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二人のピエロ (41)~友明、日本へ~

※トモ視線※


ユタカにはシエスタと送ったが、来客が来るのを忘れていた。思い出したのはiPadのスケジュール管理アプリの通知があったからだ。
急いで本宅からクリニックに向かい、バタバタとしていた。
たまたまユタカはその様子を画面越しで見ていたので、スーザンには断りの言葉を言ったのだ。
客が帰り、ボスは考え事をしていた。
まったく博人さんは何処に行ったのだろう。ここ最近は潤は博人さんにくっ付く様になっては面白くない。ポールも最近は武術をする為に来てるし。
まあ、皆と年齢は一つしか違わないし、本気で向かってくる連中だからポールも本気を出してやってるのだろう。単純なところがあるしな。


窓を開けると、風に乗って聞こえてくる声。
 「トォー!」
 「ウリャァー!」

本音を言えば、私だってやりたいんだ。
どんなに暑くても窓を開ける事は出来ない。あんな形でドクターストップが掛かって…。
大学を卒業して、直ぐにストップが掛かってしまった。
あれから20年…。
ナイフ投げも飽きた。
思いっきり身体を動かしたいし、汗もかきたい。
こんなピアノや歌ばかりでは我慢出来ない。

ボスは本宅に戻るとリビングの続きにあるサロンに入っては、ピアノに泣きついていた。
 「お母ちゃん…、お母ちゃん、私は如何したら良い?」
(どうしたら…)

ピアノの蓋に俯せては泣いていた。
ベッドでは泣けない。
泣ける所が無い。

日本に、…いや、シンガポールに行こうか。
あそこの病院にはデータがあるのを思い出したからだ。そういえば、無理矢理アンソニーに脳外を受けさせられた事があったな。日本まで行かなくても良い、シンガポールに行こう。
博人さんの予定も聞いて、潤は洋一に預けておこう。

暫らくすると声が聞こえてきた。
 「トモ、起きてるかー」
 「ダディー、ただいまっ」

顔を洗ってると、博人さんの呆れ声が聞こえる。
 「もしかして、今起きた?」
 「今じゃないけど」
 「顔、洗ってるから」
 「暑いから洗ってるだけ。ねえ、博人さん、一緒に行って欲しい所があるんだ」
 「どこ?」
 「多国籍スペシャル病院」
 「エドの所?どうしてまた…」
 「違う。シンガポールだよ。あそこには私のデータがある。
いい加減、ドクターストップを外して貰いたいんだ」
 「それは」
 「私だって合気道やりたいんだ」
 「友明…」
 「諦めてたわけではない。いつかは出来るだろう。そう思ってたし、まだそう信じてるんだ。
こんなピアノや歌だけでは嫌なんだっ。だからシンガポールに、あの病院に行って…」
 「それは良いけど、あの病院で良いのか?」
 「日本は遠い。だけど、ここからシンガポールには10時間も掛からない」
 「ほんとに、シンガポールで良いのか?」
博人の心配そうな表情に、何を思ってるのか分かった友明は即答した。
 「博人さんが居るから大丈夫だ」
 「分かった…。だが、来月だ。今月はオペの予定が入ってる」
 「うん、来月で良いよ」

良かった、安心した。
そう思ってたら、博人さんは提案してくる。
 「どうせならヘリで行くか?」
 「エドのヘリでしょ?言わないといけない…」
 「ヘリも動かしてやらないと、いざという時は動かなくなるからな。それに、あのヘリはフォン・パトリッシュの家紋も付いてる。」
 「どういう意味?」
 「あの家紋は、医療世界には絶大な力がある。医療機関のドクターヘリも良いが、それ以上の効力があるんだ。それに、私が正装を着て乗れば大丈夫だ」
 「それって…」
 「忘れるなよ。私は、あの家の孫だ」
あー、すっかりと忘れてたよ。
 「日本でもOKという事?」
 「そうだよ。あのヘリはワープが付いてるから1時間で着く」

なにか凄い言葉を聞いた。
すると、とんでもない事を言ってきた。
 「それに…、私のマンションにはヘリポートがあるから、宿泊の事も考えなくて済む」
 「えっ…、あそこにヘリポート?」



そして、翌月。
博人さんと、護衛にマサが付いて日本に向かった。
潤は洋一に任せて。

エドには、博人さんから話を付けてくれた。
そして、博人さんは、私の担当医だったドクターに話を付けたらしく、診察のアポを取ってくれた事を行きのヘリの中で教えてくれた。

マサが言ってくる。
 「こういう形で日本に戻ってくるなんて思いもしなかったな」
 「私もそうだよ。で、どこに泊まるんだ?」
 「親の家だよ。既に連絡は入れてるから」
 「まだ現役なのかな?」
 「どうだろう?しかし、もう着いたのか。さすがワープ機能だな」
それじゃ、1週間後に。
そう言って、マサとマンションの入り口で別れた。



マンションのエントランスホール。
スタッフは博人さんに声を掛けてる。
 「お帰りなさいませ。先日、お部屋のクリーニングを済ませました。
お車も点検に車検等も済んでおります。チェック済みです。
お部屋に戻られますか?」
 「ありがとう。ちょっと出かけてくる」
 「畏まりました。お気を付けて、行ってらっしゃいませ。」


この時、友明は初めて知ったのだ。
このマンションのオーナーが博人さんだという事に。
どおりで、金持ち坊ちゃんらしい建物と内装だと思ったんだよ…。


















☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
そして、ドクターストップを外してもらうべく、日本に一時帰国した友明。

この時、初めて知ったのね。
博人が、このマンションのオーナーだと…。
トモのニブちんww



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