BL風味の小説

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恋人は副会長(110)※理事長の思い※

文化祭も終わって3週間後の11月の中旬の金曜日。
俺は理事長室へ行け、と呼び出された。

 「失礼します。お呼びでしょうか?」

理事長室へ入ると、そこには現・生徒会長と副会長と書記の3人が居た。
 「ああ、来たね、松井君。それでは、役者が揃ったので始めようか。」

そう言って、理事長は1枚の紙を出しては見せてきた。
 「これを覚えてるかい?」
その言葉に、俺達4人は頷いた。
そして、俺達の目の前で、それに火を付けた。
燃え尽きた灰は、灰皿に落ちた。
あ、もしかして…。と、思い当たった俺は言っていた。
 「理事長、もしかして・・」
 「そう、そのもしかしてだよ。さすがだね。お蔭で、私も腹を括った。君には感謝してるよ。」
関会長が口を挟んでくる。
 「あの、何の事か分からないのですが…」
理事長は楽しそうだ。
 「見ての通りだよ。君達3人は、予定通り来年の3月には卒業する。このミッションを、たったあれだけのヒントでクリアした松井君のお蔭だ。
松井君、私は君を推したい。だが、君が大学を卒業する頃には、私はここには居ない。
君は、自分でやりたい事をすれば良い。
昔、ある人が私に言ってくれた言葉を、君達4人にプレゼントしよう。受け取ってくれ。」


そう言って、理事長は目を瞑り話し出した。
 「その人は、私にこう言ってきた。
『人間は、一人一人が違って当然なんだ。双子でもDNAは、まるっきり同じではない。
また、目指すものが同じでも、やり方は違っていて当たり前なんだ。
そういうのを思い付く人間が違うのだから。
迷いながら、寄り道しながら、最終的に辿り着ければ良い。辿り着けない人が多いと思う。
だけど、自分の信念を信じろ。』とね。
まだ難しい言葉だと思うが、今の言葉は、あいつの思いから出てきた言葉だ。
松井君。君は、親の後を継ぎたいかい?
関君。君は、どうしたい?
文雄君。君は、この先どうありたい?
高田君。君は、このままで良いと思ってるのかい?

ハゲとメガネは単純で、すぐ顔に出る。だから、一番遣り易い相手だ。
私は大学時代、ずっとあいつの近くに居た。
あいつの言葉で、あの9人は動いてた。だけど、あいつは自分の気持ちを押し付けようとはしなかった。必ず、皆の意見を聞いていた。そして、最善策をいくつか候補に出しては、それらを順番にやってきた。あいつの事を知らない人は、悪口言ったり、侮辱してたが、あいつは好きな事に対しては一生懸命に、真剣にやっていた。そして、遣りたくない事は、絶対に手を付けなかった。
それでも、10人に10人ともが、共通してるものがある。
『自分の遣ってきた事を、他人に伝える』という事だ。
松井君、悟は上手に教えてくれてるかい?」

弘毅は、急に振られて困ったが、もしかして・・・と思い、それを言った。
 「もしかして…、同じ大学ですか?」
 「そうだよ。悟と同じ大学で学部も一緒。それに、ゼミも同じだった。大事な仲間だ。」
ビックリした。

 「同じ学部って…!だから、文化祭のあの時、私の体調不調に気が付かれたのですね」
 「当たり前だ。これでも医者やってたからな。」

他の3人も驚いていた。
 「えっ!医者?」
副会長なんて、俺にも言ってきた。
 「弘毅。お前、体調不調って…」


理事長は、言ってくる。
 「医者を辞めたのは5年ほど前の事だよ。
医者という職業は、知識や経験だけで済むような仕事ではない。
必ず相手の居る仕事だ。その相手の表情や仕草等を見ては、的確にアドバイスをする仕事だ。
天職だ、と思っていた。
それを無理矢理、婿養子にさせられてはここに来させられたんだ。
だから、反抗して結婚した相手の女性とは全くしなかったね。子孫を残そうという気は無い。」

理事長の口調が変わってきた。
 「ところで、松井君。病院には?」
 「あ、はい。行きました。月曜日に行くと、脳震盪を起こしていたようだ、と言われました。」
 「どこでぶつけたんだ?」
俺は、思わず3人を見てしまった。
会長と副会長と高田先輩は、俺をじっと見てくる。
 「え…、あ、あの・・、ほ、放送室を出た所のコンクリートの床に…。タックル掛けられて、そのまま頭から落ちて・・・」
 「脳震盪だけか?」
 「え・・・?」
 「骨には?」
 「あ、CTとかスキャンは受けました。でも、異常なくて」
 「なるほど、とっさの受け身か…」
 「はい、そうです」
 「来週の月曜には、診断書を書いて貰って提出する様に。」
 「はい、分かりました。」





☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
理事長も人間。
たまには愚痴らせないとね(^_-)-☆

そして、貴方の予想は当たってましたか?
はい、理事長の思ってる人と、弘毅の目星を付けた人物。
同一人物でしたね~

3人とも、おめでとう。
これで無事に卒業できるねっ!



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