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TOP二人のピエロ ≫ 二人のピエロ (28)~ランチ~

二人のピエロ (28)~ランチ~

ポールは、御免なさい、と何度も言っていた。
それしか言えなかったし、思いつきもしなかったからだ。

トモが、締めの言葉を言ってくる。
 「どっちにしろ、ヘルプが掛かれば働いて貰うんだ。博人さんに案内して貰うと良い」
 「トモ。sorry... thanx」
 「それと、もう一つ。ここでは、私はドンと呼ばれてる」
 「ok」
いったん口を閉じ、ポールは意識を正して丁寧に言葉を紡いだ。
 「ドン。今迄は、本当に申し訳ございませんでした。これからは、私はポールです。
よろしくお願いします。」
ヒロが口を挟んでくる。
 「うん、こちらこそよろしく。それなら少し早いが、ランチにしよう」
トモが、いや、ドンが言ってくる。
 「ポール。ドクター・ヒロトは私のヴァレットで、エドはバトラーなんだ。ランチする前に、エドにも顔を見せた方が良いよ」
 「え?ヒロがヴァレッ…?エドがバトラー?意外な」

 「ポール、忘れるなよ。過去があってこその、現在の自分だからな」
 「ダー。今日は話が出来て良かったよ。ダンケ」
 「ヤー。me too」

ヒロは、私に「ここは本宅の一部なんだ。そして、ここが正門…」と、ガイドよろしく教えてくれる。
トモは、びっこを引いてるみたいだ。
気になったので、ヒロに聞いてみた。
 「ヒロ。トモ、足?」
 「ん。いや、気にするな」

トモも一緒にランチなのか、それは嬉しいな。と思い、ヒロと一緒に待っていた。
すると、何かが飛んでくる気配がする。
トモは横に躱しては、2本、3本と躱していく。
一体誰が、と思い振り向くとレンが居た。



好都合だ。
あのデコボコ野郎は動きが鈍い。
だけど、投げても躱してくれる。
くそぉ…。

いきなりグロテスクな顔が目の前に現れた。
 「どういうつもりだ?」
恐ろしく低い声に、怖い顔に、綺麗な藍色の瞳。

ポールは、トモの自分の名前を呼ぶ声を聞いた。その声には、何かの響きを感じる。
そうしてると、何かが飛んでくる気配を感じ、そのままギリギリまでレンの正面に向いては、レンを前に突き出しては、ポールはレンの後ろに付いた。
急に前に突き出されたレンは、自分に向かって飛んでくるナイフを間近で見て叫んでいた。
 「う、うわあああーっ!」

ナイフが9本、レンのアバラ骨に沿って刺さった。
さすがトモ、相変わらず…、いや、腕をあげたな。
ヒロの声が聞こえる。
 「腕をあげたな」
 「あれぐらいの大きさなら、どんなに距離があっても外さない」
 「ポール、そっちの様子は?」
 「9本共、あばらに沿ってる。失神してるけど?」
 「そこらへんに捨てて置け」

良いのか?でもヒロが言ったんだ、捨てて置けって。なら良いのだろう。
ポールはレンをそのまま放っといて、ヒロとトモに近寄った。
 「大丈夫?」
トモはヒロを睨んでる。
 「ったく、博人さんがあんな事をしなければ、もっとスマートに…」
 「いやいや、それでも見事な腕前だよ。なあ、ポール?」
 「さすがだな、と思ったよ」


トモは、中華料理店に入っていく。
(ランチは、トモと中華か。嬉しい!)
ポールは、嬉しくなっていた。
そして、ヒロと一緒にエドのGPへ向かった。
戻ってくるまでに、そんなにも時間は掛からなかった筈だ。
エドも一緒に3人で店に入ると、トモとレンが二人とも倒れていた。

