じたが、それでも若い。
仕事場には昼前に着いて、そのままスタッフルームに入り、元気に挨拶をする。
 「ただいま帰りました」
 「お帰りなさい」
サガミコーチが先に応じてくれた。
アサミコーチが顔を出して挨拶を返してくれた。
 「お帰りなさい。テレビ見てましたよ。おめでとうございます」
 「ありがとうございます。お土産、皆でどうぞ」

 「おー、一人一箱ずつだっ」
 「頂きますっ」

政行はユニフォームに着替えて、ジムの方にも忘れずに土産を持って行く。


高瀬は一度会社に戻って顔を出したが、政行のマンションに向かう為に直ぐに退社した。
どうやら、同じ便で帰ってきたみたいだからだ。



いつ戻ってくるのか分からないが、スタッフ専用口を見張っていた5人はテレビで見た顔が元気そうにスタッフ通用口から入って行くのを見ていた。
さあ、いつ実行に移すか…。
 「殺すのが一番良い。だけど急所を狙って致命傷を負わせて、そのまま放っていても良い」
そう言われたのだ。
殺すよりは気が楽だ。
美那狭は短刀を、4人の内二人はナイフを、そして残り二人は金槌を手にしている。


ジムからプールへ戻る時、壁に掛けられてる自分のパネルに目がいき、今回撮ったのをパネルにしようか等と考えていた。
人の気配を感じ、政行は振り向く。
ガシャッ…。
と、ガラスが割れた音がした。政行自身も腕を誰かに何かで切られたみたいで血が出てる。

え…。

 「だ、誰だ…」
 「煩せぇ。殺されたくなかったら静かにしろ」
 「何で、こんな事を…」
次々と、その男達は言ってくる。
 「殺せ、と言われたが、殺したくないからだ」
 「そうだ、お前の血をこれらに付けたいだけだ」
 「俺のナイフには血が付いたから、これで良いけどな」
これらに、と言って持っている物を見せてくれる男達に政行は訝しげだ。
 「大人しく、血をこれに付けてくれれば良いんだよ」
と、短刀を突き出してくる男に政行は思わず返していた。
 「言ってる意味が分からないんだけど?」

その男は言ってくる。
 「殺すつもりは無い。ただ傷を負わせて、その血を見せて殺した、と主人に報告したいだけだ」
 「どういう意味で?」
その男は黙る。


タイミングが良いのか悪いのか、宗一がやって来る。
 「あ、お兄ちゃん居た。お兄ちゃん、テレビ見たよー」と走ってくるが、義兄の周りに居る5人の男を見て足を止めた。
 「美那狭?なんで、お前等がここに…」


そして、もう一人。
高瀬は政行に短刀をちらつかせてる男を見て、側に駆け寄る。
 「政行っ」
 「え…、なんで、ここに…」
 「こいつに何をする気だ?」
高瀬は政行を守る様に背を向け、5人の男を睨みつける。
美那狭は、その男に気が付いた。
こいつは、あの秘書だ。
 「そいつの血が欲しいだけだ」
だが、他の4人はとんでもない事を言ってくる。
 「いい加減にやられろっ」
 「大人しく、血をナイフや金槌に付けろ」
 「そうだ、殺したくないから言ってるんだ」
 「それとも殺されたいのか?」

美那狭は、秘書の高瀬に言ってくる。
 「なあ、お宅の会社の為に言ってるんだよ」
高瀬は頑として拒んでいる。
 「こいつの血を、と言ってるのは誰だ?」
5人が皆、黙る。
その沈黙を破ったのは高瀬だ。
 「もしかして、あの女か…」
政行は、その言葉で気が付いた。
 「あの女って…、まさか、あの女は俺を殺そうと」
 「俺は、そんな事はさせんっ」
 「俺は…、俺は何もしてないぞっ」
 「いいか、政行。お前はスランプに陥って泳ぐ事もしなかったんだ。
それは、この俺が一番よく知っている」
パニクろうとしていた政行は、その言葉で気が付いた。
 「ああ、なるほど…。あの女は、お父ちゃんの会社を自分の子供に継がせようとしてるのか。
それで俺が生きてると邪魔になると思って、こういう事を考え付いたわけだ」
その後を高瀬は引き継ぐ。
 「何しろ、皆は知ってるからな。ボスの子供は能無し坊ちゃんだ、と」


