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俺の気持ちはブレない (17)※水泳対決※

ニューヨークに来て、3日後の夜。
某ホテルで、パーティが催される。
水泳関連会社の親睦会が、毎年、この時期に開催されてるとマモル・ボスは教えてくれた。
そして、余興に会社を代表して一人が選出されて泳ぐんだという事も教えてくれた。
だから、今日は海パン一式を持って行くように、と言われたのか。
そういえば、アメリカに来てからエッチをしないのは、それがあるからなのか。それなら、今夜はエッチしてくるのかな。たまには、俺から攻めても良いな。


そのパーティで、本社のボスとマモル・ボスは連れだって皆と話をしてるみたいだ。
俺はと言うと、壁の華になって料理に舌鼓を打っている。
すると、声を掛けられる。
 『マサ?』
聞き間違いだろうと思って振り向きもしなかったら、今度は俺の顔を覗き込まれて、もう一度声を掛けられた。アメリカでのパーティの知り合いは居ないよ。
 『やっぱり、そうだ!マサ、マサだ。久しぶりっ』
しかも、抱き付いてくるし…。
え、それに俺の事をマサって言った?
政行は、抱き付いてきた相手をまじまじと見ている。
(誰だ、このマッチョは…)
相手は苦笑しながら言ってくる。
 『あー…。あの頃より成長したからな。俺だよ、デイブだよ』

(デイブ?……え、デイブ?)
声に出ていた。
 『デイブ・クラーク?』
 『そうだよ』
二人の声が重なる。
 『Be a long time !!』

デイブが言ってくる。
 『泳がなくなった、と聞いたんだ』
 『うん、スランプになってね…』
 『スランプかあ…。まあ、誰でも遅かれ早かれなるからなあ』
 『でも、もう大丈夫だよ』
 『なら、今夜は泳ぐのか?』
 『そのつもりだよ』
 『嬉しいな。それなら負けた方が』
 『BBQを奢る事』
政行は仲の良かったスイマーと会えたのが嬉しく、デイブと共に話をしていた。

そこに、日本語で話しかけられた。
 「これは、これは…、能無し坊ちゃま。こんな所でお会いするとは思いもしませんでしたよ」
振り向かなくても分かる。
父親の第一秘書の声だ。
俺に水泳を指導してくれて、勝手に一線を辞した元師匠だ。
 「本当に、貴方は他人に迷惑をかけるのが得意ですね。あの女は、貴方に金を掛けて探させてますよ。まさかアメリカに居るだなんて思いもしなかった…」
 「なら知らせば?はした金でも貰うんだな」
心の中では父親に感謝していた。
(どこに住んで何をしているのか知っているのに、誰にも教えてないんだな。ありがとう)


その政行の様子を、恋人である嘉男は遠目で見ていた。
(あの男は、たしか政行の父親の第一秘書。何を話してるんだろう。
しかも、あの金髪マッチョは…、たしかデイブ。)

そして、マモル・ボスも見ていた。
(あれは、アメリカが誇るスイマーのデイブだ。あの男と知り合いみたいだな。あの男は米語が分かるのか、なら作戦を変更しないと…。
それに、あの黒髪と黒縁眼鏡の男は、最近よく見かける人だ。名前は…、なんて言ったかな。
しかし、どうしてあの男に声を掛けるのだろう…)


その二人に声を掛ける人が居た。
 「あれぇ、ボスにマモルだ。ここで何をしてるの?」

声を掛けられマモル・ボスは振り向くが、本店ボスである嘉男は振り向かない。
マモルは、その相手を見ると驚いてる。
 「え、ユウゴ?どうして…」
 「クビになってね、暇だから遊びに来たんだ」
 「クビって、なんで」
 「ボスを殴ったから」
 「え…!ボスを、殴った?」

すると、ユウゴはボスの視線の先に気が付いた。
 「あ、政行君だ」
 「知ってるの?」
 「もちろん。政行君の身体はね、今迄のどの男よりも最高に良かったんだ。今夜は久しぶりに会えて嬉しいな。よし、エッチしようっと」
そう言いながらユウゴは政行に声を掛けようと歩を進めると転げた。
 「ボスー…」
 「俺の長い足に気が付かなかったみたいだな」
はいはい、そういう事にしときますよ、と言いながらユウゴは起き上がる。


アナウンスが入る。
 『それでは皆様。恒例のスイマーによる余興の時間になりました。泳がれる方は準備して下さい』

マモルは声を掛ける。
 「着替えてきますね」
だが、ボスは即答してくれる。
 「いや、良い」
 「え…?」
ボスとユウゴの声が重なる。
 「今年からは政行だ」とボスが。
 「政行君の泳ぎが見たいな」とユウゴが。

 「ど、どうして…」



第一秘書の声が聞こえる。
 「能無し坊ちゃま、泳がれるのですか?」
腹が立った政行は、第一秘書に振り向いた。
 「いい加減にしろよっ。煩いんだよ、あんたに俺の何が」
 「分かりますよ(俺だって一時は世界を目指した人間だ)」
 「いや、あんたは何も分かって無い。アスリート魂を見せてやる」
 「見せつけ過ぎるのは止めて下さい」
 「何を」
 「このパーティで泳ぐ事は、イコール自分を売る事になる。どこまで迷惑を掛けるつもりか?」
 「俺は、自分を売ろうとは思わない」
 「ならば、手を抜く事をして下さい。貴方はご自身の」
 「煩いっ。その台詞は聞き飽きたっ。俺は俺の為に泳ぐっ」

政行はデイブと共に着替室へ向かう。
その後姿に第一秘書は呟いてる。
 「ならば、世界を舞台にして泳いで下さい。こういう場で泳がれると…」


マモル・ボスは二人の言葉に反論出来ずにいた。
(この場で泳ぐという事は、自分を売る事だ。
昨年も一昨年も自分が泳ぎ、一体何人の人間に抱かれた事か。
それは、このスポーツジムのスポンサーになって貰って、ニューヨークで生き抜く為だ。ボス、貴方もそれは分かってる筈だ)


そう思ってると、ホイッスルが鳴るのが聞こえる。
とにかく、あの男の力を見ておかないと。
でも、何番レーンなのだろう。

すると、綺麗なフォームに力強いストロークで泳いでるスイマーが目に映る。
その隣のレーンにはデイブが泳いでる。
デイブは、たしかスランプ中だと聞いたのだけど、脱したのだろうか。

その二人の泳ぎに目を奪われた。
自由形もそうだが、バタフライもパワフルで見応えがある。
だが、デイブの方がコンマ001早かった。
本当にタッチの差だった。
欲しい、彼が欲しい。
そう思ったマモルは社長であるヨシオ・ボスに言っていた。


 「ボス、彼が欲しいです」
 「彼って?」
 「二番目に着いた人」
 「ああ、早かったよな」

だが、ボスである嘉男は乗り気では無い。
マモルは畳み掛ける様に言ってくる。
 「このパーティの主旨を分かってますよね?彼を買って下さい」



政行は溜息を吐いていた。
 「はぁ……、デイブに負けた」
デイブは嬉しそうだ。
 『やったね♪BBQよろしくっ』
 『分かったよ…』


そして、こちらも溜息を吐いていた。
 「はあ…、二番ですか。でも、まだ安心は出来なさそうだ」










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久しぶりの仲間と出会った政行は、その人物と水泳対決!
そして、政行が奢るのですか?
(。・ρ・)ジュル

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