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君は腐れ縁であり運命の人(25) ~豊、まじにブチ切れる~

ボス呼びされてる友明は、いい加減に嫌気がさしていた。
だが、周りに居る皆は面白がってボス呼びしてるのは、見れば分かる。
豊は、そんな友の心境が手に取る様に分かっていた。
自分一人だけボス呼びで、これが名前呼びで「友」呼びなら良かっただろう。
それが、本当にボスになってしまった。

学長がきっかけだった。
ある日、学長は友をお供にして、どこかへ連れて行ってしまった。

それから数日後、私は友の栄養学の勉強が終わるのを待っていた。自分の部屋で。
そろそろ出てくる時間だなと思い、計算していた。
執事から「外が煩いので」と言われ一緒に外に出て行くと、数人の男が私の憩いの場であるオアシスで誰かを殴ったり蹴ったりしているのが見える。
怒声を浴びせた。
 「人の敷地内で何をしている?」
そいつ等はこっちを振り向いては直ぐに走り去った。
その内の一人は一言だけ発して逃げた。
 「いい気になるなよっ、この澄まし野郎がっ」

だが、執事の方が足が早かった。
その一言だけ発した奴を背負い投げしては、もう一度背負い投げしていた。
殴られたり蹴られたりしていた人を抱き起そうとして顔を覗くと、友だった。
 「なんでっ…」

二度も背負い投げされて、その場でバタンキューとなった奴をビンタで正気に戻させては、そいつの胸倉を掴み凄んだ。
 「貴様、あいつに何をした?」
 ・・・・・・・・。
 「何をしたと言ってるんだっ」
そいつは言ってきた。
 「あいつが諒一様の隣に居るからだ。諒一様の隣に居るべき人は、竣太様だけだっ」
 「諒一って誰だ?」
 「言ってどうする?」
 「そいつをぶん殴る」
 「へっ、出来るもんか」


すると、誰かの声が聞こえてくる。
 「それでは諒一様。私はこれで」
 「ああ、竣太もお疲れさま」

しかし、この声は学長の声だ。もう一人は誰だ?
逃げられない様に胸倉を掴んだまま振り返る。
すると、思った人が居た。
学長と、顔を紅潮させてる若者。
私に捕まえられてる奴は叫んでる。
 「竣太様、助けて下さいっ」
その声に振り向いた竣太は、こっちに向かってくる。
学長も一緒に付いて来てるので、突き出してやった。
竣太と呼ばれた人物は私に胸倉を掴まれてる人を見ては誰なのか分かったらしく目を瞠っているが、私に声を掛けてきた。
 「その手を離して貰おうか」
 「その前に、言う事は無いのか?」
 「何の事だ?」
 「勝手に私の敷地内に踏み込んできては、数人がかりで一人を殴ったり蹴ったりして…。
どういうつもりだ?」
 「どこが敷地内だって?」
すると、学長が声を掛けてきた。
 「あ、君の家だったのか。御免ね、悪かったよ。ほら、竣太も出よう」
 「諒一様?どうし」
 「見てご覧。『私有地に付き、勝手な出入りは禁じる』って、書かれてあるよ。しかも、門が壊されている。チェーンが外れなかったので壊したみたいだね…」
竣太と呼ばれた人物はむすっとしている。
学長が竣太を促している。
 「学長、こいつは数人がかりで一人を殴る蹴るの暴行を働いていた。
私が声を掛けると、こいつ以外は直ぐに走り去った」
 「誰が暴行を受けたの?」
 「ボスです」
 「え、ボスって医学部の?」
 「こいつは言ってましたよ。もう一回言ってみろ」
だが、そいつは竣太様の睨み顔を見ると、俯いてしまって何も言わない。
なるほど、この竣太様からの指示なのか。


すると、上から明かりが灯っては窓の開く音が聞こえると、執事の声がしてきた。
 「ゆた・旦那様、御友人が目を覚まされました」
それで分かったのだろう。
竣太は、自分の居る場所や目の前に居る私の正体が。
 「まさか、君は…、あの財閥の・・・」
 「出る所に出てやる。人の敷地内を荒らしてくれたのだからな」

なにしろ、今立っている所はオアシスと呼んでる程の場所だ。
一面に花で埋められては、門にも品よく蔓が巻かれている。
私と使用人達とで作り上げた花園だ。
それが、明かりを付けると、その蔓が引っ張られては門が壊れているのが見える。
しかも、私有地に付き…の看板が蹴られては誰かの足跡が残っている。
花一面だった場所は荒らされては、オアシスでは無くなっていた。
しかも、噴水には花弁が浮かんでいる。

上から見ていたのだろう、執事が息まいて言ってくる。
 「旦那様、そちらの噴水が止まってますっ」
噴水が?
冗談じゃない、すると屋敷の中の水は・・・。
 「表の噴水はどうなってる?屋敷中の水量を調べろっ!一人に付き10ℓは確保するんだ。
数人ほどこっちに呼んで噴水が動く様に指示出せ」
 「はいっ、直ぐに」
すると友の声が聞こえてきた。  
 「やったのは、そいつ等だ。しっかりとセキュリティビデオに映ってるぞ」
 「分かった。怪我人はもう少し寝てろ」


 「君は…」
 「ああ、まだ居たんですか?どうやら、貴方の手下は私の友人だけでなく、私の敷地や私の屋敷の一部を壊してくれた。しかも、水という供給をも壊してくれたようですね。
物損及び修理代を請求します。連絡先を。」

使用人が専用路を使ってるのだろう。
喚き声が聞こえてくる。
 「旦那様、ドアが凹んでいて、ここからは通れません。すみません、ピー音鳴らしますっ」
そう言って、3人が塀を乗り越えては夜間遅くにピー音を派手に鳴らしてくれた。

近くに民家が無いからまだ良かったよ。








☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
今話は、友明がボスとなるきっかけ&豊が友明のナイトになる最大のきっかけの話。
当分の間、この悪者竣太君の話が続きます。




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