BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
2017年09月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2017年11月
TOPTrick or Treat !!(福山一家&全員集合) ≫ Trick or Treat !! 後半(9)※最終話※

Trick or Treat !! 後半(9)※最終話※

 ~エピローグ~


 「あ、ねえねえ昌平さん。ラーメン屋がありますよ」
 「ほんと、優ちゃんってよく食べるよねえ…」
 「食べるの好きなんだもの」
 「あ、それよりも見てご覧。ハロウィンの仮装ファッションショーをしてるよ。15時までだから」
 「それじゃ、食べてから見ましょう」
あのね…と言いそうな表情をして、昌平は折れた。

ラーメン屋に入ると元気な声が聞こえてくる。
 「ハロー!!」

入り小口にある水のボトルを手にして二人が席に着くと、仮装に身を包んだ誰かが近寄ってくる。
 「珍しいね、昌平さんじゃない。サトルは?」
 「誰?」
 「私よ、私」
そう言って、その人は帽子とメガネ(?)を取っては顔を見せる。
 「えっ!スズメ?」
 「そーそー。この格好でファッションショーに参加してたの。ところで、ご無沙汰です」
 「ほんと、久しぶりだね。卒業以来だね」
 「そうですね」
 「お勧めって何?」
 「昌平さん、ラーメン屋は今日で終わりなんです。明日からは中華店になりますよ」
 「それはおめでとう」
 「ありがとうございます。昌平さんが来てくれて嬉しいので、今回はサービスしますよ」
 「え、良いの?それじゃ、優ちゃん何する?」
 「チャンポンセット」
 「それじゃ、それを二つ」
は~い、暫らくお待ちくださいね。


チャンポンセットを食べた二人は、皆の仮装を観終わるとカフェでテイクアウトを買ってはホテルでそれらを食べては、翌日は朝からクリニックに来た。

どう行けばいいのか分からないのでクリニックの受付で聞こうとしてると、昌平さんは誰かに声を掛けられていた。
 「え、昌平さん?」
 「はーい、誰ですか?」
振り向くと、銀髪のイケメンが立っていた。
 「え、もしかして・・、福岡の」
 「御無沙汰してます。まさか来られてるとは思いませんでした。で、サトルも?」
 「いや、あいつは留守番だよ」
 「あいつが・・?あいつが留守番ですか?」
 「そうだよ。あ、そうだ。ボスと会いたいのだが、如何すればいいの?」
 「良かったら、ご案内しますよ」
 「ありがとう、よろしく。優ちゃん、こっちだよ」
 
ユタカに案内されて、昌平と優介はボスの家に向かった。
中庭を突き抜けて・・・。
その途中、視線を感じる。
 「昌平さん、気にしないで良いですよ。ガードマンだから」
 「ガードマンね・・」
 「ガードマンを呼びましょうか」
すると、ガードマンは目の前に現れては驚きの声を出してきた。
 「えっ!誰なのか分からなかった…。ご無沙汰してます」
 「おー、これはこれは、警視総監殿」
 「知ってるくせに…」
 「分かってるよ、インターポール様(笑)。元気そうだな」
 「ありがとうございます。アポありですか?」
 「いや、サプライズ」
 「仕方ないですね、今回だけですよ」
 「うん、ありがとう」
 「あ、昌平さん。もう1回トラップありますからね」
 「へ?」
何かが襲ってくる気配がするので、昌平は振り向くと、その何かは止まる。
 「ったく、誰かと思えば…。昌平さん、正面から来てくださいね」
 「え・・・。おおっ、これはこれは、カズ君」
 「御無沙汰してます。元気そうですね」
 「タカ君も元気そうだな。でもな、ユタカがこっちの道を案内してくれてるんだよ」
銀髪のイケメンは、いけしゃあしゃあと言ってくれる。
 「だって、楽しいでしょ?」
 「ま、久しぶりの顔が見れて嬉しいよ」

すると、優介の嬉しそうな声が聞こえてくる。
 「昌平さん見てっ。犬ですよ」
 「そりゃ番犬は必要だろ。・・って、優ちゃん、犬とトモのどっちに会いに来たんだ?」
 「分かってますよ。でも、ちょっとだけ」
駄目と言われ、優介は昌平に引っ張られては連れて行かれてしまった。


