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2019年度年始特別SS (6) 最終話はエッチから始まる?

俺の気持ちは、あの二人には言ってある。

いつかは、治に話さないといけないだろう。

治。
お前の父親は生きている。

死んだように見せかけているのは、お前の母親だ。
大学に夫を捕られ、その腹いせに遺影を作り置いてるだけだ。



治の頼りなさげな声が俺を呼んでいる。
 「俊平、まだなの?」
 「何が?」
 「それは、こっちの台詞だよ。いつになったらエッチしてくるんだよぉー」

その言葉に笑っていた。
 「待ってたのか」
 「当たり前でしょ。それとも何?キスだけで終わるつもりだったの?」

クスッと笑いながら抱きしめてやる。
 「しゅ」
 「それじゃ、ベッドに」
 「ん……」

抱っこしてと強請ってくる治を横抱きにして寝室に向かう。
そこで思い出した。
 「ああ、そうだ」
 「なに?」
 「副学長に自己紹介してただろ。あんなのは、30点だ」
 「は?」
 「Osamu Miyabiまでは良いが、後が全然だ」
 「え?」
 「お前は総合体育でなくて、体育学部総合学科だろ」
 「あー、そういえば……」
 「だから、エッチも30点のところまでしかしないからな」
 「なんでだよー」
 「言ったろ。今年は泣かせてやるって」
 「俊平の意地悪-」



治。
お前が「似ている」と言っていたのは、親子のDNAのお陰なのかな。

その名前を言わなかった副学長が、お前の父親だよ。

副学長が話さない限り、俺も話さない。
















  (終わり)




読んでいただきありがとうございます。
後書きは書かずに、すぐ次作が始まります。

ところで、30点のエッチって、どんなことをするのでしょ?

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