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俺の気持ちはブレない (31)ソフトR描写あります!

午前中と休日はマンションの4階にあるプールで泳ぎ、夕食の弁当を作って持って行く。
ボスとアサミコーチとサガミコーチと自分の分だ。
弁当代として800円ずつ貰う。

当初はパンケーキかスィーツかと迷っていたが、ボスにと作っていた夕食弁当が発端となって、段々と弁当屋になっていたのだ。

そう、政行は午前中は泳いでるが、弁当屋もしてるのだ。
最初はボスだけだったのだが、アサミコーチにも作る羽目になってしまい、それならと思い、店を構えたのだ。東京オリンピックまでの3年間をフル活動して調理師の資格を取り、保健所にも登録している。勝手口に当たる場所には小さいながらでも看板を出している。
調理師免許の免許証と保健所での登録済の書類も張り付けているのだ。

弁当屋なので、朝8時に同じマンションの住人が昼食用にと買ってくれる。
メニューは二種類なんだけど…。
煮しめを中心とした和食。
鳥の唐揚げを中心とした中華食。

ある日。
自分の昼飯にとカレーを作っていたら、その臭いを辿られ、そのカレーも売り物だと思われてランチメニューが出来上がってしまった。
そのカレーをランチに、と食べに来られるお客さんは近場の本屋やスーパーのバイトやパートの方々だ。なので、弁当で作っていた余り物のサラダを付けて出す。

鳥の唐揚げと炒飯を作って、それにスープとサラダを添えて出す。
これもまた、ランチメニューとなる。

それらを「美味しい」と言って食べてくれるので、その顔を見ることが出来るのは俺としても喜ばしい事だ。当初のパンケーキとは大いに違うが、それでもテイクアウトとしてパンケーキをメニューに加える。15時のおやつとして買って帰ってくれるみたいだ。
なので、二足の草鞋状態である。
朝は800円の弁当が6食だが、ランチは15人ほど。
夕食は3人分。
一日24人として、800円が週四日で掛ける4週間。
大学では経済を取っていたので、スポーツジムでも経理をしてるのもあり、収支も直ぐに出る。
その合計から材料費と光熱費を除いた数字は10万強。
それと、スポーツジムの給料を合わせた数字が俺の生活費だ。
今は会社が家賃を払ってくれてるので助かってるのだが、もっとお金を貯めないと。
それには、あと2回。
あと2回はオリンピックに出場してスポーツジムに貢献していかないと無理だ。
だから、あと7年だ。
あの時、ニューヨークで高瀬とクリスに告げた、俺の決意。



最近になって高瀬が俺のマンションにやって来た。
話をするでもない、ただの客としてランチを食べに来た。
 「いらっしゃ…、高瀬…」
 「カレーライスをお願いします」
 「はい」

高瀬はメニュー表を見て言ってくる。
 「お、テイクアウトがある。パンケーキのプレーンとチョコを一つずつ。それとホットサンドを二つ。テイクアウトでね」
思わず言っていた。
 「太るよ?」
 「失礼な。一度には食べませんよ。夜食用なんだからな」
 「ありがとうございます…」


二人居た客も帰り、高瀬だけになる。
 「能無し坊ちゃん」
 「なんだよ、小姑」
 「あの女の子供が何かしら動き回ってるので、それを知らせに来た」
 「え、あの女の子供…?」
 「どうやら居場所は突き止めたらしいが、住処までは分かって無いみたいだ。気を付けろよ」
 「ありがとう。でも、なんで今頃?」
 「さあ?」

高瀬から、あの女の子供の名前と最近の事を教えて貰い、次回は顔写真を持ってくると言って仕事に戻って行った。


チリリンッ♪
 「いらっしゃ…、あ」
 「へえ、大盛況だな」
 「なんで、そっちから」
 「今日は客として食べる」
 「それなら、お金頂きますよ」
 「ああ、払うよ。唐揚げ定食、ライス大盛りで」
嘉男さんが客として食べに来てくれることは無いので、とっても嬉しい。
その思いが顔に出ていたのだろう。
 「嬉しそうだな」
 「だって、仕事以外で会う事って無いからね。それに最近は夜ご飯にも来てくれないし…」
 「朝も昼も作ってるんだ。夜まで作らなくても良いよ」
 「でも、エッチもしてない…」

政行は顔を赤くして呟いてる。
 「嘉男さんは、その…」
 「そういえばご無沙汰だな」
 
 「お待たせしました。はい、どうぞ」
 「頂きます」と言って、嘉男さんは食べだす。
俺は向かいに座って、恋人である嘉男さんの食べてる姿をじっと見つめていた。
その視線に気が付いたのだろう、嘉男は声を掛けてくる。
 「どした?物欲しそうに見て」
 「ん…、どんななのかな、と思って」
 「美味しいよ」
 「そう?良かった」


