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BL風味のオリジナル小説です。
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俺の気持ちはブレない (7)

勝手に入って来た人の声がする。
 「政行、起きてるか?これで一緒に夜ご飯を」
 「もう食べたよ」
 「え・・・、もう?」
 「炒飯とスープでね。で、それは何?」
上司であるスポーツジムの所長はカウンターテーブルの上に袋から取り出したものを置く。
二種類のスパゲッティとブルゴギピザ、赤のワインボトル1本だ。
 「仕事始めという事で祝いたかったのだけど、遅かったか…」
 「どこで…」
 「スーパーの北口から出ると、目の前にある」
 「そんな近くに…」

どうりで静かだと思ったんだよ。
一緒に帰っていたのに、途中から居なくなっていたし…。
その気持ちだけ貰っとくか。
 「じゃ、ワインだけ一緒に。悪いけど、もう食べれない…」
 「なら、俺はミートソースを食べる。ワイングラスは店で貰ったんだ」

二人で乾杯してワインを1本開ける。俺はブルゴギを8等分にしたのを2切れ貰った。
誰かが目の前で食べてるのを見ると、欲しくなるものだ。
 「緊張しまくりだっただろう。一日が終わってどうだ?」
 「ものすごく緊張しまくりだったよ。接し方というか話し方かな、それが難しくて…。
でもアサミコーチも良い人だし、サガミコーチも高校の時は同じ水泳を取っていたから、知ってる人が居て安心した」
 「惚れるなよ」
 「誰が誰に?」
 「お前が、アサミやバイトに」
 「あのね…」
 「違うか?」
 「惚れるも何も…、俺、そういう目で見てないよ」

何の返事も無く沈黙が訪れる。
居た堪れなく、俺は話しかけた。
 「あ、そうだ。ジムの方に行って、経理をしてる人と会ったんだ。俺の父の事を知ってるって…。
ヒカルコーチ」
 「ああ、ヒカルか。言っておくが、ヒカルとアサミは同級で二人とも25歳だからな。言葉使いには気を付けろよ」
 「に、25?」
見えない。
いや、見ようと思えば見えるかも。


 「あ、あの…言い難いんだけど……」
 「なんだ?」
そう返され、深呼吸をして息を整える。
 「あの、か、勝手に…、勝手に入ってこないで。もし入りたいのなら呼び鈴を鳴らして。
一緒に同じ部屋に住んでるわけでは無いし、驚くから…」
即答だった。
 「それもそうだな、悪かったよ。今度は呼び鈴を鳴らす」
 「そうしてもらえると嬉しい」


一人っ子の俺は、父親が再婚して異母弟が出来ても、一緒に食事を取る事が無く、会話も1ヶ月に1回あれば良い方だった。
お母ちゃんが生きてた頃は、一緒に夕食を作って食べたり会話もして笑顔もあった。
たまに、お父ちゃんも早く帰る時があると、一緒に三人で食べていた時もあった。
だけど、あの女はお母ちゃんの痕跡を消そうとして、俺を邪魔者扱いしてくれる。
あんな思いはもうしたくない。
だから、コミュニケーション不足なんだろう。
でも、それでは駄目なんだという事は自分でも分かってる。

 「に、新田さん」
 「嘉男だ」
 「よ、嘉男さん…、抱きしめて……」
そういうと、嘉男さんは抱きしめてくれる。
 「別に泣かそうとは思ってないよ。だから泣くな」
その優しい言葉や声に、抱きしめてくれる腕や身体から伝わる温もりに安心する。
このまま抱かれていたい。
誰かと言い合う事もしてきてない俺には、コミュニケーションはハイレベルだ。
でも、それが仕事なんだ。
そう割り切ると、出来るかもしれない。


そのまま抱かれてると、へそ辺りに何かを感じる。
この人は…。
足が長いのか、いや、違うだろ自分。

思わず言っていた。
 「今日は疲れたのでエッチは無しです」
 「はいはい。生理現象なんだよ」

どうだが……。












☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
ツッコミ満載(?)な今話。

うん、嘉男の足が長い事が分かりましたねww



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