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2017年07月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2017年09月
TOP二人のピエロ ≫ 二人のピエロ (46)~演奏し、唄う~

二人のピエロ (46)~演奏し、唄う~

 「これは…」
 「友、大丈夫だよ。さっきのノートを見たからね」
 「なんて書いてあったの?」
 「簡単に言うと、取扱説明書だよ」
 「は?」
まあ、私が中心になるとは思っても無かったけどね…。

ふと見ると、昌平は床で泡を食っては気を失っていた。
まあ、こういうのを見ると平然とは出来ないだろうよ…。

 「本物の楽器はどこにある?」
サトルは素直に場所を教えてくれた。
その防音室に入ると、ピアノが置かれていた。しかも、アップライトまで。
誰が弾くのだろう?

元々サトルはバイオリンだけだ。
だからバイオリンの楽譜はズラッと本棚に並んである。
その棚から数冊ほど選んでは、博人さんはソロで奏でだした。
サトルは呟いてる。
 「嘘だろ…。初見で、こんなにも…。この人って、何者なんだ…」

友明は博人から指示されたピアノの楽譜を探そうとしてる。
やっと見つけて、サトルに声を掛けた。
 「ピアノを借りるぞ」
 「ああ」

博人さんのソロが終わり、今度は友明のピアノだ。
サトルが見ていても分かる。
宝石(いし)は、三欠片共に綺麗に光っては力が増幅されていく。

 「最後だ。友、歌え」
 「私が?」
 「他に誰が居る?『Hand in hand』と『明日の未来』が良いな」
はいはい、本当に人使いの荒い人だこと。

友明はピアノの低音を使い伴奏しながら、高音は博人さんに任せては歌いだした。
母の歌である『Hand in hand with together 』と、自分で作詞作曲した歌『明日という名の未来へ』の2曲だ。


その博人さんのバイオリンのソロを途中から聴いていた人が居た。
優介と、バイトを含んだ3人だ。
 「うわぁ…、この人、バイオリン上手だ。友兄の歌やピアノも、まさか聴けるとは思わなかった」

宝石(いし)は煌びやかに輝いてる。
すると、本来は空と海の向こうに居る筈の2つが現れた。
 「え、なぜこの二つが?」
博人さんは、さっきのノートの続きを読んでる。
 「友、もう2曲だ」
 「はあ?持ち歌だなんて」
 「あるだろ、母親の歌が。それと、もう1曲。イントロやるから、それを歌え」
そう言って、バイオリンを奏でてくる。
この曲は!
封印したはずの涙が出てきた。
忘れる事は出来ない。
この歌は、私の子守唄だ。お母ちゃんが、いつも歌ってくれてた…。

優介が呟いてる。
 「この歌、学校で習った…」
バイトで来てる人も。
 「あ、この歌知ってる」
 「うん、卒業式で歌ったな」
 「たしか、タイトルは」
だが、サトルは言わせなかった。
 「喋るな」
 「あ、はい。ごめんなさい…」


サトルは昔を思い出していた。
いつも10人で居た。
ボスを中心にして、右側にはスズメ、左側には私が。
ボスの前には前衛としてマサ、ユタカ、ユウマが居ては、残り4人は後衛だった。

アレを『ボス』呼びしだしたのは、寂しかったからだ。
皆がパースに集まっては、自分は一人ぼっち。

つっ…と、サトルの目からは涙が流れて頬を伝う。
この歌は、私に元気をくれたものだ。
フルートとピッコロが楽しそうに音を出してる。
あの二人が持ってたなんて全然分からなかった。

そうしてると、今度はがらっと曲調が変わった。
ボスの歌声が聞こえてくるのを耳にすると、ドイツ語の歌だと分かった。
ボスは目を瞑って歌ってる。
そういえば、大学3年の時、ドイツのフェスに歌いに行った事があったよな。
あの時に歌った唄か。


すると、宝石(いし)は融合しかけているのか、フルートとピッコロの形が崩れていってる。
いつの間にかバイオリンは手を止めている。
ボスが歌っているだけだ。
調子に乗って、ドイツ語の歌を4曲続けて歌ってる。


融合している形に見覚えがあるのか、博人は気が付いた。
 「あ、まさか、あの時の、あの女性の…」

何を言ってるのか分からないが、その人はiPhoneを取り出して画面を見てる。

歌い終わり満足したボスの声が聞こえてくる。
 「うーん…。久しぶりに歌ったっ!」

 「友、これって」
 「なに?」
ボスは画面を見てる。
 「何見てんだよっ。削除してって言ったでしょっ!」
 「そうじゃない。この蒼いアクセサリー…」
 「これが何?」



いきなり、宝石(いし)は光の洪水を放出した。
 

 







bg_03.jpg





☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
博人は演奏を、友明は唄う。


そして、いよいよ次回は。。。




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