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二人のピエロ (57)

※レン&スーザン※


レンは、スーザンに話した。
自分にはドクターは向いてないから辞めたい、と。
辞めるという事はアメリカに帰る事になるが、そうするとジョンやポールと会えなくなるので、それは嫌だと。そう素直に話した。
スーザンは、こう返した。
 「帰国するまで2週間ほどあるから、それまで考えとく」と。


ある日、スーザンはレンの勤め先の病院に行った。もちろん、アポは取り付けている。
自分の本来の狙いはオーナーだ。
アメリカにある自分の病院とリンクして貰おうと思ってるのだ。
その時、ボスからある話を持ち掛けられた。レンの事だ。
仕事より、雑事の方ばかりしていて芳しくない。色々と揉め事を起こしては自宅謹慎の罰もあった。
もう一度、揉め事を起こすと契約内と言えども辞めて貰う。

そういう事を言われると、リンク話は出来ない。
あの子は、一体何をやったの。

 「どんな用件ですか?」とオーナーに聞かれたが、「レンの事を聞こうと思っただけです」と返すことしか出来なかったので、他にも色々とレンの事を聞いていた。

仕方ない。こうなるとトモしか居ない。
トモだって寝る時間はある筈。10分、いや5分でも良いから話を聞いて貰おう。
だが、スーザンは知らなかった。
トモは夜行性だという事に。


クリニックに着いたスーザンは、迷わずにコンピュータ会社に向かった。
なにしろ、そこにはユタカ以外に知ってる人が3人居るのだから。

トントン…。
ドアを開けて、声を掛ける。
 「ハロー。ユタカ・ボスはいらっしゃいます?」
 「今、外出中です」
 「それなら……、あ、居た。ジョージ、久しぶり。今は時間ある?」
自分の名前を呼ばれて振り向くと、アメリカで仕事をしていた病院のレディ・ボスが居た。
 「レディ…?どうされたのですか?」
 「お願いがあって来たの」

コンピュータ会社に設置されてるミニテーブルで話を持ち掛けると、ジョージは一言だった。
 「断ります」
 「ジョージ、貴方しかいないのよ」
 「私はここで働いてます。貴方の部下では無い。」
 「貴方に忠誠心は無いの?」
それを聞いてジョージは声を荒げた。
 「はっ、何を言うかと思えば…。忠誠?誰に?貴方にか?バカをほざくのもいい加減にしろ。
そう言いたいね。私が忠誠を捧げるのは、私に生きる源を与えてくれた、あの御方だけだ」
 「それは誰よっ。私では無いの?」
 「まだ10代だった私に、生きることの大切さだけでなく、色々な世界の事、スポーツ等を教えてくれた。あの御方だけだ。」
 「それなら、その人の所に行きなさいっ!無理に、ここに」
だが、ジョージは遮って言った。
 「だから、ここに居るんだ」
 「え?」
 「私にそれ等を教えてくれたのは、ここのボスだ。
クリニック・ボスと話がしたければ、こうやってコソコソと裏から手を回すことは考えない事だな」

その二人にフィルが声を掛けてくる。
 「ジョージ、声が大きいよ」
 「ごめん」
そう言うと、ジョージは自分の机に戻ろうとしてる。
そのジョージにフィルは声を掛ける。
 「ジョージ、待てよ。何をボスに教えて貰ったって?」

その言葉に、ジョージは立ち止まっては振り向いて言ってくる。
 「ふっ…。コンピュータバカは耳聡いと言われてたが、この様子だと私がNo.1になれるな」
 「どういう意味だ?」
自分のデスクに戻ろうとしているジョージの後ろ姿に、フィルは声を掛け続けてる。
 「ジョージ、無視するな!ジョーッ、ってぇ……。何をするっ」

ボスの声だ。
何時の間にか会社に戻って来たみたいだ。
 「フィル、煩いぞ」
 「グーは止めろって言ってるだろっ。それよりも」

その二人の間に、女性の声が届く。
 「ユタカ、トモに会わせて」

へ?
コンピュータ・ボスとフィルは驚いてる。
 「スーザン?何で…」
 「ねえ、ユタカ。貴方は誰に何を教えていたの?私には素直だったジョージが反抗してるのよ。
ユタカに色々と教えて貰ったって。
色々な世界の事やスポーツって言ってたけど、詳しく教えて。教えなさいっ!」

ユタカは小声でフィルに聞いてる。
 「何の事?」
 「知らない。私も、ジョージに聞こうとしてたんだ」
 「ふっ、お前も分からんか」
 「何を?」

ユタカはフィルに聞こえるだけの小声で言う。
 「ジョゼフ……」
 「だから、ジョー・・、え、ジョゼッ…?嘘っ!」

少し離れた所からジョージの声が溜息と共に聞こえてくる。
 「はあ…、なんで教えるかね」

フィルの驚いた声がする。
 「嘘っ!ジョージが、あ、あの…、あのヨーゼフ?」
ジョージはきっぱりと言ってくる。
 「フィル、私の本名はジョージだ。ジョージ・ペーターソン。本名に戻っただけだ」

フィルは頭を抱えてる。
嘘だろ…。



 













☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
そして、フィルは自分の側に、また一人。
元側付の存在を知る。

迷惑スーザン、貴方はトモと話をしたいが為に、そこまで手を回すのか。。。



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