BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
2017年10月 ≪  123456789101112131415161718192021222324252627282930 ≫ 2017年12月
TOP恋人は副会長(宮田文雄&松井弘毅) ≫ 番外編 ~洋一と宝石(いし)~ (1)

番外編 ~洋一と宝石(いし)~ (1)

私は、父が大っ嫌いだ。

母は中国人で、父が一目惚れしては口説いたらしい。
父にとっては再婚だったらしい。そして、生まれたのが私だ。
初婚を含め4度の結婚を重ねては、私には姉が1人に弟が3人と妹が1人いる。
母のパスポート更新の時は、中国へ付いて行ったものだ。
2度目の更新の時。
ある日、母の歳の離れた弟が死の間際に何かを言い残してるみたいで口元に耳を傾けた。
仲間に、貰った、って、何を貰ったんだろう。
それをよろしく、という事なのだろうか?
そう思うと、叔父さんは死に絶え、それと時を同じくして、何かが飛び出ては私にくっ付いてきた。
え、なにこれ…。


でも、目には見えない物だった。
まあ、害はなさそうだし良しとするか。

病で死にそうな主を、なんとか助けたいとしていたが、自分一人では無理だ。
それに、もう半分ほど死にかけている。
そう悟ると、宝石(いし)は側に居た元気な人間を選んだ。
元々は、宝石(いし)が主を決めるのだ。
自分を4つに分けては、仲間に手渡した王子を選んだのに…。
それでも、その王子を恨んだことは無かった。
人間は死んでいき、また生まれ変わってくる事を生業としている。
初めて、この宝石(いし)は、自分で選んだ。
その選ばれた人間は、少し天然な気を感じる。
どことなく、あの王子に似ている感じがする。
だから、ではないが…、宝石(いし)は彼を選び、彼に付いて行った。
その彼がどんな人間なのかは、中国に滞在してる時に分かった。

彼の逞しさ、元気の良さ、身体能力の良さ、文武両道の持ち主でありながらも、彼は孤独だという事に気が付くのには、さほど時間は掛からなかった。
そして、彼は日本に行った。
自分には宝石(いし)がくっ付いてる事を知らずに。

そして、彼は勉強をする為に新潟から東京に出た。
大学だ。
そして、彼にくっ付いていた宝石(いし)は、別の宝石(いし)の存在を感じていた。
どこに居るのだろう。
数日すると、分かった。
 『あの王子だ』

王子の中に在る宝石(いし)も感じ取ったのだろう。
お互いが存在を感じては、力が増幅した。
6年間、ずっと一緒に居た。
お喋り好きで元気一杯な彼は、愛称がスズメと命名された。
ふふっ、林とは違って居心地が良い。
それに、王子も居るし。
だが、6年後には王子は何処かに行ってしまった。
彼、洋一も新潟に戻って来た。
だが、洋一の中に在る宝石(いし)は、王子の側に居る宝石(いし)と会っては力が増幅していた。
そして、変身能力を再度、発揮出来るようになっていた。
ソレは、洋一の前に姿を現した。
それは、彼の友人が死んでは、彼の大切にしていたピッコロが壊れたからだ。

 「えっ…」

さすがの洋一も、驚いて目を瞠っている。
昔、王子に変身能力と音を出すことの楽しさを教えて貰っていた宝石(いし)は、壊れたピッコロに扮しては、音を出すように、と洋一の口に自分を押し込んだ。
彼の戸惑いを感じていた。
その内に洋一はソレを咥えたまま息を吐いてきた。
音が鳴る。
ピッコロの音だ。
 「ふ…、なんなんだよ、これ。お前、いつから…」
力を増幅していた宝石(いし)は、過去見も出来る様になっていたので、それを彼に見せた。
 「そうか…。あの叔父さんが亡くなった時か…」

元気になって欲しい。もっと音を聴かせて欲しい。
そういう思いで、宝石(いし)は彼の口に自分を押し込む。
彼は戸惑いが無くなっては、笑ってきた。
 「分かったよ、そう急くな」


彼は、父親の病院で数年ほど医者をしていた。
だが、医者を辞しては中国に渡った。
母の生まれ故郷で、自分の店を開くために。




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