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二人のピエロ (31)~レン視線 ジョンどうなる?~

※レン視線※


ボロボロにされたレンは、まだ生きていた。
勘が鈍っていたポールの裏は、レンには致命傷を与えてなかった。
ほうほうの体でフラットに戻ったレンは、あのデコボコのガキを狙うことに決めた。
なにしろ、あいつは僕よりも動きが鈍かったからだ。
ナイフを投げ返されたが、9本共手元に戻って来た。
ポールも、王子と呼ばれてる人も強い事が分かった。でも、僕が欲しいのはジョンとポールだ。
まあ、ポールは同じフラットだから、先にジョンを貰う。


翌日。
夜勤明けで帰ろうとしたレンは、スタッフ入り口辺りで切羽詰まった声が聞こえてきた。
 「ッ…、ジョンッ、待ってろ。すぐオペして貰うからっ」
その声に思わず反応していた。
 「どうしました?」
見ると、血だらけになっていたのはジョンだった。
 「う、うわっ…!大丈夫ですか?」
 「能無しは必要ではないっ」
その言葉にカチンときた。
 「僕だってドクターです」
 「研修なのに?」
 「君は、し」
違う声が遮ってくれる。
 「ん?ウィル、どした?」
 「あ・・、ジョンが大変なんです。オペして下さいっ」
どれどれ・・と、その人は言ってはジョンの容体を診てる。
ジョンの血の元を見ては、その人は胸ポケットからマイクを取り出した。
 「ストレッチャーをスタッフドアに大至急寄越せっ!消化と胃腸のドクターをっ」
と、喚きながらその人は院内に入って行った。
ウィルと呼ばれた人は、その後を付いて行こうとしてる。僕も付いて行った。
だって、僕は3日前から消化の科に移ったばかりだからだ。
その人は、消化のブースに向かって怒鳴っている。
 「ポールは?」
 「スタッフルームで見かけた」
勇気を出して声を出した。
 「あ、あの、僕も消化器科のドクターです」
チラッと、僕を見てくれる。
 「ああ、研修か…。見学ならさせてやる。おい、ポールを呼べ。で、胃腸は誰が居る?」
 「ヘルプのが、まだ居るはずだ」
 「誰だ?」
 「ドクター・ヒロト。チャーリーと同じ病院に居たんだって」
 「ふーん…」
 「で、今は多国籍でメイン・ドクしてるってさ」
 「多国籍って…、エドのとこのドクか。俺、見学したいっ」

アナウンスが入り、ポールはヒロトとオペ室に入った。
ずらっと見学者が並んでいるのを見ては、ポールは溜息を吐いた。
なんで、こんなにも居るんだ…?

オペ台に目をやると、ポールは目を見開いた。
なんで、ジョンが………。
その時、声が聞こえた。
 「ポール、ジョンを助けてっ」
本の虫だ。
ヒロに目をやると、言ってくる。
 「ポール、お前が執れ」
 「ヒロ、お願い…」
 「私は胃腸が専門だ。だが、このクランケは消化が大だ。見学者の中で消化の奴は?」
居ないのか…。仕方ないな、消化のロウを呼べ。

そう言われ、アナウンスを掛けた。

レンは、僕が居る、とは言えなかった。
ドクター・ロウが来るまでで良いから、ジョンの近くに居たい。そう思っての行動だった。オペ台に近寄ったが、誰も何も言ってこない。
ポールもそうだが、このヘルプ・ドクターも真剣な顔をしている。どことなく、この二人は雰囲気が似ているような感じを受ける。
ジョンの患部を見ても、僕には何処をどうすればいいのか分からない。
すると、ドアが開き、ドクター・ロウが入ってきた。
 「この私を呼びつけるとは、どこのどいつだ?」
 「私だ。ロウ、このクランケは消化器のダメージが大だ」
 「はぁ…。ヒロか。ポールが居るのに、私も必要なのか?」
 「ああ。このクランケはポールの知り合いで、さっきからメンタルが弱くなってるんだ」
 「しゃあねえな…。おい、ポール。サブに回れっ」
イエス…、と答えたポールの声は弱々しかった。