ユタカが呼び鈴を押して手を振る。
暫らく待ってると、中から足音が聞こえてくる。
ガチャと開くと、優介は確認もせずにその人に抱き付いた。
 「Trick or Treat !! 」
 「ぅわっ…!ん?ユタカかと思ってたら、しょ」
 「友兄、会いたかった…」
 「え、優介?」
 「友兄、抱きしめて」
 「お前ね…」
苦笑しながらでも友明は優介を抱きしめては、優介の頭をぽんぽんと優しく叩きながら徐に聞いてきた。
 「で、サトルはどうした?」
 「留守番してます」
 「留守番?」
目の前に居る人は声を掛けてくる。
 「ボス、久しぶりだね。優ちゃん、いい加減に離れろっ」
 「嫌だっ」
 
溜息を吐いたボスに昌平は苦笑しながら言ってくる。
 「悟はね、優介を不安にしては泣かせたんだ。だから、罰としてあいつを留守番させたんだ」
 「でもね、店は休みにしてないんだよ。その代りバイトを雇ったんだ。詳しい事を聞きたい?」
友兄は笑いながら言ってくる。
 「ぜひ、聞きたいね。今日は夕方まで一人なんだ。暇で昼寝でもしようかと思ってたんだ」
 「寝ないでね。それに、お土産持ってきたから」
 「ありがとう」
どうぞ、と言って昌平とまだ自分にくっ付いてる優介を離してはリビングに通した。


 「で、いつ来たの?」
 「昨日の昼過ぎに来たの。そしてラーメン食べて、ファッションショーも少しだけど観たよ」
 「へー、ファッションショーはどうだった?」
 「楽しかったよ。昌平さん、あの人は誰でしたっけ?」
 「けっこう終りの方だったよな…、マリー・アントワネットからだったな」

 「それじゃ、最初から観ます?ビデオに録画してるんですよ」
 「観たい」という二人の言葉に、友明はビデオを点けた。

録画しているファッションショーを観ながら、悟と優介のコメディを聞きながら友明は笑っていた。
 「なるほど、そういう意味の不安ね」

この件に関しての、事の始まりから聞いた昌平は腹を抱えて笑ってる。
 「それは、悟とのルールを作って無かったという事だな」
 「ルールって、まさかこんな風になるとは思っても無かったんだけど…」

 「でも、時間を調整するって言ってくれたんだろ?」
 「うん。でも、来てみたかったから、昌平さんと一緒に来たの」
 「オーストラリアには、一度も来たことが無いんだ。最初はハワイに、次はシドニー、んで、ここ。
優ちゃん、帰りはどうしたい?」
 「うーん…、中国、いや香港でも良いな」
 「そうだな、折角だもんな。楽しんで、悟をやきもきさせてやれば良いさ」

 「それなら、優介はもう不安は無くなったんだな」
 「そういう意味ではね。だけど・・」
 「だけどって、何かあるの?」
 「帰ったら帰ったで、何かありそうで・・不安なんだけど」
 「そういう意味か。大丈夫、私に任せないっ」と、昌平さんは自信満々だ。

そんな二人を見ては、友明は思っていた。
もう、優介は大丈夫だな。康介、優介は天然ながら一人前になりつつあるよ。それに恋愛問題も、なんとか無事に解決してるみたいだ。良かったな。だけど、子供は望めないが…。
それでも、私も肩の荷が下りたよ。


そして、翌日の昼過ぎ。
優介と昌平を乗せたプライベートジェットは、パースを後にして香港に向かった。


そして11月1日の予定より数日遅れた、ある日の午後。
日本に戻って来た優介は元気一杯だ。
屋敷内にあるヘリポートからそのまま『御』と隆星の居る部屋に向かって行く。二人に挨拶をしては旅行土産を渡し、バイトで来てくれてた使用人にも土産を渡していた。
言い難そうな表情をして執事が近付いて来る。
 「お帰りなさいませ。御二方の御無事のお帰りをお祈りしてました。
優介様…。悟様は大いに荒れてらっしゃいます。私共は優介様がこちらでお泊りになるのを楽しみにしてますが、悟様の事を思うと1時間でも早くお戻りになられる事を願います。
勝手な事を申しますが…」
 「ありがとうございます。でも、買い物も何もしてないので、何か頂いても宜しいですか?」
 「はい。すぐに用意致します」


夕食と明日の朝食用の2食分を貰っては、車で送って貰った優介は表から入った。
 「ただいま~!」

 「あ、お帰りなさいませ」
 「毎日、ありがとうございました。これ、お土産です。」
 「ありがとうございます。あの」
 「話は聞いてます。今は部屋ですか?」
 「はい、そうです」
 「あの、申し訳ないのですが閉店して貰えませんか?」
 「はい、畏まりました」