嘉男さんの細くてがっしりとした長い指が箸を使って器用に唐揚げを抓んで口に入れてる。
それらをじっと見ていた。
すると、俺の口の中に何かを入れられた。
 「あっ、あっ…」
 「口を、あーんと開けてるからだ」
 「え…、開いてた?」
 「バカみたいにな」
 「美味しそうに食べるなー、と思って見てた」
 「政行は昼飯は?」
 「食べたよ」
もう少し二人きりで居たいな、と思い声を掛ける。
 「あ、飲み物はサービスしてあげる。何が良い?」
 「なら珈琲で」
キッチンに戻り、珈琲の豆を選んでドリップに掛け、水もセットする。
コーヒーカップを取り出し準備しながら、さっきの事を思い出していた。
あれって、もしかして…、俗に言う『口あーん』なのか。
う、うわぁ…、恥ずかしい。


少し待つと、豆はドリップに掛けられてお湯が豆の中に染み渡る。その液体は専用のカップに滴り落ちる。そのカップから温めておいた珈琲カップに移し入れ、持って行く。
 「はい、珈琲どうぞ」
 「ありがとう」
嘉男さんの食べ終わった食器をシンクに浸して、政行は自分の紅茶を持って行く。


二人きりで静かな時間を過ごす。
耳に入るのは、飲み物が喉に通る音とカップの音。
一緒に飲んでると、心が落ち着く。
今なら言える。そう思い、政行は口を開いた。
 「あのね、俺、考えてたの」
 「何を?」
 「あと2回オリンピックに出たら、後はコーチに専念しようと」
 「え…」
 「我儘だと思っている。でも、あと2回出たら、それきり出ない。俺は、ここで夢を叶えてるから」

3年後と7年後にあるオリンピック。
俺は嘉男さんと出会ってからスランプから完全に抜けることが出来た。
 「あと2回オリンピックに出れば、それで終わりなのか?」
 「オリンピックはゴールでは無い。自分の人生の通過点なんだよ。それが分かったんだ。
成績は、その時だけのものであって、その次はもっと早く泳げるように努力する。
小さい頃は、そんな事は分からなかった。
その事に気が付いたのは、最近なんだ。
俺はね、嘉男さんと出会えて嬉しいんだ。住む所も仕事も一緒だけど、俺はもっと一緒に居たい」

暫らく沈黙が降りたが、御馳走様という声が聞こえて嘉男さんはお金を置いて外に出ようと立つ。
 「嘉男さんっ」
 「…なら良い」
 「え、なに?」

嘉男さんの背から腕を回した俺は、不意に抱き寄せられ耳元で囁かれた。
 「側に居てくれると、俺は嬉しい」

政行は嘉男さんの背に腕を回し抱きしめた。
最近はエッチもキスも無いが、この温もりとさっきの言葉があるだけで、俺は嬉しい。
すると、前髪を掻き揚げられ、額にキスされる。
 「それだけ?」
笑い声が聞こえる。
 「はははっ」

顎に手を掛けられ上向かせられる。嘉男さんの顔は笑ってなく真面目だ。
 「俺は独占欲強いからな」
 「うん、欲しい」
そう言って目を閉じると、唇に柔かいものが触れてくる。最初は軽く触れるだけで離れる。
 「え…、足りない」

ふっ…、と優しく微笑んだ嘉男は、次は激しく政行の口内を貪ってきた。
 「んっ、…っ」

堪らない、そう思うとしがみ付いていた。
 「は…、は…」

何かが股間に当たってる。嘉男さんの足だ。嘉男さんは俺の股間を足で突いてるんだ。



そう、嘉男は政行の股間に足を擦りつけていた。
 「ん……、ん……」

顔を離すと、真っ赤になってエロい表情の顔をして、足に力が入らないのか立てないでいる政行を抱きしめる。
 「政行…」
 「もっと…」
 「悪い、時間だ。次は夜にするよ」
浮気するなよ。
耳元で囁かれ、目がパッチリと開く。
 「そっちこそしないでよ」
 「ああ。それじゃ、時間だから」
 「はい、気を付けて行ってらっしゃい」

行ってくる。
そう言って、嘉男さんは出て行った。

少しばかりボーとしていたのか、気が付くと外は暗い。
え、俺…寝ていた?
ヤバイ、看板を下げて今日は閉店だ。
気分の良いまま眠りにつきたい。
そう思った政行は看板を下げると、雨戸とカーテンも閉める。
明日は定休日だし、俺にとっては連休。
今夜は久々のエッチになるかもしれないな。

そう思うと、夜に備えて夕食も食べ終わると風呂に入った。


 




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色気のない『口あ~ん♪』ですが・・・
( *^-^)ρ(^0^* ) あ~ん

嘉男さん。
温度を気にして口の中に放り込んでやってねw←違う?

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