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君は腐れ縁であり運命の人(14) R15!~ソフトRです~

※ソフトなR15※

車はハーフ君の家に着く。エントランスホールに入ると直ぐに手洗い所が目につき、勝手ながら手洗い所に入り手を洗って、中に入る。
福岡の屋敷を小型化した建物だが、品の良さが分かる。
お邪魔します、と友は声を出した。

それを見た豊は友をリビングに通し、ウェルカムドリンクを使用人が手渡してくれる。
友はありがとうございますと使用人に言っては、部屋内を見回してる。
 「福岡の小型版?」
 「んー、小型というよりも、ここは自分の家だから。あっちは親のだから馬鹿でかいだけ」
 「へー…。こっちの方が親しみやすい感じだな」
 「ありがと。そう言ってくれると嬉しいな」

 「ねえ、友。色々と聞きたい事がいっぱいあるんだ。これから聞くことに応えて」
 「不必要だと思ったら言わないから」
 「それでも良いよ」


 「なんで、福岡でなくて東京なの?」
溜息付いて言ってくる。
 「そっからかよ…」
 「今更だろうけど、入学してからこっち話らしい話はしてきてないからね。教えて」
 「あそこは福山さん福山君は大勢居たからな。テストしても、張り出されるメンバーと順位は変わらない。それなら、東京に行こうと思っただけだ」
 「他にも学校はあるじゃない」
 「近くに親が居るのと居ないのとでは大いに違うからな」
 「で、東京?」
 「そ。東京で生まれ11年間育ったからな。」
 「いつ受験したの?」
 「夏休み」
 「え?」
 「3年の時の夏休み。珍しく香織が受験勉強してるから、邪魔しない様にと思って、こっちに来たんだけど。夏休みの間に受験して受かった」
 「そうなんだ…」
 「香織は私立で金掛かるけど、俺は国立だったから。『あんた達は何時まで経っても足して2で割ると丁度良いよね』と、お母ちゃんに言われたよ…」
 「あははっ…。小母さんらしい」

使用人が来た。
 「失礼致します。紅茶とケーキを置いておきます。どうぞ、ごゆっくりなさって下さい。」
 「ありがとう」
友も、お礼を言ってる。
 「ありがとうございます。頂きます」

使用人の顔がほんのりとだが紅潮したのを見ると、なんか嫌な気分になった。

 「で、友。お前、今はバイトって、何をしてるんだ?」
 「え・・・」
 「その、この間っていうか、正月明けは知らないとはいえ、邪魔してしまって申し訳ないと思ってるんだ。ギャラが安くなってないか、不安で…」
 「ああ、あの着ぐるみは1年間でいくら、と決まってるから大丈夫だ。
ところで、なんでお前はあそこに居たんだ?」
 「イタリアに行って帰ってきたばかりだった」
 「なるほど、それで空港ね」
 「悪かったな」
 「別に、もう終わったことだしな」
おっ、このケーキ美味いっ。
と言いながら、友はケーキに手を出しては美味しそうに食べてる。
 「紅茶、お代り貰っても良いかな?」
 「良いよ」

ふいに友から話しかけてきた。
 「で、いつから田園調布に家を持ってるんだ?」
 「え?」
 「ここ最近?」
 「5年位前かな」
 「そうなんだ」
 「新しいから?」
 「ああ。車だったから分からないけど、田園調布のどこら辺?」
 「どこら辺と聞かれても…」
 「駅の方?」
 「いや、駅には車で20分位かな」
 「そう…」
 「友?」
 「今は、お父ちゃんのマンションだけど…。元々、駅の方の近くの一軒家で暮らしてたんだ」
 「え、田園調布の駅の近く?」
 「ああ」
 「田園調布は、庭か?」
 「いや、そこまでにはならないね」
 「懐かしい?」
 「ああ、懐かしいね。なにしろ4歳児までは、よく虐められたからな」
 「福岡に転入してからも虐められたしな」
 「そうそう。でも、あれから無くなったし、不気味だね。何を思ってるのか…」
 「優三郎は、話しかけたそうにしてるぞ」
 「優三郎……」
 「はあっ、お前ね。いい加減に名前覚えろっ。1年の時は、お前の左横に座ってただろ」
 「ああ、あの根暗な奴ね」
 「なに、そのボキャブラリーの貧困さ。それでよく学年トップに居座ってるよな」
 「そっちもな」

ある意味、愚痴大会になっていたが、それでも嬉しかった。
見てないようで、見てるのが分かっては友に言っていた。
 「友、お前は好きな奴居るのか?」
 「は?いきなり、何?」
 「部活作業中、女子から熱い視線を受けてるだろ」
 「ああ、悪いが女子には興味ない」
 「へ?なに、それ…。ってお前まさかホモ」
 「シャラップ!」
 「違うよな、ああ驚いた」
 「今は学校とバイトだけで十分だ」
 「…友、はっきりと言う」
 「なんだ?」
 「お前が好きだ。だから」

叩かれた。

 「ってぇ…。なにも叩かなくたって」
 「ふざけるのはいい加減にしようね、ハーフ君」
 「何度でも言うぞ。お前が好きだ、お前が好きだ、お前が好きだ」
 「はいはい。お前は子供か」
 「どうとでも言え。高校に入学してからずっとお前の事を見てきた。
また、中学の時みたいに笑い転げて話が出来ると良いなって、何度思ったことか。
何度でも言うぞ。お前が」
 「ああ、友達としての好きか。」
 「違うっ。そっちでは無い」
 「それなら知人?仲間?んーっと…、他には」
 「恋人とは思ってない。入学式の時、本当に驚いたんだ。
もう、誰とも会わないだろうと思ってたから。それなのに、友と会っては優三郎にも会うし。
挙句の果てには夏や隆一に良も居るし。
こいつ等と一緒に居るのは運命なのか。そう思ったね」
 「いつもより饒舌だな」
 「言っただろ、お前と話がしたいって。ずっと話がしたかったって。それなのに、お前は目を合わそうとはせずに、話もしかけてこない。お前の本音はどこにある?」
 「ハーフ君、お前は慣れない農作業をして頭をやられてるんだよ。静かに寝てろ」
 「お前だからこそ、まだ許してるんだ」
 「何を?」
 「その呼び方。他の奴等だったら、即ぶん殴ってる。」
何やら違和感を感じた友明は、豊に牽制を食らわそうとしたのか言ってくる。
 「ちょっと…、近いよ」
 「当たり前だろ、キスしたいんだから…」
 「は?何言って・・、ちょ、ちょっとっ」

友・・・、お前が好きだ。
豊は高身長と体重を友明の身体に乗せてソファに押し付けては、友明の唇に己の唇を重ねた。

 「んっ、っ…」







※※※
ソフトなRですよ~
キスですが・・・

遂に、行動に移した豊。
友明は、どう反応する?



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