そう言うと、優介は休日のお知らせを書いては、それをシャッターに張り付けた。
お疲れ様でした、と言いながら屋敷に戻る様にと伝えて、シャッターを下ろしては鍵を掛け2階に上がって行く。

まずは荷物を部屋に置いて、お土産だけを持って悟の部屋へ向かう。
こんこんっ。
ノックをして待っていたが、何も聞こえない。
ノブを回すと開くので、ドアを開け乍ら声を掛ける。
と、低い声が聞こえる。
 「誰だ・・・」
 「ただいっ」
悟が抱き付いて来てはキスをしてきたのでお土産は下に落ちるが、優介は悟を抱きしめていた。
強く抱きしめられては強く口腔内を貪られ、優介は悟にされるがままになっていた。

唇が離れて、悟の腕の中にすっぽりと抱きしめられた優介は幸せに浸っていた。
でも、悟さんが言ってくれない限り、自分からは言わない。
悟は優介を抱きしめていたが、その内に言ってきた。
 「優介、頼むから私を一人にしないでくれ…。お前にまで去られると、私は・・、私は完全に一人ぼっちだ。だから、スマホを投げつけてくれるな。お願いだから、連絡だけは取れるように…、持ってて欲しい……。頼むよ」

 「優介、私を一人にしないで…」

 「優介?」
 「悟さんって勝手だよね。俺だって、そう言ったのに……。悟さんのバカ、アホ、鈍感…」
 「どうとでも言ってくれ。私には優介しか居ないのだから」
 「嘘つき。研究所はどうなの?」
 「優介の居ない間は行ってない。行けるわけないだろ…、何かあったらどうしよう、連絡があるだろうかと思って、心配で不安で・・・」

優介は涙が出てきそうだった。
 「さと・・」
 「だから、私を一人にしないで」
勇気を出して、優介は聞いていた。
 「俺の気持ち分かった?」
 「ああ、分かったよ。悪かった、ごめん。ごめん…」


悟に抱きしめられたまま優介は温もりを感じていた。
見上げると、泣きべそな表情をしている悟の顔には髭が生えているのを見て取ると、可哀相になっては言っていた。
 「あのね、皆から悟さんへの手紙を貰ったんだ。寄せ書きみたいなの、一言ずつだけど。
それと、ハワイとシドニーとパースと香港の土産もあるからね」
 「なに、そんなにも行ったの?」
 「うん。だって昌平さんと一緒だよ。楽しかったー」
そう言って、優介から土産一式を渡されると、一番上には自分宛ての名前が書かれてある薄っぺらい紙袋を見ると、封を開けてみる。

tegami00.jpg


悟は自筆で書かれているその寄せ書きを見て喜んだのは束の間だった。
昌平は何をこいつ等に喋りまくってくれたんだ。
しかも、マサだけでなく、ワンまで顔文字だなんて……。ワンがこんな風に書くなんて、凄く感情的になってるという事だ。
あのやろー・・・。

優介の無事の姿を見て安心したと同時に説教してやろうという気持ちは萎えては、昌平をぶっ殺すという気持ちになっていた。
同封されていたもう一枚を見ると、そっちは写真だ。
その写真を見てると優介は笑顔で悟に言ってくる。
 「あ、その写真はね、ハロウィンで仮装した時の衣装だって。
それと、悟さん。明日と明後日は休みだからね。二人っきりが良い!
屋敷から夕食と明日の朝食を貰ったから、それを食べましょう。
で、その髭は剃ってボサボサ髪もきちんとセットして。
OK?
あ、そうだ。昌平さんは今夜の便で、御の代行を務める為に外国へ行くって言ってましたよ。」

その言葉を聞き、悟は苦笑しながら応じていた。
 「ああ。お前には頭が上がらないな・・・」
                               








 完






☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
楽しかったハロウィンも、準備期間も終わり……。
翌日からは、また元の日常が始まる。
だが、東京から来た二人組に、パースに居る住人は驚きながらでも懐かしんでいた。


そして、日本に戻った二人。
昌平の目論見通り、悟の矛先は優介から昌平に向かった。


最後まで読んで頂きありがとうございました<(_ _)>




※※※

ランキングに参加してます。↓↓ポチッと押してね

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村

小説(BL) ブログランキングへ



関連記事
スポンサーサイト

Comment













非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL

FC2カウンター
カテゴリ
ランキング参加してます
↓↓ポチッと押してね にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村
Twitter
POWERED
Template by
FC2ブログのテンプレート工房
Design&Customize by
Pretty Heart-blog
Powered by FCブログ