BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
2017年08月 ≪  123456789101112131415161718192021222324252627282930 ≫ 2017年10月
TOP二人のピエロ ≫ 二人のピエロ (33)~近所馴染みと再会~

二人のピエロ (33)~近所馴染みと再会~

屋上に上がったトモは、目の前で繰り広げられてる光景に目を顔をキラキラと輝かせている。
その顔を見るまでも無い。
博人は屋上には日本食があるのを目にしては、真っ先にブースに向かった。

あのデコボコが1人になった。
チャンスだ。
そう思ったレンは、1階で買っていたバケットをしっかりと握り直した。


(全く、あの男は…)と心の中で毒づきながら、豊は友の居る所に向かった。
タカは気配を消して、レンに近付く。
あと数歩、という時に動きがあった。
いきなり視界から消えたのだ。
レンはキョロキョロと辺りを見回すが、どこにも居ない。
豊も、いきなりの事だったので思わず辺りを見回していた。その時、声が掛かってくる。
 「あ、やっぱり豊じゃん。変わってねーな」
ん…、と振り向いた豊は、声を掛けてきた男を細目で睨み付ける。
その男は言ってくる。
 「俺だよ、俺。友は直ぐ分ったみたいだけどね」
友は俺のブースに居るよ。ほれ、あそこ。
と、指を指された方を見てると、そこのブースには日本語で書かれていた。

 『大勝』 福岡 in JAPAN

その看板を見て、豊は目を見開いた。
 「まさか、夏?夏雄か?」
 「そーそー。そのまさかの夏雄君だよ」
豊は、夏生の背中をバンッと叩いては言ってくる。
 「懐かしー。元気そうだな」
 「そっちこそ。で、友が居るのが見えてるか?」
 「え?…あ、本当だ。あの男まで居るっ」


豊は夏雄のブースに行くと、博人に声を掛けた。
 「勝手に一人で動かないで下さいね」 
 「これ美味しいよ」
 「分かってますよっ!福岡の大勝と言えば、有名な寿司処っ・・・。
あれ?夏、握りが無いよ?」
あっち…、と言われてみると、誰かが独り占めしてるみたいだ。
友だ。
 「あいつはー…。あんなの有りか?」
 「だって、ブースに着くなり、1$紙幣を2枚渡されてみ」
 「む…。2$で、あんな量なのか・・・・」

タカは静かにドンの側にやって来た。
 「そんなにも入るの?」
 「ふん、ほいひいほぉ♪…優、優ちゃん、優ちゃんやい」
 「うっさい!お前のせいで大忙しなんだからなっ」
 「優ちゃん、怖い…」
 「で、何だよ?もう少し残ってるじゃんっ」
 「うんにゃ、夏の隣を見て」
 「へ?夏の隣?……え、あれって、豊?」
 「そうだよ」

すると、包丁を置いて、手を振って豊に話しかけてる。
 「おー!豊、久しぶりっ。お前さん老けたなー」
その場に居た皆は笑っている。
その夏雄に、豊は聞いていた。
 「…夏、あれ誰?」
 「はははっ…。優だよ、優三郎」
 「優……、え、あの瞬(まどか)晃司(こうじ)のブルジョワ優三郎?」
 「ちょっと、人の兄貴を連ねて呼び捨てにしないでくれる?」
 「老けたのはお互い様だろっ。で、私も欲しいっ」
 「なら、友みたいに金払えっ。俺は、まだ80セント分を握り中なんだっ」
 「その80の内の20を、こっちに」
友の声が遮ってくれる。
 「やらない」
 「友ー……。夏、お前の家だろ。お前が逃げてどうするっ」
 「米を買いに行くとこだったんだ」
 「なら、とっとと行って来い!」


レンは、まだキョロキョロと探している。
人がいっぱいで、何処に居るのか分からない。
だけど、周りは食べ物コーナー。見てると食べたくなってくる。
そんなにお金を持ってないが、試食コーナーがあるのを見つけては、そこで食べていた。
1食分、浮いた。
そう思いながら、舌鼓を打っていた。


