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1周年記念SS (2)

 「ほら、マーク見て」
 「なんだ?」
 「分からない?あの栗毛ちゃん、戻って来てるよ。あのバッグの位置、少しだが動いてる」
 「ふーん…。相変わらず洞察眼に観察眼に分析力は素晴らしいよな…」
 「これ位は、朝飯前。でも、どこに行ったのかは分からない…」

あのフィルが、あんな風に言うという事は、ミハエルはやり手だ、という事だ。
トラップの種類と位置を変えるか。

 「ああ、もしかしたら外かな」
 「外って、見て分かるように木しかないぞ」
 「それもそうだね」
ミハエルは部屋を丹念に見ていってる。

バンッ!
トイレのドアを開け広げては、中に入って行ってる。
トイレからシャワーブースまで一通り見ては、何かしらの痕跡を見つけようとしているみたいだ。
指名犯ね、なるほどミハエルは私を消そうというつもりか。
 「何をイラついてるんだ?」
 「どこに隠れてたのかな、と思ってね」
 「なに…。マイケルは、俺より栗毛の方に心奪われたってか?」
 「顔を見られたんだ。消すか、もしくは仲間に引き入れるかしないとね」
ミハエルではなくマイケルね。マイケルという事は…、綴りは『Michael』か。ドイツ語ではミハエル呼びだが、英米語ではマイケル呼びだ。


ジョンは、地下に下りてきては、件の扉の前に居た。
意を決して、扉を動かしては中に入る。コンクリートの様に見えるが、コンクリートに見せかけたトンネルで明かりもないし、何の変哲もないトンネルだった。
10分ほど歩くと騒音が聞こえては、太陽の陽が入ってくる。どの辺りだろうと思い、急ぎ足で出口へ行くと、市街地が広がって見える。
その出口から一歩出て、振り返ると驚いた。
ここはっ・・・!

その出口は、トモのクリニックの敷地内だが、喫茶店と入院棟に挟まれた間に位置してる。
このトンネルは、何時頃出来たのだろう。この存在を、トモや王子は知ってるのだろうか?
丁度良い、目の前にあるクリニックの2階には、王子のコンピュータ会社だ。王子に言って調べて貰おう。そう思うと、ジョンはコンピュータ会社へと向かった。


こんこん、とノックをして中に入った。
 「あの…、今、宜しいでしょうか?」
 「フィルは、そっちに行くと言っては出て行ったぞ」
 「あの、見て頂きたい物があるのですが…」
 「何?」
さっき出てきたトンネルに王子を連れて行き、説明した。
 「私は、このトンネルを使って、家の地下から来ました。」
 「え?」
 「ここまで10数分…、普通の歩きだと20分程でしょうか。このトンネルの存在は…」
 「こんなトンネルがあったなんて…、トモやエドは知ってるのかな…」
私は、王子に提案した。
 「歩いてみませんか?そうしたら、中が分かりますよ」
王子は、そうだな…、と呟き歩いて行った。

すると、直ぐに気が付いた。
 「私は、家から来たのですが、一本道でした。こんな抜け道なんて無かった...」
その抜け道は2本あり、一本はクリニックの裏庭に、もう一本はGPの中庭に通じてた。
ふと見ると、王子は丁寧に壁面等を見ていってる。
 「ジョン。これは私の管轄内の事だ。こっちで調べる。」
 「分かりました。よろしくお願いします。」

王子はGPに向かって走り出した。その後姿を見て、私は表を通って家に帰ることにした。
私の遣るべき事は、ミハエルを家から追い出し、あの家を守る事だ。
フィルが来てるのなら、心強い。二人で追い出す。

木々を抜け、もう少しで家に着く。そんな時、木の上からフィルの声が聞こえた。
 「お前、どこに行ってたんだ?」
 「王子の所に」
 「なんだ。迎えに来てくれてたのか…」
私はフィルに、門より2メートル以上飛ばないとゲートに捕まる事を言い、先に飛んでは屋根の上に着地した。私の後をフィルも見事に飛び着地したのを見て、思わず言っていた。
 「鈍ってるかと思ったのだけど、良かったよ」
 「ばかっ。誰に向かって言ってるんだよっ」
誰かが着地したみたいだ。微かな揺れを感じ振り向くと、くすくすっと笑ってるウィルが居た。
 「デスクワークばかりだと鈍るもんねえー」
 「なんで…、ボスは?」
 「うん。ボスはもう大丈夫だよ。それにフィルからメール着たし…」
 「そうなんだ。フィル、ありがとう」
 「どういたしまして。それより、ミハエルに何もされなかっただろうな?」
 「う、うん…」
きっぱりと言えない自分が情けない。
ウィルは、近寄っては耳元で言ってくる。
 「違う?」
 「なんで分かるんだ…」
 「まったく、シュワルツの事といい、今回の事といい…。フィル、驚かないでね。」
 「うん、なになに?」
 「ジョンはね、ミハエルに犯されたんだって」
 「はあ?」
大声を出したフィルは、一瞬遅く手で口元を抑えては、その状態でもごもごと言ってくる。
 「言っただろう。あいつと接触するなって…」
 「いや、寝てる時だったみたいで…」
フィルとウィルは、2人揃って溜息を吐いてくれる。
 「で、あいつは何処に居るんだ?」


