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TOP君は腐れ縁であり運命の人(ユタカ編) ≫ 君は腐れ縁であり運命の人(7) ~弁当の中身~

君は腐れ縁であり運命の人(7) ~弁当の中身~

誰かに抱き付かれそうになった。
その手が伸びてくる寸前、転げ落ちる様に椅子から下りた。

すかっ…。

 「友、逃げるなー!なんで俺は居なくても良いんだよぉ…」
拗ねてやる、いじけてやる…。
寿司屋が、泣き真似をしている。
 「トロを大皿に一盛りしてくれると、言い直してやるよ」

3人は笑ってる。
 「あはははっ……。夏には、まだまだ出来ないよな。」
 
夏は、手を包丁の形にして言ってくる。
 「そういう事を言う子は、俺が捌いてやるっ。逃げるなっ!お前等、待てー」
 
廊下と教室を走り回っては、バイクと医者が夏に捕まっては包丁替わりの手で捌かれてる。
 「残るは、あの二人だっ」

俺とハーフ君は、二人してアッカンベーをしてやった。
 「簡単には捕まえられないよっ」と、俺が。
 「捕まえられるものなら捕まえてみろっ」と、ハーフ君が。
そう言って、ベランダから飛び降りた。
 「卑怯者ー。…ってか、ここ5階」

俺は窓から降りると木の幹にしがみ付き反対側に隠れたが、ハーフ君は木に足をついてはジャンプして屋上に飛び上がった。
なんか、楽しそうなメンバーだな。
これからが楽しみだ。


俺は香織とは違って、虐められた事がある。
だけど、今回はこいつ等がいるから大丈夫だ。
お芝居はしなくても良い。
俺は東京の方に向いて、心の中で言っていた。
(康介。俺は大丈夫だよ。虐められても、仲間が居る。
康介も、元気でな)


3人の声がする。
 「豊ー。友ー。あと3分で授業始まるぞー」

ああ、そういう時間か。
うーーんっと伸びをして、教室近くのベランダ目掛けて飛び上がった。
それと同時に、屋上からハーフ君が飛び降りてきた。
見事な着地で。

こいつには、合気道と少林寺だけでなく他の事でも相手にして貰おうかな。
取り敢えずは、合気道だ。
 
 「たっだいまー」
と、二人が声を合わせてベランダから校舎内に入ると同時に、俺はハーフ君の踵を目掛けて踵落しを狙った。

すると、見事にべチャッ…、と。

 「隙ありー」
 「ってぇ…。とーもー、この野郎ヘッドキックかましてやろうかっ」


キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン…♪
 『これから、午後の授業が始まります。今日も、残り2時間頑張ってね』

その校内アナウンスに「はーい」と返事をして小走りに教室に向かった。
ハーフ君は、俺の椅子を引っ張るつもりだったらしいが、俺は一つ前の席に座った。
ものの見事に、ハーフ君は俺の机にダイブしては腹を打ったみたいだ。
 「このやろっ…。よく見極められたなっ」
 「甘く見過ぎだよ」

あ、でも一つ前の席は『様』だ。
こっちを睨んでる。
 「じゃ、自分の席に戻るかな」
そう言って、俺はハーフ君と入れ替わっては自分の席に戻った。


その後、虐めは無くなったが、優二郎『様』からは睨まれっぱなしだ。
小学校を卒業して中学に入学すると、マンモス校で、一学年が10組ある。
俺は良、隆一、豊、夏と同じクラスに、香織とも同じCクラスになった。
優二郎『様』は、違うクラスだ。
今度は登校班は無く、己だけで行く。
小学校より15分ほど遠い。
だけど、皆が行くのでまだ迷わないでいれる。

中学校では、小学校とは違い給食ではなく弁当なので、作って持って行く。
弁当ぐらいは、とお母ちゃんは言ってくるが、自分で作る。
朝食も作ってるのだから、弁当も一緒に作る時間があるからね。
お母ちゃんには夕食を作って貰ってるからね。
香織の弁当も、一緒に作ってやってた。
なにしろ、あいつはギリギリにならないと起きてこないからだ。
たまーにだけど、煮物が余ってるから弁当に入れたら?とお母ちゃんが言ってくれる。
そういう時は、ありがとうと言って、素直に弁当に詰める。

そんなある日。
香織は、誰かに何かを言われたみたいだ。

 「お前、あいつと同じ弁当じゃん。作ってあげてるんだ?あいつは彼氏か?」
その言葉に、香織は素直に応えたらしい。
 「友が作ってくれてるのだけど。それが何?」

そいつは、俺の席に来て言ってくれる。
 「とーもー君。お前は、美人な彼女に弁当を作って捧げてんだ?良いなあー、青春だね。
食い物で、彼女を落としたのかよ。どれ、一口」
誰がやるか、と思ったら一緒に食べてたハーフ君が自分のをそいつに持たせては、俺のをパクついてくれた。
 「あー。俺の唐揚げっ」
 「ぅんまぁー!これ美味しいわっ」
 「下ごしらえに何時間掛かったと思ってんだ?その唐揚げは、醤油と胡麻油と味噌の絶妙なバランスがモノを言ってるのに…。返せっ、俺の唐揚げー」
 「もう胃の中。なら、何か欲しい物をあげよう。何が良い?」
そう言われ、俺はハーフ君の弁当箱からダシ巻き卵二切れとほうれん草の煮浸しのアルミカップを器用に箸を使って一口で持っては口に入れ、アルミカップを返した。
 「…容赦ないね」
 「唐揚げの代わりなんだからな」

 「でも、ハーフ君のも美味しかったよ」
さっきの声がする。
 
 「それはありがと。あっち行って」
ハーフ君は、そう言ってそいつを追っ払った。







☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
はい、一気に中学生になってます(-。-;)
時間の流れが早い事ww

そして、今回は弁当の中身(⌒□⌒*)あーん
双子が同じクラスになると、どうしても言われるよね・・・




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