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TOP二人のピエロ ≫ 二人のピエロ (14)~ポール&王子~

二人のピエロ (14)~ポール&王子~

※ポール視線※

 
14時過ぎると、帰りの支度をする。
今日は、王子と話をする。
まだ帰って無い事を祈りながら、喫茶近くで待っていた。
同じく14時上がりのレンも、王子を待っていた。
その王子は、14時を30分ほど過ぎた頃に病院から出てきた。
良かった、間に合ったか。
そして、あの王子は気配に敏い。その証拠に、目はこっちを向いてる。
他にも気配はあるが、それは置いとく。
レンは気配を殺すことのできない人間だ。
私は王子に向かって手招きをすると、王子は寄ってきた。
が、レンの気配も近付いてる。
何のつもりか分からないが、私より先に口は開かせない。
だから、先に口を開いた。
 「久しぶりだな、王子」
驚きもせず、王子は応じてきた。
 「御無沙汰しております。お元気そうで良かったです」
 「この顔を見て、何も反応を示さないとはね……」
ふっ…と、鼻を鳴らして言ってくる。
 「私を誰だと思ってるのですか?貴方の頭の中身や身体能力の開花に力を貸しては指導させて貰った人間ですよ。それに、いくら外見を変えられても、中身は変わらない。」
それを聞いて、ポールは嬉しかった。
やはり、王子だ。

 「話がある」
 「話がしたいです」
私が言ったのに、同時に王子も、同じ言葉を言ってきた。


喫茶でコーヒーを飲みながら話をしようと、提案された。
誰にも聞かれたくなかったのだが、ここにはVIP用の室がある、と言うので入ることにした。
ふと見ると、王子の手にはトレイが。しかも、そのトレイにはコーヒーとケーキが2人分乗っている。
ケーキは5種類あった。
5種類のケーキが2人分…。
思わず聞いていた。
 「それ、誰が食べるんだ?」
 「私達2人ですよ。シフォンケーキとイチゴケーキは好きで、よく取り合いしてたでしょ?」
 「そうだけど…5個も・・」
 「私なら、10個はペロリですよ」
 「私だって、10個ぐらいはペロリだっ!」
アハハッと笑いながら言ってくる。
 「そうそう、その威勢の良さが売りの人なのに、大人しいから…。遠慮しなくて良いんですよ。
やっと元気出ましたね」
本当に、くえない王子だな。

その2人のやり取りを見ていたレンは、驚いていた。
あのポールに、王子と呼ばれてる人が丁寧な言葉で言ってる。
ポールって、何者なんだろう?



王子から聞かされたことは、ショッキングだった。
『御』が、屋敷のスタッフを減らしてる事。
ドイツ国籍の者しか、屋敷には居ないらしい。

オーストラリア国籍の人は、こっちに帰ってる事。
エドのGPや病院で一緒に仕事をしてるらしい。

オーストラリア・ドンとなったトモと同盟を結んでる事。
『御』は、トモと色々と話をしてるらしい。

そして、マルクの死。
詳しい事は知らないが、マルクがトモを拉致してドイツに連れて行った事も話してくれた。
詳細を知ってるのは、ヒロトとエドワールだけだと教えてくれた。


 「嘘だろ…・・」
私は、7年間もマルクにべったりと監視されるのが嫌で、逃げる様に・・・。


王子は、私に聞いてきた。
 「どうして、貴方が顔を変え、名を変えたのか教えて下さいませんか?」
あまりの驚きから目が覚めずにいた私は、王子にぽつぽつと話した。
 「どうして、あそこに居たのかは分からない。
気が付いたら、オペ室に横たわっていた。
理事と専務と室長と、他に一人居た。ああ、オペマスターも居たな。オペドクターも居た。
ジョンが居なかった時だった。
専務に選択しろ、と言われ…、私は生きることを望んだ。
あの名前を捨てる覚悟は出来てた。だから、顔形を変えても良いと言ったんだ。
そしたら、室長が先に応じた。
そして、違うオペドクターが来ては、そのドクターにオペされた。
この顔に…。
私のパスポートとか書類は、簡単に偽造できる。
理由は…、銃撃戦でこうなった。それだけで十分だった。
誰も、あの人間と同一人物だとは思わなかったみたいだ。」

コーヒーを一口飲んでは喉を潤し、再び口を開いた。
 「トモは…、私がボスをしていた病院で働いていた。
私はトモが好きなんだ。日本で一緒に3年間働いていた。その頃から、トモを好きになった。
だから、シンガポールで…、あそこで再会したのは本当に嬉しかった。
運命だ、と思ったね。でも、トモは違ったみたいだった…。
少しでも近くに居たい。そう思ったから、ここに来たんだ。」

王子がさり気なく聞いてくる。
 「他にも、病院はあったでしょう?」
 「うん、エドの病院がね。でも、ボロを出さないようにしないといけない。
この病院は、ちょうどスタッフを募集してた。だから、ここにしたんだ」

そう言っては、チョコケーキをパクついた。









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ポールは王子から聞いた事は、驚きの連続だった。


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