ラーメン・ボスが教えてくれた。
 「このチビが喚き乍ら石を何個も投げつけてきたんだ。
しかも、『ポールは僕のだ。返せっ』て。どういう意味?」
ヒロが応じた。
 「そのチビは、トモにナイフを投げてきたんだ。何も言わずに、だ。でも、トモは躱して、そのナイフを投げ返したんだ」
 「そっか、あのナイフは模様では無かったんだな。でも、なんで動きが鈍かったんだろう?」


そう、トモの動きが鈍かった理由。
それは、博人と朝食後のエッチをしたのだ。
元気過ぎる為、ポールを殴ったり蹴ったりするだろうと、思ったからだ。
だから、トモは動きが鈍かったのだ。


すると、違う声が割って入ってきた。
 「許可は貰った。煮るなり焼くなり好きにしろ、とさ」
 「良いのか?」
 「ああ。そいつの兄貴から許可を貰ったからな」
王子だ。
 「ふんっ…。腕が鳴るねえ」
それじゃ、起こすか。
と、ラーメン・ボスは呟いて喝を入れては起こさせてる。
その構えを見て、ポールは驚いた。
それは、中国拳法の八卦掌の一つだ。

そのラーメン・ボスは王子に言ってる。
 「ユタカ、ここは太極拳ではなく、酔拳でやろうよ」
 「お前が酔拳でやれば良い。私は少林寺でやる」


レンは、目を覚ますとポールが居るのに安心した。
 「ポール、一緒に帰ろ」
だが、ポールではなく違う声が聞こえてくる。
 「お坊ちゃまの目が覚めるのを待っていたんだ」
 「誰だ、お前等」
 「お前の兄から許可を貰ってる。殺しても良いとな」
その言葉にレンは驚いた。
 「僕には、兄なんて居ない。妹だけだっ」
 「居るんだよ。父親違いの義兄がな」
 「嘘だ!スーザンは何も言っ」

ヨウイチが、その言葉に反応した。
 「スーザン?おい、もしかしてスーザンって…。こいつは、あいつの?」
 「そうだよ。あいつの母親は再婚して、こいつと、もう一人を産んだ」
 「ほー。あいつは、こいつを義弟として見てるのかな?」
 「それは無いだろ。好きにすれば良い、と言ってるのだから」

レンは叫んでる。
 「僕には兄なんて居ないって言ってるだろ!聞けよ、お前等っ」

ヨウイチとユタカの声が重なる。
 「「 生きてアメリカに戻れたらスーザンに聞くんだな 」」


そう言って、二人はレンを店の表に引っ張って行った。












☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
ポールはヒロとトモとのランチに喜んでいた。
が、それを邪魔してくれる人物が現れた。

しかも、その人物、レンはトモにナイフを投げつけてくる。
だけど、ラーメンボスのスズメとコンピュータボスのユタカは表に引っ張って行く。

さあ、この二人はレンをどう料理するのでしょう(*≧m≦*)ププッ




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Comment

No title
編集
そりゃーもう、丁寧に下ごしらえして、アクを抜いて、でしょう~~♫

素材を生かすか原形を留めないほどにするかはお二人次第(笑)。
どんな一品が出来あがるのか見たいけど、食指は動かないだろうな。。

ポール、何とか道が開けたようですね。
過去は影法師。死んだってついてくるんだから大切なものだけそっとしまっておきなさいね。


博人さん。トモに栄養のあるもの作ってあげてーーー(にまにま)。
2016年02月09日(Tue) 09:54
Re: No title
編集
ますみさんへ

1人は営業妨害され、もう片方は自分の愛しい人を画面越しとは言え、見ては…。
頭に来るのは当然でしょう。

さあ、このレン君。
いったいどうなるのでしょうねw



> 博人さん。トモに栄養のあるもの作ってあげてーーー(にまにま)。
「栄養のあるもの、ですか?( ̄へ ̄|||) ウーム
レパートリー少ないからなあ…。あ、じゃあ豪華に寿司でも握ろうかな」(by 博人)

ますみさん、この天然おちゃらけ代名詞の博人には意味は通じてないようです(-_-;)


2016年02月10日(Wed) 09:44












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