BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
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TOP二人のピエロ ≫ 二人のピエロ (10)~ポール視点 回想 part3~

二人のピエロ (10)~ポール視点 回想 part3~

どうして、こうなった?

私は、トモが好きなんだ。
今まで生きていて、色眼鏡で私を見ることなく、まっすぐに私の目を見てきたのは…。
唯一、トモだけだ。
従兄弟関係は薄かったけど、特にヒロとは仲が良かった。
悪さをすれば叱ってくれたり、勉強を教えてくれたり、バイオリンを聴かせてくれたりしてた。
エドも、そうだった。

トモが欲しい。
トモを自分のものにしたい。
そういう思いで、あの時トモを抱いたんだ。
媚薬を使ってまでしてもだ。

なのに、トモは……、ヒロとキスをしてた。
キスだけでは恋人とは言えない。
ヒロは怖い時もあるから、脅されてのキスだと思ってた。
今でも、そう思ってる。

どこにも行かせたくない。
手元に置いておきたい。

だから、父から「トモを構成員に…」という話を持ちかけられたときは嬉しかったのだ。
でも、トモは断った。
 「興味はない!」と。
父は、そんなトモに益々興味を持ったみたいだったが。

そして、エドからのオファーをも断った。
オーストラリアだなんて冗談じゃない!
私の手が届かないっ…。

そう思ったから断ったんだ。
トモは、少し考えると言っていたが…。

エドとトモの接点が知りたい。
断ったはずなのに、どうしてトモはエドの所に居るんだ?


せめて、自分に保障が付くまで残り4年と少し。
マフィアのドンにはなれなくても良い。
一族から見放されることは絶対に嫌だ。
エントリーから外されても構わない。
せめて、保障が付くまで。
そして、財産が貰えるまで。

そう決心すると、ドアが開いた。
 「ノックぐらいしろ!」
すると、
 「フィルが消えた!」

え?

振り向くと、ジョンの顔が血走っていた。
 「ドンは知ってるのかどうか分からないけど、フィルと連絡が付かない。
他の奴らに聞くと、誰も知らないと言ってる…。」

フィルは御の側付きだったが、父の一番のお気に入りだから連れてきた筈だ。
だから、第一秘書としてそばに置いている。

私は思ったことを口に出していた。
 「では、誰が秘書になったんだ?」
ジョンは、即答だった。
 「秘書は世界各地に散らばってる。シンガポールでは、フィルを含めて秘書は6人だ。」

私には初耳だったが、ジョンは続けてくれる。
 「秘書の仕事は、残り5人で十分に出来る。だが、一番の問題はコンピュータだ。
フィルがいないと、誰も、何も出来ない。」
思わず口から出ていた。
 「フィルの代わりはいない?」
 「そうだ。」
と、ジョンは即答してくれる。
 「私の代わりは探せばいるのに?」

片眉を吊り上げて、ジョンは私を詰った。
 「なるほど。そういう事を言うのなら、もうあんたには何も言わない。私は勝手にさせてもらう。」


バタンッ!!

大きな音でドアが閉まり、ジョンは出て行った。
この時、私は気が付いていなかった。
ジョンを止めもしなかった事に。
そして…、一番の味方を、自ら手放した事に。


数日後、父から連絡をもらったので家の方に行った。
ジョンからフィルの事を聞いていたので、フィルの事を聞いてみた。
 「フィルがいなくなって、仕事はどうされてるのですか?」
父は、サラッと答えてくれた。
 「秘書は、まだたくさん居る。
それに、あいつはコンピュータを皆に教え込んでいたらしく、そっちの方もなんとかなる。」と。
こうも続けてくれた。
 「ここはシンガポールだ。いつ何が起きるのか分からない。だから、あいつは育成もしながら仕事をしていたみたいだ。」
それを聞き、フィルらしいな、と思った私だが、私自身はどうなのだろう……。
自分の後を誰かに任すなんて、育成なんて考えた事もない。

そして、父はジョンの事を言ってきた。
 「フィルを探しに行きたい。」と御に許可を貰って、探しに行ってる事を。
それを私に伝える為にわざわざ呼んだのか?
ただ、それだけの為か…。

私の沈黙をどう思ったのか、父は続けてくれた。
 「フィルとジョンは恋人同士だ。」と。

え・・・。
全然知らなかった。
 「フィルをこっちに連れてこようとしたら、条件付きだった。
フィルが『ジョンも』と言ってきたんだ。その時、私にカミングしてきた。」

あの2人は、ドイツに居た時から恋人だったのか。
どおりで、ジョンはフィルの事をよく知ってるな、と思ってたんだよ。
そういうことか…。
監視役が居なくなった今、私は自分の思い通りにできるかも・・・。
と思っていたら、父の言葉が聞こえてきた。
 「監視役が居なくなった今、お前はドイツに戻る。」
は?
 「まだエントリーには早いが…」
私は父の言葉を遮ってきた。
 「もしかして、ドイツに戻ると同時にエントリー出来るのですか?」

私の声で分かったのだろう。
父は、ゆっくりと口を開いてきた。
 「嬉しいみたいだな。ジョンから、これを言付かった。開けて見ろ。」
ジョンから?
私はワクワクしながらその書筒を両手で受け取り、御のサインを確認した。


そして、厳かに開ける。









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ポール視線の回想です。
父子の会話ですね。。。



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