BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
2017年07月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2017年09月
TOP恋人は副会長(宮田文雄&松井弘毅) ≫ 恋人は副会長(87)※バイト初日※

恋人は副会長(87)※バイト初日※

中間テストも終わった翌日の土曜日は、バイトの初日だ。
 「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と、挨拶を何度も復唱しては、先輩の店員さんと一緒に表に出る。
午前中のうちに色々と仕込みをしては、午後の仕事は、それを並べたり、売ったりする。

ここの店長さんは43歳、大学では医学部を卒業して医者をしていたが、今ではコンピュータを使っての仕事もしてるそうだ。
店員さんは、斎藤優介さん。
大学を卒業して2年ほどサラリーマンしていたが、今は、ここで働いてる。25歳で、今年の11月で26歳になる少し天然な気のある人で、料理好きで和菓子を焼いたり売ったりしている。
その優介さんは、くすくすっと笑いながら声を掛けてくれる。
 「弘毅君、緊張しすぎだよ。もっと力を抜いて。」
そうは言われても…。
奥の方から、店長の声がする。
 「優介。スズメとカメを10ずつに、残りは適当に見繕って。予算は6000円だ。」
 「はい。どなたか、いらっしゃるのですか?」
 「昌平だ」
 「はい、分かりました。…あ、丁度いい。弘毅君、贈答品の入れ方を教えるよ。」
 「あ、はい。」
まずは…と言って、この籠にスズメとカメを10ずつ入れてね。
そう言われ、俺は籠に入れていった。
残りは何にしようかな…と言いながら、優介さんは手際よく選んでいく。

その時、自動ドアが開く音がした。
ガー……。

 「いらっしゃいませ。あ、昌平さん、もう少し待って下さいね。」
弘毅君、昌平さんは店長のお兄さんだよ。
そう教えてくれて、俺は固まってしまった。

その昌平さんは、俺に気が付いたみたいだ。
 「ん…。優ちゃん、この子は?」
 「今日から、バイトに来てくれる子ですよ。」
 「へー、そうなんだ。」

俺は自己紹介をした。
 「松井弘毅です。よろしくお願いします。」
 「弘毅君ね、OK!よろしくねっ。…ん、松井弘毅?松井孝之の息子…?」
 「え、なんで・・・」
 「松井CEOのっ!松井孝之の一人息子っ?」
昌平さんは、お父ちゃんの名前を叫んでくれる。
その言葉に、優介さんは反応した。
 「え、その名前って松井グループの総帥・・・?」

 「大きな声が聞こえると思ったら…。煩いぞ、昌平」
 「いや、悟・・この子って…」
 「黙れよ」
 「それじゃ、本当に」
 「親が親だからといって、私は許したわけではない。本人の気持ちとやる気の問題だ。」
 「びっくり・・・」
 「昌平と同じだよ。この子は強くなりたいと言ってきた。そこが昌平とは違う」

そして、俺は店長に声を掛けられた。
 「弘毅君。最初から、そんなに力んでると客が怖がって近寄らないよ。こっちに来て。」
そう言われ、付いて行くと防音室に入った。


面接の時にも、ここの防音室に入った。
YAMAHAのグランドに、アップライトに、電子ピアノ。そして、バイオリン。
贅沢でありながらも、ほっと一息つける空間だ。
お好きなのをどうぞ、と言われ、面接の時はグランドを選んだ。
だけど、今日はアップライトにした。

あー…、音に飢えてた。そうだよ、中間試験だったんだから。
夏休みは、毎日弾いていたとはいえ、ショッキングな事もあったからな。
暫らくすると、気持ちが落ち着いてきた。それと同時に、声が聞こえてきた。
 「弘毅君。君は、何のバイトに来てるのですか?悟さんも、違う方法でリラックスさせてやって。
仮にも、あなたは医者だったんですからねっ!」
一体、何人の客が来てると思ってるの?

 「優ちゃん、怖い。」
 「昌平さんも、手伝ってもらいますよ。」
 「優ちゃん、いくら?」
 「6000円です。」
俺は、そんな優介さんが誰かに似てる感じを受けた。
誰だっけ?


そうすると、なんかくすぐったい感じがしてきた。
くくくっ…。
思わず笑っていた。
でも、優介さんはこっちを見ては睨んでる?
手で口元を隠していたが、笑いは止まらない。
もうだめ、そう思うと、声が出ていた。
 「あはははっ・・・」

優介さんは、俺の後ろに居る昌平さんを睨んでいた。
 「ったく、昌平さん!」
 「ほーら、弘毅君、リラックス出来ただろう。」
 「はははっ…。あ、ありがとうございます。」
 「どういたしまして。」


この時、俺は思った。
店長が何者であろうと、俺は構わない。なにしろ、俺を一人の人間として見てくれるからだ。

ドアが開いた。
 
ガー……。
 「いらっしゃいませ。」
ほら、声を出して、という店長の呟きが聞こえた。
なので、俺も声を出した。
この時から自分は変わるんだ。そういう思いで。

 「いらっしゃいませ。」

女子高校生が数人ほど入って来た。
だけど、静かなのは何故なんだろう…。
そう思うと、もう一度ドアが開いた。

ガー……。
 「いらっしゃいませ。」

見えたのは、副会長だった。
副会長が入って来るのと同時に、昌平さんは出て行った。
 「じゃあねぇー」と、言いながら。




☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
アルバイトが決まった弘毅。
今日は、バイト初日。
なにやら、店長の兄である昌平さんに気に入られた模様。
バイト、ガンバレ!


すみません、二日も更新しなくて・・・(-_-;)
今週は、仕事が5日間あったもので、昨日と一昨日は疲れて寝てました。
でも、今日はスッキリ顔です。
えぇ、なにしろ大会だと言っては玄関でガサガサしてる音で目が覚めたのですから(;'∀')
朝の5時半ですが・・・

さて、弘毅も心機一転。


※※※

ランキングに参加してます。↓↓ポチッと押してね

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村

小説(BL) ブログランキングへ



関連記事
スポンサーサイト

Comment













非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL

FC2カウンター
カテゴリ
ランキング参加してます
↓↓ポチッと押してね にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村
Twitter
POWERED
Template by
FC2ブログのテンプレート工房
Design&Customize by
Pretty Heart-blog
Powered by FCブログ