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君は腐れ縁であり運命の人(28) ~今宵はパーティ日和~

時は過ぎ、今宵はパーティ日和。
昼の12時に待ち合わせては男4人でランチを食べた後、タカを礼装させる為、3人がかりでスーツを決めていた。
タカは嘆いていた。
 「なにこれ-…。嫌だよぉ、こんなの締め過ぎだし、暑苦しいっ。しかも、こんな物まで…」
ジュンヤは、そんなタカに言い切っていた。
 「これ位で音を上げるなっ。モデルは、もっと大変なんだぞっ」
 「私はモデルではないっ」
 「パーティでも、色々とあるんだからなっ。今夜のは軽めだっ」
 「えー…」
 「予算は上下とアクセを合わせて総額10万なんだから」
 「10万って言うから、10万持って来たんじゃないか…」

ユタカが割り込んできた。
 「10万って安くない?」
 「初心者なんだから、最初はそれ位で良いだろ」
タカはサトルにヘルプ視線を向けては言ってくる。
 「サトルのは、幾らぐらい?」
溜息付いてサトルは口を開く。
 「あのね、値段じゃないから」

そう言うと、ジュンヤが言ってくる。
 「ちなみに、私のは略礼装で…。値段は幾らだろう…」
ユタカも言ってくる。
 「私のも略礼装で、値段なんて忘れた」
サトルも乗っかる。
 「私のも略礼装で、値段なんて知らない。でも1着は持っておくと便利だよ」
 「着る機会なんて…」
 「あるよ。結婚式とか、ああ、大学の謝恩会とかね」
ジュンヤも、言ってくる。
 「そうそう、付け襟にしておけば正装として着れる。だから黒色で付け襟型のを選んでるんだよ。私が着るのだったら、こんな黒や紺ではなくて」
 「はいはい、そこまでにしてあげようよ。タカの頭には入らないよ」
 「それもそうか…」

サトルは助け船のつもりで付け足した。
 「クラシックを聴きに行く時は礼装するでしょ?もしくは略礼装に。そういう時にも着れるよ」
 「真っ黒な燕尾服なら持ってる」
 「燕尾服って…」
 「舞台でチェロを弾く時は着るから。でも、こんなのは初めて…」

ジュンヤが声を掛けてくる。
 「今度はどうだ?」
いったい何度目の「今度は」だろう。
それでも、今迄のよりはマシかもしれないと思ったサトルとユタカはOKを出した。
それから数時間後の18時半。
やっと目的地に着いた。

その家のホールでは華やかなドレスに身を包んだ女性や、談笑を交わしている男性達。
7月という暑い時期にも関わらず、大勢の若者が集まっている。
タカは呟いてる。
 「なんか浮いてる…」
サトルが、それに応じている。
 「最初は誰でもそうだよ」

目当ての人物が居るかどうかを確認しに行ったユタカとジュンヤが戻ってくるまで、そこを動くなと言われていた二人は、大人しく待っていた。だが、目の前のテーブルには食べ物が並んでいるのを目にしたタカは食べ物に手を出そうとしていた。タカの視線の先を見たサトルは、こういう場での食事は論外と戒めては飲み物を頼んで飲んでいた。
なるほど、だから来る前に軽く食べて行くと言ってたのね。
しかし、勿体無いな…。

二人で飲んでると…、当然ながら、女性が声を掛けてくる。
まるっきりの初心者のタカは受け答えをサトルに任せていた。
サトルの受け答えを聞きながら、内心思っていた。
 (へー、さすがはお坊ちゃまだな。パーティは苦手だと言いながらでも、会話はしてる。
自分には出来ない…)

すると、二人が戻って来た。
 「居たよ」
 「それじゃ行きますか」
 「なあ、私は如何すればいい?」
 「大丈夫、これから言うから」


声を掛けられた。
 「あ、あの宜しければご一緒に」
ユタカが微笑を張り付けて先に応えた。
 「レディ、ありがとうございます。来たばかりですので、まだ挨拶をしてないのです。
後ほど、顔を見かけたらまた声を掛けて下さいね」
 「は、はい…」