そして、いつの間にか半被と前掛けをして、ねじり鉢巻きをしてはブースの中央に入った友は、優三郎が切り分けたネタをシャリに乗せては握っていた。

 「へい。らっしゃい、らっしゃいっ!」
 「活きの良い握りですよっ!」

懐かしい近所馴染みの二人と会っては、楽しい時間を過ごしていた。

結局は1.40$を一人で食べては、0.30$をタカに、0.20$を博人に、残りを優に奢っていた。
 「こらっ!友と優!握りながら食うなっ!!ってか、優の、そのキャラはどしたっ?
あの虐めっ子のキャラが、すっかりとなりを潜めてるし…」
豊の怒鳴り声を肴にしては握っては食べていた。


 「ぅんまー!夏には出せない、この味。」
 「やっぱ、ネタは新鮮に限るなっ」

はい、もう1個。
お互いが口をあーんと開けては、お互いの口の中に入れていた。
 「これぞ、友の味」
 「酒が欲しくなる」
 「あるぞ」
 「え・・・」

ごそごそとしては優三郎が出してきたのは、これだ。
濁酒!

 「おおっ!」
優三郎が言ってくる。
 「それ、お前の片割れが渡して欲しいって言ってたんだ」
 「へ?片割れって…」
良く見ると、熨斗が掛かってる。
それを見ると…。
 『マザコンの友君へ』 姉より

な、何なんだよ、これっ。

夏が声を掛けてくる。
 「只今ー。あれ、もう渡したんだ?」
 「本人、目の前に居るからな」

すると、夏はとんでもない事を言ってきた。
 「友。お前の片割れは、俺の直ぐ上の兄貴と結婚したんだよ」
 「えっ?!」

ウインクをしながら言ってくる。
 「だ・か・ら、友兄っ!」
 「げっ・・、あのやろっ、再婚したって事か」
 「うんうん。で、子供が5人居るよ。良かったね、叔父さん」
 「5人…」
 「上から男2人に男女の双子と、女。で、名前は忘れたっ」

豊も、会話に入ってくる。
 「嘘っ。香織ちゃん、夏の兄貴と・・。直ぐ上って、秋雄?」
 「そうそう、秋兄と結婚したの。お互いバツイチで子無しだったからな。親父も喜んでたよ。
やっと、秋の孫が見れたって…」
 「で、夏の孫は?」
 「俺には子供は居ない」
 「結婚してないって事か。まあ、まだ40代前半だからな…」
優が遮ってくれる。
 「豊、それ違う」
 「なにが違うんだ?」
 「夏は、俺と結婚してるの」

友と豊は驚いてる。
 「「 はあっ? 」」

夏も言ってくる。
 「だから、親父の頭の血管が切れてポックリ逝ったの」
 「嘘だろ」
 「きっかけにはなったよ。実際、倒れたからな。で、その1週間後、死んだの」
まあ、100歳を目前にしてたからねー。大往生だよな…。

豊と友の言葉は重なった。
 「おやっさん…。驚いて、頭に血が上ったんだな」


レンは、結局見つけることが出来ずに帰ってしまった。














☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
あらまぁ、レンは美味しい物だけ食べて帰ったのね。
めでたし、めでたし(チャンチャンw

で、近所馴染みのお二人との再会。
優三郎のキャラが見事に真逆に。。。
パートナーである夏の努力の結果なのでしょうね。
この二人、東京の高校を卒業して何処で何をしてたのだろう?



ポチッと押してね⇓⇓⇓

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村

小説(BL) ブログランキングへ






関連記事
スポンサーサイト

Comment













非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL

FC2カウンター
カテゴリ
ランキング参加してます
↓↓ポチッと押してね にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村
Twitter
POWERED
Template by
FC2ブログのテンプレート工房
Design&Customize by
Pretty Heart-blog
Powered by FCブログ