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君は腐れ縁であり運命の人(31) ~最高に良い日~

2年生の夏に、初めてタカをパーティに連れて行った年の12月。
そう、『御』から正式に招待された、初のバースディパーティ。
都議員等のレベルの人間は招待しないパーティ。
そのパーティをお開きになった後、ユタカは見つけた。
真田のニート君を。
そこで、この夏にパーティに行った目的を思い出した。

竣太の事は許せない。
私の敷地や屋敷の事もそうだが、許せない事が他にもある。
友の事だ。
あれから、あっちからは何も言ってこない。
私は、絶対に許しはしない。
竣太の奴。
今度こそは、逃がさない。

ユタカが動かない事に気が付いた連中は、ユタカの視線を追った。
 「あ・・・」
ジュンヤが先に声を出した。
思い出したのか、言ってくる。
 「そっか、ここのパーティに来る事になったのは、アレが原因だ。」
 「そうだよ、私も、今思い出したところだ」
 「思い出したら腹が立ってきた。やっぱり制裁は必要だよな」
 「同感だ」

なになに?と他の連中が首を突っ込んでくる。
知ってる奴にしか言えない事だ。
忘れ物と言っては、ユタカはマサを、ジュンヤはタカを引っ張って行く。
 「え…」
 「どした?」
マサとタカは聞いてくるが、サトルにも聞いて貰いたいので黙って連れて行くことにした。


4人が戻って来たのを不思議そうに見たサトルは「忘れ物か?」と聞いてくる。
先にジュンヤが口を開いて伝えた。
真田のニート君が、ここの敷地内に居る、と。
真田のニート君…、と呟いていたが分からない様子だったので、ここのパーティに招待される事となった夏のパーティの件を言うと、分かったみたいだ。
 「誰でも敷地内に入れるのか?」
 「いや、誰でもではない。今年は、若者が大勢居たから紛れやすかったのだろうな…。
毎年、数人ほど入ってくるんだよ。子供や孫を引き連れて来る人が居るから、その内の一人だと言ってね。でも、直ぐにばれるんだ。」

 「という事は、私達があいつを入らせた?」
 「建物には入って無い筈だ。なにしろ警備員だけではなく、私の組んだプログラムで顔と声を認知させてるからね。」
んで、どこで見かけたって?
セキュリティルームに入らせて貰っては、見かけた辺りを見ては、見つけた。
あの連中と居るのが映る。
でも、話してるのはスズメとだ。
当然ながら、嫌な表情をしているのが見て取れる。
スズメは喋り出したら長いからな、その調子であいつを引き留めろ。
その内サトルからOKが出た。
送迎車は既に1台も残って無いのを確認して、サトルはあいつを守衛室に引率する。
そこには警備員や警察官も常住しているからだ。
まあ、1日もしない内に留置場から出てくるだろうな。
誰を、その役目にするか決めかねてると、声が掛かって来た。
この家の、長男の昌平だった。
セキュリティビデオを見せて守衛室に連れて行くという事を伝えると、お兄ちゃんは嬉々として外に出て行った。

そうか、あの人はパーティに参加しては情報収集役なのか。
そう言うと、サトルはそうだ、と肯定してくる。
当の本人は、美味いタダ飯を食いに行くと言ってるけどね…。
その様子をビデオ越しで見ていた。
すると、喧嘩を吹っ掛ける事も無く、相手は守衛室には寄らずに門外へ出た。
何を言ったのだろう?
そして、昌平さんは4人を引き連れて戻ってくるのが映ってる。
あの4人はエントランスに集まっては、昌平さんが早足でセキュリティルームに向かってるのが映っては、ボスが『御』の部屋から出てくるのも映る。
その内、ドアが開き声を掛けてくる。
 「お前等9人は送るから、エントランスに集まれ」

昌平さんとサトルは、9人を車に乗せては9家へと車を走らせてくれる。
リムジンなんて乗った事の無い奴等はキョロキョロとしている。座り心地が良いとか、窓の外の景色がどうとか、スズメなんて黙ったままで不気味だ。
ボスはと見ると、リムジンに座ったまま寝ている。
目を開けたまま…。
こ、怖いっ。
そういえば、高校の時、席が一番前でも前を向いては目を開けてたな。
横に座っていた優三郎は寝てると言ってたが、私は後ろの席だったから分からなかった。
こいつは目を開けたまま寝れるのか。
実態を目にした今、その瞼を閉じさせようとしたら、なんだ?と聞いてくるし…。
いや、起きてるのか?寝てるのではなくて…?
誤魔化す様に話しかけた。
 「リムジンに乗った事はあるの?」
 「あるよ」
 「いつ?」
 「仕事で」
 「着ぐるみ?」
 「いや、送迎の時」
ああ、そうか。芸能プロダクションは金持ちだねぇ…。

リムジンに乗っていた人間は11人から4人に減った。
その内の二人はボスとユタカだ。
 「えーとぉ、次はどっち?」
 「ユタカの方」
 「えっ」
 「了解。ん、えって、何?」
 「い、いや何でもないですっ」
(今、ユタカって言った?ユタカって…、名前で言われたのは、初めてじゃないかっ)
だから、思わず言っていた。
 「友、今さっき言ったの、もう1回言って」
 「何か言ったか?」
 「『次はどっち?』と聞かれた時、なんて言ったの?」
 「お前の方だと言ったんだよ」
はあっ……。
思わず溜息が出てしまった。
  
 「それがどうかしたのか?」
 「いや、良いです…」

横目で見ると、友はあっちを向いてる。
もう一度溜息を吐くと、サトルが耳打ちしてくれる。
 「ボスは、顔が赤くなってるよ。照れてるんだね」


自分の言ってしまった言葉を思い出しては照れてるのだろうか。
そうだと嬉しいな。
今日は最高に良い日だ。
友、好きだよ。
これからも、もっと名前呼びされたいな。







☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・
ユタカにとっては、最高に嬉しい日であり時間を過ごした。

そして、帰り途中の友明の一言に一喜一憂するユタカ。
それこそ、凄いご褒美だったのでしょうね。


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