ドクター・ロウをメインとして、3人がオペをしていく。
胃腸のドクターは10分ほどで終わったのか、縫合していってる。それを見たのか、ドクター・ロウは彼に声を掛けては指示している。
オペが終わったのは1時間ほど後だった。
なにしろ、3人とも手が早い。
まるで神様の様なメス使いだった。


3人の間で交わされてるのはオペの専門用語だけど、僕には分からなかった。
僕は、消化にも向いてなさそうだ。
今まで居た科にも、向いてなかった。
残る研修期間は1年足らずだが、この契約が切れるのは約4年後だ。


入院しているジョンを見舞いたいが、僕が行こうとしている時間には必ず誰かが居た。
その日は、タイミングが良かったみたいだ。
 「それじゃ、ジョン。またね」
 「ありがとう。無理して来なくても良いからね」
 「来たいから来てるだけだよ」 
 「そうそう」
 「じゃーなー」

誰も居なくなって、僕は勇気を出してドアをノックして病室に入った。
 「ハイ、ジョン。体調はどう?」
 「君は……」
 「僕はレン。消化器のドクターだよ。来るのが遅くなってごめんね」
 「…回診には早いと思うが。何をしに来た?」
 「僕は、君が好きなんだ。見舞いたいと思うのはいけない事かな?」
 「一方的な押し付けは嫌いだ」
 「ジョンが、僕の事を好きになってくれれば良いんだよ」

違う声が割って入った。
 「ジョン、君は本当に色んな虫が寄ってくるねえ」
 「え…。マーク?どうして…」
 「レイから聞いて来たんだ。はい、これ。土産と見舞いだよ」
 「わあ、プディングだ。嬉しい、ありがとっ」
 「どういたしまして。でね、マイケルも一緒なんだ」
その言葉で、マークの後ろに居たのか、マイケルが姿を見せた。
 「あぁ、ミハエルね」
 「なに、その差は…。大怪我をしたって、フィルから聞いたよ」
 「フィルは大袈裟なんだから」
 「でも、寝てた方が良い。私達は、もう帰るから。お大事に」
 「え…、なんか、昔と変わらないね」
 「失礼な。変わったと言って欲しいね、おチビちゃんっ」
 「どっちが失礼なんだよ。それに、チビではありませんっ」
 「ふっ、空元気ではなく普段の元気が出るまで大人しく寝とくんだな」
 「そうさせてもらいます」
 「それじゃ」
 「あ、あの…」
 「なに?」
 「来てくれてありがとう」
 「どういたしまして。じゃ、叉ね」そこの僕ちゃんも、一緒に出よう。と言われ、僕は無理矢理その場から引きずり出された。


 「何すんだよ、この野郎っ」
 「病院では騒がない様に」
 「せっかくジョンと二人きりで居たのに」
 「見舞うのは良いが、ストレスを感じさせてどうする?」
 「なっ。。なにがストレ…、あ、ポール」
 「え?」

声を掛けられたポールは、廊下で騒いでる二人を見ては驚いてる。
 「ミハエル?」
 「ジョンの見舞いに来ました。ところでポールは?」
 「回診だよ」
 「きちんとお仕事されてるのですね。昔とは大違い」
 「仕方ないだろう。もう一人が回診嫌いで、私に押し付けてくるんだから」
ミハエルはくすくすっと笑ってるので、ポールは続けて言う。
 「今日は夜勤なのに、回診の為だけに、この時間来てるんだ」
 「そうですか。それでは、お仕事頑張って下さい。私はこれで」
 「ああ、気を付けて帰れよ」
 「ありがとうございます。」

マークが言ってくる。
 「マイケル。さっきの人、怖そうな顔だな」
 「うん。でも、ポールは優しい人だよ。怒らせると怖いけどね」
 「そういう感じがするよ」


レンは、ミハエルを睨んでいる。
このミハエルかマイケルという呼び名の男は、ジョンだけでなくポールの事も知ってるのか。
よくも、僕とジョンを引き離してくれたな。
















☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
あら大変っ。。。
ジョンが大怪我を負ってしまった。

そこに現れたのは研修医のレンだった。


そして、レンは何を考えつくのかしらね……



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