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合宿、それは自分への挑戦 (6)※合宿、二日目※

その夜は、疲れもあってか早々に寝てしまっていた。
英さんの呟きも届いてなかった。
 「まあ、明日は泳ぎだ。キスマーク付けての泳ぎはしない方が良いな」



☆☆☆

 「んー…、良く寝た」
 「ほんと、ぐっすりだったね」
 「あ、おはようございます」
 「おはよう。朝食まで1時間あるよ」
 「ほんとだ、6時前だ」
 「散歩でもする?」
 「散歩も良いけど…」
 「なに?」
 「勉強教えて下さい」
 「え?」
 「来週は、中間テストだから」
 「それじゃ、広間でしようか。朝食のギリギリまで出来る」
 「そうですね。お願いします」

30分程してると、人が集まってくる。
海斗の声が聞こえてくる。
 「んー…。ナツ、何し・・、げっ、おまっ、何を」
 「だって、来週は中間だよ」
 「そうだけど…。うわぁ…、忘れていたい事なのにっ」

環先生の声も聞こえる。
 「おや、合宿に来てまで勉強かい?真面目だねえ」
 「来週は中間だそうですよ」
 「なるほどね…」
 「う・・・」
 「数学か。どれ、俺に」
 「煩ーいっ!勉強してるのに…」
 「はいはい、御免ね。俺はね、こう見えても数学の教師なんだよ」

今度はお兄ちゃんの声だ。
 「ナツ。お前はここで勉強か…」
 「だって、家では出来ないもん。お兄ちゃんだって、そうでしょっ」
 「まあな、あんな騒がしい環境で勉強は無理だな」
 「そう思うのなら、あっち行って。邪魔しないでっ」


追い払っては勉強を再開した。
いつの間にか、教師役は環先生になっていた。
(英さーん…。せっかく教えて貰ってたのにぃ)
でも、本当に環先生は数学の先生なんだな。英さんより丁寧だ。
人の気配がしたので周りに目をやると…。
A校2年生が、俺の数学の教科書を使って環先生に教えて貰っていた。
朝食の時間まで、数学のテスト対策の勉強タイムになっていた。
でも、分かりやすかったので良しとしよう。
違うグループでは、久住先生も教えていたらしい。
なにしろ久住先生は英語の先生だもんな。
俺は、まだ英語は分かるから良い。


 「お勉強のところ失礼致します。朝食の時間になりましたので、お持ちしました。」
環先生が、仲居さんの声に応じた。
 「ありがとうございます。それでは、朝食にしよう。
ああ、そうだ。明日はフリーだから、時間は気にせずに勉強出来るぞ」
 「冗談じゃない。明日はフリーを満喫します」
即答したのは、俺を含め、その場に居た連中だった。


合宿二日目の今日は、午前中は練習だが、午後はプールだ。
昼食後には海パンをに着替えて薄手のパーカーを羽織っては、13時に部屋を出た。
荷物はバスタオルと着替えだけ。
13時に出て、着いたのは13時20分。

思わず叫んでいた。
 「ワーオ!プールだっ」
プールでは泳いだり、ぷかぷかと浮いたり、プールに浸かっては気持ちよさそうに目を閉じていたりしては…。
それぞれが自由にしている。
屋内プールだが、屋外にもあるみたいだ。看板が立ってるのが見える。そう思って、屋外に続く通りを歩いてると声を掛けられた。
英さんだ。
こっちだよ、と言ってくれるので、付いて行った。

そこは、露天風呂みたいに小さく分けられているが、屋外プールの一部だそうだ。
とっても気持ち良くて、屋外プールにハマっていた。
英さんが、ガイドよろしく説明してくれる。
 「あそこの建物見える?」
 「学校?」
 「大学だよ。俺は来年、あそこへ行く」
 「は?」
驚いて、英さんの方を振り向いた。
 「大学とは反対側に建ってるのは、小中学校。あそこを卒業して、横浜の高校にしたんだ。
環先生と碧先生も、ここの出身なんだ。
それに、合宿所の土地と建物は、俺の父親の遺産なんだ。
今は、まだ未成年だからって、後見人になってくれてるんだ。」
 「英さんの親って」
 「交通事故で死んだよ」
 「え…。あ、嫌な事を思い出させて御免なさい」
 「誰かを好きになる事はない、と思っていた。でも、言わないといけない。そう思って…」
 「驚いたけど、言ってくれて嬉しいです。ありがと…」
涙が出てきそうだ。でも、泣き顔を見られたくないので水中に潜った。
水中で涙をぬぐっては、顔を水面から現した。

ぷはあっ…!

濡れた顔を擦ると声が聞こえてくる。
 「話は終わってないよ」
 「俺、むこ」
 「夏生君、俺は1年しか待たないからな。だから、再来年おいで」
 「え・・・」
何を言われたのか、自分の耳が信じられずに振り返った。
 「1年しか待たないからな。留年なんかしてみろ。殴りに行ってやる」
 「ひ、ひか」
 「返事は?」
 「俺、就職しようと思ってるの」
 「どうして?」
 「まだ弟が2人居て、お兄ちゃんだって就職した。大学なんて…」
 「まあ、たしかに就職する時期が早いか遅いかの違いだけど。でも、国立だよ?」
 「国立は…」
 「国立は、私学よりは少しだけど安いよ?」
 「いや、その前に、肝心の成績が…」
 「考えといて。そして、今年中には返事を聞かせて」
 「俺、別れ話かと思っ…、ってぇ・・・」
デコピンされてしまった。
 「最後まで話を聞かなかったからだよ」
 
バシャッと、掛けられた。

 「ぷはっ・・。なにすっ」
 「泳ぎと言えば、水の掛け合いはするだろう?」
・・・・・・・・・。

 「ん、違うか?なに睨んでるんだよ…」
 「ええいっ!7月生まれの夏生君は河童だぞ。受けて見ろ。河童の水しぶきっ!」

バシャッ!!

お互いに水を掛け合っては、楽しんだ。
 





☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
屋外プールでの、衝撃な言葉。
英の言葉を途中までしか聞いてなかったが、最後まで聞くと・・・。

夏生は思わず睨んでしまった。




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