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年上攻め×年下攻めカップル(20)※勉VS明…勝敗は?※

あれから何事もなく、約束の2ヶ月間まで残り1週間。

中間テストも終わると文化祭だ。俺は天文部やらクラスやらの出し物に駆り出されていた。
天文部では、パネル作成をしては部室をプラネタリウムに。
そして、クラスでの出し物は、おでん屋だ。
俺の当番は、最終日である土曜日の午前だ。
明さんとも、同じ時間だ。
昼の13時には、メンバー交代だ。
さて、今日は何を食おうかな。
今夜の夕食は俺が作る日だから・・・、と色々と教室を見てまわってると、目に飛び込んできたのは、PTAによる喰処だ。

 『天ぷら定食 (炊き込み飯、エビのかき揚げ、数種類の野菜の天ぷら、味噌汁)800円』

キラキラ目になっては、俺は入った。
時間も13時を過ぎてるため、待つことなくすぐに食べれた。

むふふっ。
ぅんまいっ!

食べ終わると、甘味処に行き、チョコワッフルを3個買っては食べる。

すると、いきなり明さんの姿が見えた。
女子と話をしている。
いや、あれは女子が告白している図だな。

なんかチクッときた。
女に告白されて羨ましい、といったものではなく、女子と話をするな!
と、そういう気持ちが沸いてくる。

そういえば、明さんって、どこの人なのだろう。
どちらかと言うと、大人しく暗い感じだ。
勉強はできるが、スポーツ類は苦手みたいな印象を受ける。

「明」って、名前負けしてるみたいだな。


それに、ここ最近は、やたらと気に掛かってしょうがない。
それは・・・。
平日の夕食に、デリバリー物が多くなってきたからだ。
たまになら良いが、俺の部活が無い曜日は、俺が作るようになってきた。
だから、今までは夕食時間が19時過ぎだったのが、19時半以降になってきた。

明は文句言ってたが、最近は待ってると出来立てが食べれるので我慢しているみたいだ。
俺のほうこそ、文句言いたいわっ。
 「別に監視役なぞ、いらんっ!俺一人でやっていける。」と。

言ってないけどな。


ある日。
…とうとう、俺の堪忍袋の緒が切れた。
 「最初は我慢していたが、もう限界だ。俺は一人ででも出来るっ。」
その言葉に、明は言ってきた。
もう名前に「さん」とか「様」は付けない。
 「ほう。この俺に用無しだと言いたいのか。」
 「そうだよ!出てけっ。監視役なぞ必要ない!!」

カレーとかシチューとか、馬鹿の一つ覚えみたいな物しか作れないし…。
ここ3週間ばかりは、デリバリーだし…。
1ヶ月に1,2回ならまだ許せるが、1週間に2回も…。

俺は一人で出来る。
とっととテメェん家に戻れ!!


明は何か言いたそうにしてるが、俺は明から自分家の鍵を取り返した。
その間、明は反抗することもなく、大人しくされるがままだった。



☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
中間試験に文化祭も終わった、ある日。
遂に、初ケンカですね。

大人しくされるがままの明。
その真意は?

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