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番外編 ~博人の巻~ (3)

ヒロトの口から衝撃な言葉を聞いて、マルクは驚きのあまり暫らくの間は、口がきけないでいた。
 「ヒロ…。お、お前・・、お前まで、キョージと同じにっ・・・」
 「マルク。私はね、本当に色々とあったんだよ。もう、あんな思いはしたくない。
あんなにも、誰かを助けたい、守りたい、と思ったのは初めての事だったんだ。自分は無力だ、と本気で思ったものだ。祈る事しか出来なかった…。
だから、私はエントリーから外して貰いたい。そういう事も言おうと思って来たんだ。」

 「ヒロ…。あの方は、お会いにはなられない。でも、そのエントリーの事は伝えておいてやる」
 「自分で言いたいんだ」
 「分かった。それよりも、付き合って欲しいな」
 「北欧以外なら」
苦笑しながらマルクは言ってくる。
 「ランチを付き合って欲しいんだけどな…」
 「ああ、それなら喜んで」


ヒロトは、日本では辛い事などもあったのか。
だから、この数年で、こんな風に変わったのか。あの冷淡で何事にも動じなかった奴が、好きな奴が出来ては、自分は無力だとまでも思えてしまうほどに…。
だが、これが女性なら寝取ってやろうか、とも思ったのだが…。
男性とはね。
だが、これで一人は減った。
親族内での殺し合いは避けたかったのだが、ヒロトは生かしといてやるよ。
オペ・ドクとしての腕は良いからな。
それに、あのお方の直系の孫の中では、私に一番懐いてくれてた。
私の最も大好きな、親愛なる大事な長姉さまの血を色濃く継いだヒロト。
ヒロトを女装させると、お姉さまに似るだろうな。
マドリーヌ姉さま。
貴方は、転生されたのだろうか。
出来ることなら、来世では夫婦として一緒に居たい。

貴方の子供はゲイになった。
もう、私の敵ではない。
他2人はゲイだし、残るはリョーイチ。
だが、リョーイチは『御』の椅子を欲している。
あいつは、日本の大学でボスをしていれば良いんだ。
縛り付けてやるよ。
これで、『御』の椅子は私のモノだ。
そして…。
後は、あの老いぼれだけだ。



ヒロトは、マルクの後を付いては一緒にランチビュッフェに向かった。
マルクは何も言ってこないので、ヒロトは考え事をしながら歩いていた。
 
フランツの声がする。
 「あ、マルク様、ヒロト様。呼びに行こうと思ってたところです」
 「ああ、そうか」と、マルクは返していたが。
 「丁度良かったね」と、私はフランツに返していた。


ツゥルルル…、ツゥルルル…。
 「ああ、電話だ」
 「それじゃ、マルク。先に席に着いとくね」
 「ああ」

 「ハロー。・・・・・」


ヒロトはビュッフェのテーブルに所狭しと置かれているのを見ては、友明が作ってくれた食事を思い出していた。
そういえば、あいつは料理を作るのが好きで、よく作ってくれたよな。
ヒロトは、シェフに声を掛けた。
 「オムライスが食べたい」
 「畏まりました」

シェフは、目の前でオムライスを作ってくれてる。
 「ソースは、どちらにされますか?」
 「ブイヤベースと、ケチャップで」
 「畏まりました」
そう言うと、ヒロトは野菜ブースに行っては、自分でチョイスしてる。
それを見た使用人は慌てて声を掛けてくる。
 「ヒロト様、そのような事は私共の仕事ですっ」
 「もう遅い。はい、これらを使ってのサラダね」
 「フレッシュサラダですか?」
 「このサラダに炙ったサーモンを散りばめて欲しい。ドレッシングはレモン味で」
 「畏まりました」


マルクが声を掛けてくる。
 「ヒロ、君に電話だよ」
 「え、私に?」
 「ああ。出てごらん」
 「お借りします」
 「どうぞ」

 「マルク様。メインがお決まりましたらお声を掛けて下さいませ」
 「ああ」


ヒロトは、マルクの携帯に耳を当てた。
 「ハロー…」
 『ハロー、ヒロ?ロウだよ』
 「ロウって、…モーガン?」
 『そうだよ、こっちに戻ってきたんだな。実は…』

ロウと話し終わったヒロトは、ビュッフェに入った。
オムライスとフレッシュサラダを食べ終わった後はドルチェタイムだ。
ヒロトはシフォンケーキ、チーズケーキ、イチゴケーキ、アップルパイとホットティを選んでは、ホクホク顔しながら食べている。
マルクはヒロトの前に並んでるケーキを見ては、苦笑しながらホットティを飲んでいる。
 「よく食べる奴だな…。で、結局来るんだろ?」
 「だって、モーガンから直に言われると断われない」
 「私が言うと、断るくせに…」
 「ごめん、ごめん」

マルクはフランツに向かって言いだした。
 「フランツ」
 「はい、なんでしょうか?」
 「ヒロは、私と一緒に北欧に行くことになった」
 「ヒロト様、よろしいのですか?」
 「ああ、良いよ。それに、お爺様には2ヶ月後に戻ってきた時に、お会いするから。
それまで、お爺様の事をよろしくね」
 「畏まりました。御二方共、無事に戻ってこられるのをお祈りします」



本当は、一目だけでもお会いしたい。
だが、ヒロトはドア越しに話しかけるだけで我慢した。
当の本人は病院に入院していても、お爺様の部屋に向かったのだ。
 「お爺様、ヒロトです。これからマルクと北欧に行ってきます。2ヶ月後には戻って参りますね。
その時には、話したい事があります。それまで、待っててくださいね。
それでは、行ってきます」
 「ほんとに、ヒロは律儀だねえ」
 「マルクは言わないの?」
 「代わりに、ヒロが言ってくれたからね」


一方、『御』の部屋では。
 「御、私はヒロト様を騙してるのが心苦しいです」
 「でも、北欧に行くって聞こえただろ?」
 「そうですが…、ヒロト様はお優し過ぎます。だけど、2ヶ月後にはどうなるか…」
 「フランツは考え過ぎだよ」
 「そうでしょうか?」
 「儂は、病人の振りをしなくて良いので助かったけどね」
フランツは、溜息を吐いて呟いていた。
 「御もヒロト様も似た者同士だ…。頑固者め…」と。







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