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俺はノーマルだ。お前と一緒にするな! (38) 

 その日の終業時間を迎え、峰岸に渡そうと思い桑田常務室の方へと足を向けた。
 「あ、岡崎。岡崎、待て」
 「何ですか。送迎なんてしませんよ」
 「あの男の事を調べてたんだけど」

 その言葉に足が止まってしまった。
 「そこまでするとは……」
 「あいつはヤリ手のキーパーソンだ」
 「え、それじゃ、ここを……」

 どんな風にするのだろうと思ってたら、とんでもないことを専務は言ってきた。
 「あいつを追い出す。手伝え」
 「お断りします」
 「岡崎っ」


 まだ帰ってないことを祈ろう。
 そう思い、常務室をノックする。
 「はい、どちら様ですか?」
 「岡崎です」

 少し待つと峰岸は出てきた。
 「大変だな」
 「本当に。でも、あの人の頭の中身は凄いぞ」
 「どういう意味だ?」
 「こっちもフル回転しないと付いていけない。せめてもの救いは村上君だ」
 「どういう意味?」
 「あの2人は親子で、お互い戯れてる」
 「なるほど、やり難そうな気もするが……」
 「まあ、何とかなるだろう」

 話しをしに来たんだ。こっちに気を戻して欲しいなと思い口調を変えてやる。
 「それは良いが、育成のことも忘れるなよ。ほら、これ。暇な時でいいからチェックしてくれ」
 「これは何だ?」
 「11月か12月に研修を考えてる。その企画案だ」
 「へえ、岡崎が企画ね」
 「俺だって考えるよ」
 「分かった、見とくよ。悪い、今日は残業になる」
 「お疲れさま。じゃ、お先」
 「お疲れ」




 翌日の土曜日、来客を受けた。
 「はい、どちら様ですか?」
 「この水曜、こちらに引っ越してきた3階の宮田です。よろしくお願いします」
 「岡崎です。こちらこそ、よろしくお願いします」




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