BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
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先輩、好きだよ・・・ 最終話 ※この思いは届くことはない…※

合宿が終わって、半年後。
隆久は高校を卒業した。
就職先は区役所。
まさかナツキ先輩と同じだなんて思ってもみなかった。
でも走る事を忘れたくなくて、自分で陸上サークルを創った。
ナツキ先輩にも声を掛けたら即答だった。
 「走りたくてうずうずしていたんだ。」
 「先輩にしか声を掛けてません」
 「いいよ。2人でやっていこう。」
 「ありがとうございます。それなら今週末からでも良いですか?」
 「ああ、良いよ」

そして、その週末。
 「まずはストレッチからね」
そう言って、先輩の背中を押した。

え、もしかして先輩って・・・。
思わず言っていた。
 「先輩、全然してないの?」
 「うー…、鈍ってんなー。そうだよ、ナツは勉強しだしてるから邪魔しない様にしてるんだ」
 「ナツは、進学なの?」
 「そうだよ。狙いは国立だってさ」
 「こ、こくりつぅ?あの、つかぬ事を」
 「俺に聞くな。でも、本人はやる気満々だよ」
すげぇ・・・。
 「頑張って、と伝えて下さいね」
 「ありがとう。伝えとくよ」

この時の先輩の表情。
それを見て、俺は確信した。
ナツには叶わない、と。

だって、それはそれは幸せそうに嬉しそうな表情をしてくれるんだもん。
俺の恋は、ここまでだ。
先輩、今迄ありがとうございました。

一緒に走るのを止めようかと思ったほどだ。
でも、先輩は言ってくる。
 「来週は海浜公園にでも行って走るか?」

その言葉に驚いた。
 「え?」
 「たまには、違う場所を走りたくなるだろ」
 「先輩、俺とずっと走ってくれるの?」
 「当たり前だろ。どした?」

先輩の俺への気持ちは兄弟感覚だ。
ほんとに、ここまでなんだな。


それから1年後、ナツは高校を卒業して長野に行った。
ナツが長野に行く前日、偶然にも街で会ってはランチを一緒にした。
ナツの方から聞いてきた。
 「お兄ちゃんとは、どんな感じ?」
 「うーん…。ただ一緒に走ってるだけだから・・・」
苦笑するしかなかった。
 「遠征してみれば?」
 「遠征ねぇ…」
アドバイスをくれた。
 「東京マラソンとか、横浜市内でもあるじゃない。
年に2回ほどだったかな…、市内の小中学生から家族や成人等が対象で横浜市内に在住とか在勤の人なら、誰でも参加出来るっていうものが」
 「ああ、たしかにあるな」
 「先輩は、どこで仕事されてるの?」
 「区役所だよ」
 「お兄ちゃんと一緒だね」
 「そうだね。同じところで驚いたんだよ」
 「応募してみれば良いよ」
 「そうだな・・・」


すると、ナツはとんでもない事を言ってきた。
「あのね、動機は不純なんだけど…」と前置きしては、長野に行く本当の理由を教えてくれた。

先輩には言えない。
言うと、先輩は飛んで行ってはナツを連れ戻すだろう。

でも、俺はナツの気持ちが分かる。
俺は、ナツとは違う立場だけど、人間って難しいね。
特に、先輩はブラコン度がMAXだから気持ちを向けさせるのは至難の業だ。
だから諦めるしかない。

それでも、一回だけど、デートに誘ってる。
先輩は、デートだとは思ってないみたいだけどね。
まあ、初日の出を見に行くだけだからな。
それに、毎週土日は一緒に走ってるし。
そっか、遠征とか市が主催してるマラソン大会か。
区役所勤務だし、直ぐにでも情報は得れるな。
良い事を聞いた。

先輩と恋人みたく仲良しは出来ない。
でも、考えるのは自由だ。
という事で、二校によるご褒美合宿時の先輩の海パン姿や風呂タイムを思い出してみる。


ぶふぉっ・・・。

と、鼻血が出た。
ヤバイ。
思い出しただけで、これだ。
む、無理だ。
絶対に、海とかプールとか泊りだなんて無理だっ。


先輩、好きです。
これからも一緒に走っていきましょうね。

そして、この想いは、俺の胸の中に奥深く沈めては秘めておきます。
なにより、先輩の初めてを貰ったのだから。
いや、貰ったというより、奪ったんだけどね…。

そしたら、何度でも会ってくれますよね?
会えるだけでも嬉しいんです。














- 完 -









☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
最終話です。
隆久君は、諦めないと思いつつも、結局は諦めてます。

ブラコンお兄ちゃんのナツに対する気持ちが端々で分かり、ナツに対して深い憎しみを持っても良いのに…。
自分の気持ちを抑えてしまう。
だけど、「いつまでも一緒に走ってくれる」と言うナツキ先輩の言葉に、一喜一憂してしまう自分がいる。
そういうのが出せれたらいいな。
そう思いで書いてみました。

5話という少なさですが、読みに来て頂きありがとうございました<(_ _)>




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