タカは思っていた。
サトルよりも格段上の受け答えだ。
サトルも微笑を張り付けていたが、それよりも上をいくスマートな物腰に自然な微笑だ。
さすが社交界切ってのプリンス…。

一方、サトルもジュンヤを見ては思っていた。
そう、ジュンヤにも声を掛けられていたのだ。
にこやか顔で断りの言葉を口にしていた。
 「レディ、ありがとうございます。これから挨拶しに行こうと思ってますので、また見かけたら声を掛けて下さいね」
 「は、はい…」
さすがモデル。
いつ何時も微笑を絶やさない。
そういえば、昌平からも言われていたな。
パーティでは喋らなくても良いから常に微笑で居れば良いんだ、って。


タカはサトルを小突いては言ってくる。
 「なあ、あの二人って場慣れしてるよな」
 「まあ、社交界のプリンスとモデルだからね」
 「で、主人に挨拶って?」
 「会場に着いたら、主催者への挨拶が先だよ。これは基本だからね、覚えといて」
はいはい…。
まだ教科書を見ながらの勉強の方が性に合ってるわ……。
と、ぼやいていたタカだった。


4人揃って、主人の座ってる席に近付いていく。
先頭を行くのはジュンヤで、ユタカは最後だ。
その二人の間を、サトルとタカは歩いてる。
サトルが小声で言ってくる。
 「大丈夫だから。普通に歩いて」
 「あ、ああ…」

だけど、サトルの視線の先には、ある人が自分を見ているのが目に入ってきた。
げ、なんでここに居るんだ。

そのある人はサトルに近付いてくる。
そんな様子を見て、サトルは額に手を置いては溜息を吐いた。
 「へえ、珍しい事があるもんだな。あれほどパーティは苦手だと言いながら来るとはね」
 「煩いっ」
 「それに、福岡の財閥の御曹司も居るし。他に」
ユタカは直ぐに応じた。
 「先日はご丁寧な挨拶を頂きまして、ありがとうございました。」
 「いえいえ、こちらこそ弟がお邪魔しました。今日は、御揃いで?」
 「はい、4人共同じ大学の医学部です。」
 「そうですか、それでは楽しんでくださいね」
 「ありがとうございます。それでは挨拶がまだですので」
 「そうなんですか。それは大変失礼致しました。」

タカは、言っていた。
 「なあ、今の人ってサトルの兄?」
 「長男だ。まさか、来てるとは思いもしなかったな…」








☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
今話は、某家でのパーティ♪

イエーイヾ(^-^)ゞヾ(._.)〃ヾ(^o^)ゞヾ(._.)〃ダンスダンス

竣太に対しての制裁のつもりでパーティに乗り込んだ4人。




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Comment

No title
編集
上流社会は噂でも命取り。
そう聞いた事があります。さて、ボスを傷つけた相手に4人は何をするんでしょうね―。
カルテット、波乱の幕開けだー。楽しみたのしみっ♡
思いがけず、おにーさんにも会えたしね。

私はご馳走をこそこそタッパに詰めてお持ち帰りするのが楽しみっ!
タカ、私が完食しなければ持って行ってあげるね~~(^_-)-☆
2015年12月07日(Mon) 11:51
Re: Re: No title
編集
> ますみさんへ
>
> 上流社会では、一般社会とは違ってゴシップで溢れかえってますからね。
> 一歩間違えると・・・
> なんて事もザラですから。
>
>
>  「サトルから戒められなかったら、今頃盛大にパクついていたでしょうw」(byタカ)
>  「こういう場では、食事はしないのが基本なの」(byサトル、ジュンヤ、ユタカ)
>  「どうしても、と言うのなら、持ち帰りにして」(byジュンヤ)
> 上流社会とは無縁の人であるタカの一幕でしたww
2015年12月07日(Mon) 16:25












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