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Sweet X'mas (2)

30分程すると、文雄さんは帰って来た。
 「ただいまー。やったぜっ、しっかりと元が取れたっ」
 「元って・・・」

夕食を食べながら、文雄さんは話してくれた。
 「最初にテルの所に行ったんだ。『これ、例の和菓子屋の所のシュークリームだ。金は代払いしておいたから』って言うと、テルは包装を解いて中を見た途端、嬉しそうな表情をして一つ口に入れてたが…、そのうちにマサが奥から出てきてはシュークリームを食べると、美味いと言ってニコニコしだしたんだ。それを見たテルはマサと話をして折半してお金を出してきたんだ。
テルは言ってたよ。『あそこの店は和菓子だけでなく、シュークリームも美味しいねぇ』って。
二人では食べきれないだろうけど、族の奴等にでもくれてやるかな…と言ってたから、直ぐに無くなるだろう。
で、今度は家に持って行ったんだ。
親父は驚いていたけど、まだ一人息子が残ってるからな。優は甘いものが好きだから、あっという間に10個が口の中さ。で、『美味いっ』て。親父も一つ食べてから納得したみたいだよ。
で、テルとマサと親父から金を貰って三人の合計で75,000円。元は取れたよ」
で、10個で1500円だと言ってやったからな♪だから、弘毅からは貰わないからと言ってきた文雄さんは嬉しそうな顔だ。
でも、何かしたくて俺は文雄さんに抱き付いて言った。
 「ありがとう。文雄さんが居てくれて心強いよ」
そう言うと背伸びしてキスをした。
文雄さんは微笑んで言ってくれる。
 「弘毅からキスだなんて嬉しいな。でも、唇にして欲しかったなー」
 「く…、今のはハグです。日本ではしないだろうけど、海外に出るとハグは当たり前だよ」
文雄さんは笑ってくれるが、本当なんだからね。
だって、俺は5年間をアメリカで過ごしてたんだよ。
はいはい……と、文雄さんは笑ってくれる。


でも、300個を二人で食べるのか......、食べきることが出来るのか?
それにクリスマスケーキがある。
食後のデザートはケーキだろう。
ケーキも食べ終わり、ふと見ると文雄さんは既に生クリームの封を切っては食べてる。
思わず言っていた。
 「入るの?」
 「もちろん。別腹だよ」
ほれ、と言っては俺にシュークリームを食え、と言って渡してくれる。
が、俺は黙ったまま口を開けた。
アーン……として。
文雄さんは微笑みながら俺の口の中に入れてくれた。
 「どうだ?」
 「うん、美味しい」

文雄さんに優しく抱きしめられては幸せと満腹感に浸りながら俺は言っていた。
 「あ、そうだ。文雄さんの家庭教師してる家に、幾らか持って行ったらどうかな?」
 「良いのか?」
 「うん、だってこんなにもあるんだもの」
 「それなら、明日行く所には持って行く」
 「うん、そうして」
5個ずつパックになってるから3種類を1パックずつにするかな…と呟いてるのが聞こえる。
俺は文雄さんに抱かれたまま、その腕に身体を委ねていた。


文雄さんは言ってくる。
 「ところで、あのiPhone、弘毅のだろ。いい加減に覗いてみろよ」
 「いいの、誰からなのかは分かるから」
そうは言っても気になるんだよな…ブーブー煩いし……、とブツブツ言いながら文雄さんはiPhoneを渡してくれる。
文雄さんに持たせたまま画面をスワイプすると、やはりお父ちゃんとお母ちゃんからのメールで埋められている。
 「親御さん、何か用なんだろう?メールを見」
 「嫌」
 「嫌って、お前ね…」
 「だって、双子が生まれたから名前を付けてくれとか、こっちにおいで、とか書いて送って着てるんだよ。俺は名付けなんてしないもんっ」
そう言うと、文雄さんは笑ってる。
 「何笑ってるの?」
 「いや、可愛いなあって思って……」
 「俺は男です。可愛くないもんっ」
それでも、文雄さんの笑いは止まらない。

その笑いを止める為、手近にあったシュークリームのパックを手に取り封を開けては口に放り込んでやると、見事に止まった。
だけど、身体はまだ震えてる。
自分も一つ口に入れると、凄く美味しい。
思わず言っていた。
 「うわぁ~、このチョコ味の美味しいっ」
 
もう止まらなかった。
チョコだけでなく、苺のも封を開ける。
一つを口に入れると、苺の甘さが何とも言えない美味さを醸し出してる。
生クリームも、最高っ!

300個分の内、文雄さんは明日持って行くつもりの15個分を確保しては、自分も食べてる。
 「お、ほんとだ。苺のこの甘さ、何とも言えないね~」
 「やっぱり和菓子だけでなく洋菓子もすべきだよね~」
 「ああ、そうだな」


もうパクついてた。
メールとか電話とかでの嫌な気分を晴らしたい為ではなく、純粋に美味しい物を味わいたい。
そういう思いで、次々に口の中に入れてはジュースと共に飲み込んでいく。
俺も作るけど、こんなに美味しくは出来ない。
お金も払ったし、本当にスッキリ気分で食べれる。
美味しいな~!
幸せだなぁ~。


文雄さんの呆れたような声が聞こえてくる。
 「はあ……。よく、ここまで食べれるもんだな。流石の俺でさえも40個が限度なのに…。
そのほそっこい身体の何処に入ってるのかねぇ……」
 「ふふふ♪だって、美味しいんだもの」
 「なら、弘毅君」
なんか、突然口調が変わった。
 「なに?」
 「300個ありました」
 「うん♪」
 「最初に1個ずつ食べました」
 「うん」
 「そして、俺が1個食べ、弘毅も1個。さっきは俺の口に1個を入れ、弘毅は2個食べました」
 「…うん?」
もしかして、これって・・・数学の問題になるのか?
 「俺は明日持って行くつもりの15個を避けて、40個を食べました。で、今現在、床に散らばってるのは128個です。果たして、今現在、弘毅君は何個食べたのでしょうか?」
 「あのね、クリスマスだから固い事言いっこ無しだよ」
 「デブデブになるぞ」
 「細い体に肉を付けるつもりなんだよ」
 「同じ付けるなら、頭の脳みそに皺を増やせよ」
 「ひっどー」
 「で、答えは?」
 「は?」
 「さっきの問題の答え」
あー………。
暫らくの間考えて、俺は口を開く。
 「Have a Sweet X'mas!!!」

文雄さんは、頭を抱えてる。
 「これぐらい小学生でも分かるぞ…」



暗算では無理だけど、筆算なら出来ますっ!
それに、いいじゃん、ねー。
美味しい物をひたすら食べて、楽しく過ごせれば良いんだよ。
皆、楽しいクリスマスを過ごしてね♪
 Merry X'mas!
    &
  Sweet X'mas!!!






IMG_0275.jpg
しっかりと元が取れた文雄。
良かったね(^▽^)/



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