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俺の気持ちはブレない (20)※拉致られる※

人の温もり、人との触れ合い、人としての気持ち。
泳ぐ事しか頭に無かった水泳バカは人間としての気持ちを知り、大事な人を亡くし、恋する事を知った。もう、あの頃には戻れない。
だけど、スランプから抜け出せるきっかけとなった嘉男との出会いに、スポーツジムでの仕事。
それ等を含め、自分の気持ちを再確認できた政行は、このニューヨークである決意をする。
それは、デイブとの昼食時のお喋りもきっかけの一つとなった。


そのBBQの帰り、まだ一度も観光してないと言うと、デイブがガイドをしてくれた。
三日間をデイブと過ごしてニューヨーカーになった頃、それは起きた。
最近は嘉男と別行動を取ってニューヨークを散策しているからだ。
声を掛けられる。
 「政行君、一人?」
溜息を吐くが無視をする。
 「ねえ、政行君遊びに行こう」
放っといて欲しいと思うものの無視をしていた。
 「まさ」
 「煩いなっ、放っといてくれ」
 「無視するからだろ」
 「俺は、このマンションに用があるの」
 「なら一緒に」
 「結構です」
そう、このマンションの一室に父親の第一秘書の高瀬が泊まってるのだ。
自分の決意を言う為に来たのだ。邪魔されたくない。
ユウゴの手を払い、ルームナンバーを押す。
 「ハロー」
 「俺だよ」
 「一人だけ?」
 「そうだよ」
ロビーに続く扉が開いた。政行が入ると、その後にユウゴも入ろうとする。
が、入れたのは政行だけで、ユウゴは弾き飛ばされた。
最上階に近い42階にエレベーターが止まり、ドアチャイムを鳴らす。
少し待つと、ドアが開く。
 「どうぞ」
 「さっきのは何?ビーム?」
 「ここのセキュリティは強固ですよ」
 「みたいだね」

ユウゴは暫らくの間エントランスの近くで待っていたが、諦めて帰った。
22時を過ぎると危ないのは、大学時代から知ってるからだ。
遅い時間になった22時過ぎ、政行はそのマンションを出た。
自分が寝泊まりしているマンションは1本道を挟んだ向かいにある。
それに、嘉男さんは22時半過ぎに戻ってくる。時間にして、たったの数分。
その数分の間に、起きたのだ。

高瀬は言ってくる。
 「送ります」
 「いや、良いよ。直ぐだから、それに高瀬も寒いだろ」
 「でも」
 「それなら、向いのエントランスに入るまで見てて」
 「分かりました」

マンションのエントランスから出ると、路肩にはアイドリング中の車が数台並んでる。
誰かを待ってるのだろうか。

政行は、その数台の車がアイドリングのまま動く気配を見せないので、まっすぐ自分の宿泊先のマンションに向かって歩き出した。
2,3歩ほど歩を進めると、1台の車が動き出す。
思わず立ち止まり、やり過ごそうとして後ろに一歩下がる。その後ろから政行が羽交い絞めにされるのを見て高瀬は飛び出した。
喧嘩慣れしてない政行は足をバタつかせバタフライや平泳ぎのキックで相手にキックする。
だが、相手は手慣れてるみたいで、アイドリング中の車に政行を押し入れ、3台の車は猛スピードを出し、その場を去った。
その間、1分弱。
2人の男をやっつけた高瀬は、政行を押し込んでた車に手を掛けると、いきなりのスピードを出されたもので、滑って転げてしまった。
目の前で。
冗談じゃないっ。

 「政行っ――!」

桑田の長男だと知っての拉致か?
先程の2人を吐かせて警察にも連絡しよう。ああ、新田の御曹司が居るから、彼にも協力してもらおう。日本人だからと言って甘く見るなよ。


先程遣っ付けた2人を向かいのマンションに連れて行き、新田の子供が帰ってくるのを待つ。
5分ほど待ってると返ってきたので、2人を突き出し政行が誰かに拉致られた事を伝える。
 「なっ…!」
 「車のナンバーは1台しか覚えてなくて、警察にも言いました」
 「ここには、ニューヨークには松井さんが居られる。協力をして貰えるよう頼んでみます」
 「松井さんって、松井財閥の総帥ですか?」
 「そうです」
 「分かりました。連絡先をご存知ならば教えて下さい」
 「自分で」
と、言いかける嘉男を遮り高瀬は言い切る。
 「いいえ、私がお願いします。私の目の前で拉致られたのです…」
あ、そうだ。これが車のナンバーです。
そう言って、一枚の紙切れを嘉男に渡し、高瀬は嘉男から教えて貰った番号に電話をしてニューヨークの闇に紛れ込んで行った。



警察に2人を突き出し、聴取も取って自分のマンションに戻って来たのは深夜1時を回っていた。
 「政行、なんで……」


今朝のやり取りを思い出す。
 「明日から1週間は俺も休みだ。色んな所に連れてってやる」
その言葉に、政行はこう返してきたのだ。
 「はい、これ。書いておいたから」
1枚の紙切れには地名が書かれていた。
 「これらは、何?」
 「行きたい場所だよ」
 「1週間しかないんだぞ」
 「無理そう?」
その紙切れを見ながら呻って答えを出した。
 「シカゴとリトル・トーキョー位しか行けれない」
 「メキシコやモントリオールは?」
 「難しい」
 「なら、その中で決めて」
 「分かった、考えておく」


 「政行、俺は何処でも良い。お前の、そのはにかんだ笑顔が見れるのなら…」
嘉男は、そう呟くとiPhoneを起動し、自分の父親に連絡した。
その時に、1枚の紙切れが足元に落ちたので拾うと、政行の字で数字が書かれている。
デイブの連絡先だ。
デイブにも頼むか。
そう思うと、嘉男はデイブの番号に掛けた。

見知らぬ番号なのに、デイブは出てくれた。
 『ハロー』
 『デイブ?政行が拉致られた。助けて欲しい』
 『What ?』

嘉男は知ってる事をデイブに伝えると「謝礼はBBQで」と言ってくるデイブに「礼金を出す」と言うと、「BBQだけで良いのに…」と呟きながらでも、デイブはOKしてくれた。





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政行は、何処へ・・・・・・。

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Comment

No title
編集
日本人だってやるときゃやるんです。
サムライや極道のいる国なんですから!

でも誰だろう? 
( ゚д゚)ハッ! まさかプールで見てたどこぞのおっさんか?!  ゆ・許さん!
政行を抱っこしていいのは嘉男クンだけなんだからねー!

政行~~、泳げる体で戻ってきてー。
2016年04月27日(Wed) 11:28
Re: No title
編集
ますみさん

そう、日本人だってやるときゃやるのですから。


> ( ゚д゚)ハッ! まさかプールで見てたどこぞのおっさんか?!  
(゜゜;)エエッ
どこぞのおっさんなのか?

ヒントは、既に出てるのだけど・・・
名探偵の出番ですよ?w

2016年04月27日(Wed) 15:37












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