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俺はノーマルだ。お前と一緒にするな! (28) 

 今度は乗り継ぐ事は無い、1本で行ける。
 今までは乗り継いで1時間以上掛かっていた通勤時間も、快速に乗れば10分、普通でも20分弱という距離だ。
 だから車を処分した。
 
 週明け、課長に話をする。
 「んー……」
 「3月まで頑張ります」
 「はあ……、岡崎君が居なくなると困るんだよな」
 「そう言って頂けると嬉しいのですが、私は、まだまだ力不足なので」

 課長は呻っている。
 「今まで、ご迷惑お掛けして申し訳ございませんでした。できるなら今年の12月末でと思ったのですが早いかなと思い、来年の3月までに延ばした次第です」
 「うーん……」
 「山岡君なら常務秘書できると思います」
 「あー……、山岡君ねえ」
 「課長から見て、山岡君は無理ですか?」
 「んー……」
 「では、長付けからピックアップして彼等を育成させて下さい」

 でも課長は何も言わない、呻ってるだけだ。
 「せめて、あと1年……」
 「それは無理です」

 んー……と、また呻り出した。
 どうして、こんなに考え込むのだろうと疑問が湧いた。
 「課長、どうされたのですか?」
 「岡崎君……」
 「はい」
 「考え直して欲しい」
 「どうしてですか?3年前、課長に話しましたよね。あれから毎年、言ってきてますよ」
 「育たないんだよね……」
 「あ、そっち……」

 気が抜けた。
 「そう、そっちなんだ」
 「でも、今回はもう待ちません」

 課長は歯切れが悪く、副社長室へとは言いそうにない雰囲気だ。
 「課長、明日も話しに来ます」
 「考え直しといてね」
 「私の台詞ですよ。それでは、明日お願いします」

 常務には副社長と話を付けてからだな。
 まだ半年近くある。
 それまでに後2回は研修して育てていかないと無理だな。
 私には企画力というのが難点だからなあ、でも後が居ないと待ったを掛けられるのでやってみるか。




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