屋根裏のコンピュータ室に2人を招き入れ、仕掛けてるトラップの種類と位置を教えては、ジョンはミハエルの居場所を見つける。その時、2人から知ってる情報を教えて貰った。だが、他にもある筈だろうに、詳しくは教えてくれなかった。
ミハエルは5位以内に位置していては、チキン・ジュニアに懸想しては裏を真似していた。今は悪の道を突き進んでる、という事だけだ。

そういえば、朝から何も食べてないな。まずは腹ごしらえをしてからだ。
キッチンに行き、3人分の食事を作り、その場で立ったまま食べる。
ホットサンドとホットココアだ。
食べ終わると、フィルはアップをしながらチューイングガムを口に含んでは赤外線ゴーグルを首に引っ掛けては、ウィルは髪を結い直しては赤外線ゴーグルは手首に巻いてる。
私は、目を瞑るとゲップが出ては、すかさず2人から背を小突かれた。
小さい声で、ごめん、ごめん…と言っては、もう一度目を瞑る。

3人が目を瞑り、意識を研ぎ澄ましては気配を殺して待つ。


風に乗って、微かに聞こえてくる。
2人の声が。
1人は気配がするが、もう一人は気配がない、声だけだ。

3人は一斉に目を開けた。
昔は、『御』の為に殺っていた。
だが、今回は違う。
ジョンは、レイの家を守る為に。
ウィルは、レイとジョンを守る為に。
フィルは、ジョンとウィルを、そしてシンガポールの病院に勤務していたミスターの家を守る為に。

かつての仲間を、敵とみなして動く。


ジョンには、この2人が、なぜそういうポジションなのかは分かって無かった。
当然ながら、今でも分かって無い。
なぜなら、それがジョンの立ち位置であり、『泣き虫』という所以だからだ。


だが、敵もさる者。
なにしろ、同じ側付として『御』に仕えていたのだから、それもそうだろう。
何かを感じ取るはずだ。
気配は、迷う事無く、まっすぐに玄関へと移動している。
微かな衣擦れの音も、同じ様に移動している。



☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
レイの弟のマークと、友人(?)のマイケルの様子を、セキュリティビデオから画面越しで見ているジョン。

結局は、フィルとウィルも来てくれ、一緒に戦い守る。

アクション好きな私は、どうしてもアクションを入れてしまうのよね。
この手が、書いてしまうの~
((φ(._.*)カキカキ(*._.)φ))


※※※

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Comment

No title
編集
もしかして、2ndになるかも。笑

昔の仲間が相手とあってはやりにくいでしょうが、守るものがあるなら話は別。
まして牙を向けられているんだから遠慮は無用。

気を研ぎ澄まし、息を合わせて~。


あ、そう言えば今日、とあるTVで業務用カタログを紹介していて、弾丸まで防御できそうなゴーグルを紹介してました。
消防士さん専用だったかな―。
火災現場では何が爆発して飛んでくるか判らない、とかで。


戦いのゴングは鳴りましたか ?
2015年06月28日(Sun) 19:58
Re: No title
編集
ますみさんへ

この3人で、パディを組んでいたから、少しは気が合うかと
でも、ブランクがあったからねぇ
果たして、どうなるのでしょ?


>
> あ、そう言えば今日、とあるTVで業務用カタログを紹介していて、弾丸まで防御できそうなゴーグルを紹介してました。
> 消防士さん専用だったかな―。
> 火災現場では何が爆発して飛んでくるか判らない、とかで。
ジャパネット○○○♪ではないですよね?
へー、弾丸まで防御できるゴーグルがあると便利よね
自衛隊員にも良さそ~


ゴングは…、あ、今日ので鳴りましたw
遅い?


2015年06月29日(Mon) 10:39












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