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クリスマスに芽生えた友情 (7) 

 かまくらに着いたのは23時半になっていた。
 まだ大丈夫だと呟いていた。
 「ヒロ、寒い」
 「大丈夫だよ。こっちに来て」
 
 その言葉に促されマルクが動くと明るくなった。
 「見て、かまくらだよ」
 「かまくらって」
 「最初は、こっちね」
 そう言うと、時計を確認する。23時40分なので安心した。
 はい、と自室から持って来た袋を差し出す。
 
 「誕生日おめでとう。忙しいのに僕の我儘に付き合ってくれてありがとう。誕生日プレゼントだよ、受け取って」
 「たんじょ……え、あれ、今日って」
 「12月23日はマルクの誕生日でしょ」
 「なんで知って」
 「今日中にプレゼントを渡したかったんだ。受け取って。でないと今日が終わる」
 「ありがとう」
 
 そう言われ抱きしめられた。
 「マルク」
 「ヒロは暖かいね」
 「たき火でしょ」
 「違うよ、ヒロの心のことだよ。ヒロの心は昔から変わらない。外見は変わっても中身は変わらないよね。ありがとう」
 「なんか照れるな」
 「プレゼントもありがとう。何が入ってるのか見ても良い?」
 「どうぞ」


 時計を見ると23時50分になっていた。
 「暖かそうなマフラーと手袋だね。早速、身に付けさせて貰うね」
 「うん、どうぞ」
 
 マフラーと手袋を身に付けながら言ってくる。
 「ところで、ここはどこ? 結構な時間を歩いたよね」
 「サンタクロース村の中だよ」
 「はあ?」
 
 驚いて大きな声を出したマルクに、ヒロはクスクスと笑ってる。
 「マルクは一度しか来なかったでしょ。しかも少しだけ。本当なら昼間に来て一緒に遊びたかったんだ。マルクにサンタクロースと会って……話もして……楽しんで……貰い、たかったんだ」
 「ヒロ?」
 「マルク……ハッピー……バース……」
 
 寝そうだと気が付いたマルクはヒロの体を揺すっていた。
 「ヒロ、ヒロ、寝るな。寝ると凍るぞっ」




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プレゼント渡し、ぎりぎりに間に合ったね(*^_^*)
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