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二人のピエロ (44)~ゼミ仲間と再会~

優人と改めて兄弟宣言をした翌日。
私は、朝から出掛けていた。
相手には何も連絡を取らずに、博人さんに運転して貰って行った。
目的地は、某駅の近くにある。
人通りも多く、賑やかそうだ。暫らく見てると、若い女性客が多そうだ。
和菓子屋なのに、若い女性客ね。
ま、入ってみよう。

ガー……。

自動扉が開いたのにも関わらず、声が掛からない。
レジを見ると、「御用の御方は鳴らして下さい」と書かれてるプラカードが立ててある。
仕込み中なのかな?
鳴らしてみよう、果たしてどっちが出てくるのかな。

ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー…。

すると、誰かが出てきた。
 「煩いっ!1度だけでっ」
 「おや、珍しい。昌平さんじゃない」
 「え…。おおっ!懐かしいー」
ハグされるのか?
そう思っていたら、昌平さんは私を素通りしては博人さんにハグしている。
 「いっやー、久しぶりだなー」
 「え、ショウ?」
 「そうだよ。何処行ってたんだ?東京に帰って来たのか?」

昌平さんは博人さんと話してる。
この私を無視してくれるので腹が立ってはもう一度鳴らしてやる。

ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー…。

もう一人出てきた。
 「ああっ!もう煩いっ!!何回鳴らせ」
 「優介っ、1回鳴ったらすぐ出てこいっ!」
 「と、友兄?!」
 「私が客だったら他の所に行くぞっ」
 「今は仕込み中で…」
 「サトルは?」
 「隣です」
 「隣?」
 「丁度良かった。隣に行って店に戻る様に言って貰えますか?最近は、ずっと行きっぱなしで夜まで戻って来ないんですよ」
 「隣って、何やってるんだ?」
 「DNAの研究所です」
 「え…、DNAって…」
 「悟さんは、所長ではないので」
 「はいはい」
 「友兄?」
本当に分かったのかどうか疑わしいが、友兄は分かったと言っては、和菓子屋から出て行った。


隣のDNA研究所って、河田研究所?
誰が所長なのだろう、まあ良いや。中に入ろう。
扉を開くと、受付がありアコーディオンカーテンが閉まっている。
 「はよー…」

小声で挨拶をすると、若い男性が走ってくる。
 「あ、ちょっと待って下さい。あの、こちらにお名前を書いて下さいね。
えーとぉ…、どの様な…。あ、待ってっ!」

DNAと言えば、屋内の作りは分かっている。
私は6年間居たんだ。
何かやってるのか、大勢の気配がする。
 「待って!」と声が追いかけてくるが無視してカーテンではなく、ドアを開けた。

ガラッ。

すると、低めの声が聞こえてくる。
 「何だ?ノッ」
おお、ビンゴだ。
サトルの目が驚きで見開いてる。
 「なんで、ここに?」
 「優介から、ここに居るって聞いた」
 「あは、嬉しいんだけど連絡位して」
 「それしたらサプライズではないだろ」
 「ったく…。今は講義中なんだ」
 「へー、それなら私も聴講したい」
 「えっ!ボスが…」
ボスは勝手に椅子に座ろうとしている。
するとドアがノックされる。
 「はい?」
 「健から、こっちに誰かが入って行った、と聞いたのだが」
 「丁度良かった。そっちに連れてって」
 「誰を?」
サトルはボスの方を向いて言ってくる。
 「ここの所長と話をしてて。あと20分ほどしたら休憩に入るから。ね、お願い?」

 「はいはい、分かったよ。サトルの講義なんて珍しいから聴きたかったのにな…」
サトルが苦笑しているのを見ては、もう一言、言ってやった。
 「でも、サプライズは成功だな」


ドアの方に向くと、いきなり大声が聞こえる。
 「…、ボスッ?」
 「誰だ?」

サトルが笑いながら口を挟んでくる。
 「彼は、ここの所長だよ。で、ワンの次の11位の人物」
 「11位?ワンの次って…」
少し考えていたら、思い出してきた。
 「ああ、そういえばモップ頭のモッ君!」

嬉しそうな表情と声が返ってきた。
 「覚えてくれて嬉しいな。で、今はご覧のヘアスタイルだ」
 「真面目なヘアスタイルだな」
 「なにしろ所長だからな」

ドアを閉めた向こうからはサトルの声が漏れ聞こえてくる。
 「騒がせてごめんね。今の人はね、私と同じゼミを取っていてね…。君たちの先輩だよ」

少しでも聞こうとしてると、モッ君が私をドアから引き剥がしてくれる。
 「モッ君!」
 「はいはい。ドアにへばり付いていたら悟は緊張して何も言えなくなるでしょ」
 「それを楽しみにしてたのに…」


約20分後。
サトルは後をモッ君に任せて、店に戻った。
優介の声が聞こえてくる。
 「ああ、良かった。本当に戻って来てくれて嬉しい」
 「優介、それは私を信用してないという事か?」
 「友兄ではなく、悟さんの方をね。」
そう友明に返すと、今度は悟に声を掛ける。 
 「あ、あの…、で、昌平さんが、誰かを奥に入れたのだけど」
悟は、優介の言葉に反応していた。
 「昌平が、誰を奥に入れたって?」
私は、分かった。
 「見当たらないと思っていたが、店の奥に入ったのか?」
 
 「昌平、昌平!どこだっ」
 「博人さん、博人さん、どこ?」


昌平さんが顔を覗かせてる。
 「お、友も戻って来たか。悟も一緒に」
 「昌平!何を勝手に人の部屋にっ」

サトルが入って行った部屋に友明も足を踏み入れると、蒼色のバイオリンがオブジェとして飾られていた。

















蒼いバイオリン
 (注:フリー素材です。蒼いバイオリンのつもりw^^;;)




☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
そして、友明は博人の運転で、和菓子屋へ。

そこで久々に会ったのは。。。
そう、『恋人は副会長』で登場してきた人物です。
あの宮田学園の理事長をしていた人物と、その恋人。
その元理事長は、久々にボスと再会して、まだ自分の事を覚えてくれてるのが嬉しいのでした。



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