自分達の思いとは違う方向に進んでいるのが癪に障り、一人は金槌を政行に投げてくる。
政行は、その金槌を避けた。
もう一人はナイフを投げつけてきた。
だが、ナイフは丁度受付に出てきたサガミコーチの横をすり抜け、受付の壁に刺さった。
サガミコーチは振り向くと、ナイフが刺さっている。
 「え…」

だが、その直後。
大きな声が聞こえてきた。
 「政行っ!」

政行は投げられた金槌を避けたが、その避けた先に、もう一つの金槌が政行の背を叩き倒したのだ。
 「な、そこで何をしてるっ!」
受付の後ろを振り向いて大声を出すサガミコーチ。
 「所長っ、警察をっ!救急車をっ」

サガミコーチはそう叫ぶと、受付の台から躍り出た。
 「マサユキコーチッ」

だが、そいつらは政行を拉致ってくれる。
その連中を追って高瀬とサガミは追いかける。
宗一も追いかけていた。
 「み、な…せ、みなせっ!お兄ちゃんを何処に」

スタッフ通用口は狭い。
1人が限度だ。
だが二人は、とっとと外に出て車を動かしてる。
1人は政行を担ぎ、あとの残り二人が乗るとドアを閉める事も無く車は動き出した。


 「くそぉ…、一度ならず二度までもっ。だが、ここは東京だ。
あいつ等、誰を相手にしてるか思い知らせてやるっ」


所長が出てきたが、何の事か分からないという表情だ。
 「サガミ?一体」
 「所長、遅いですっ。マサユキコーチが拉致られましたっ」
 「なっ…」

高瀬が声を掛けて来る。
 「拉致った奴等は分かっている。何処に行ったのかは分からないが、こっちにはあいつが居る」
 「あいつ?」
 「ああ、そこに居る。桑田宗一。のこのこと、ここに来た甘々の坊ちゃんだ。利用させて貰う」
そう言った高瀬の顔は、桑田宗一を睨んでいる。



 「へっへー。こう間近で見ると、こいつ女顔なんだな」
 「俺、こいつとならヤレそうだ」
 「ヤッてから、どこかに放り投げるか」
美那狭は、その3人に言う。
 「お前等、いい加減にしろよ」
 「だって、こいつが生きてると、俺達捕まるよ。だから、遠くへ行くんだろ」
 「あの女は俺達に指図して、自分は動かないんだからな」
 「もう、いい加減にあそこから出たいな…。美那狭は、どう思う?」
 「俺は…」


車を走らせる事、1時間余り。
東京と千葉の県境に位置する場所に着いた。
 「まあ、取り敢えず俺はヤル」
 「その後、ヤラセロよ」
ああ、と言って後部シートを倒して政行のユニフォームを脱がしていく。
 「良い身体してるな。流石オリンピックに出るだけある」
 「ああ、俺もヤリタクなってきた」

 「待ってろ、先に俺だ」
 「なあ、3Pという言葉を知ってるか?」

にやっ…と含み笑いをした二人は応じた。
 「俺達3人だから、3Pならぬ4Pだな。なら、俺は下半身を貰う」
 「なら、俺達は左右に分かれるか?」
 「ツッコむのは順番だな。良いねぇ…」


政行の身体を値踏みする様に見て、三人は齧り付いた。


車外に出た二人はタバコを吸っている。
 「おい、美那狭。あの三人…」
 「溜まってんだろ」
 
窓越しに車内を覗こうという気は無かった。
男同士だなんて気持ち悪い。
いくら女顔と言っても、付いてるモノは付いてるのだから、萎えるのも時間の問題だ。
車外に出ていた美那狭と徳川は同じ事を考えていた。


   



最新コメント欄の下に投票箱を設置してます。
好きなCPは、誰ですか?

ポチッと押してくれると嬉しいです↓↓

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村

小説(BL) ブログランキングへ


そして、政行が襲われる?


関連記事
スポンサーサイト

Comment













非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL

FC2カウンター
カテゴリ
ランキング参加してます
↓↓ポチッと押してね にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村
Twitter
POWERED
Template by
FC2ブログのテンプレート工房
Design&Customize by
Pretty Heart-blog
Powered by FCブログ