FC2ブログ

俺はノーマルだ。お前と一緒にするな! (27) 特別出演 part2 

 玄関か、シュークリーム屋かと迷ったが、シュークリーム屋の方にした。

 チリンチリンッと鈴が鳴る。
 「いらっしゃ……、あれ、徹?」
 「こんちは。今日は挨拶に来ました」
 「何の?」
 「師匠は?」
 「待ってて」


 少し待ってると話し声が聞こえてきた。
 「ったく、仕事絡みだと断るからな」
 「まあまあ」

 あ、これは不機嫌そうだ。ストレートに言った方が良いかもしれない。
 先に言おうとしたら、師匠に先を越されてしまった。
 「どんな用件だ?」
 「あちらのマンションに引っ越してきました。その挨拶に来ました」
 「え……」

 師匠と優介の動きが止まった。
 「それと、父の道場の件ですが、破門になってしまいました。改めて、今日からは、こちらでお願い致します」

 2人は固まったままだ。
 「お近づきの印に、こちらをどうぞ」

 はあ……と溜息を吐き優介はボヤいている。
 「昔っから思ってたんだけど、徹って変わらないねえ」
 「それは貶されてるのか」
 「ある意味、立派」
 「褒められていると思っとく」

 師匠の固まりも解けたみたいだ。
 「仕事はどうするんだ」
 「続けますよ。でも、来年の4月からは違う所に行きます」
 「当てはあるのか?」
 「はい。でも、まだ面接受けてませんけどね」
 「頑張れよ。これは貰っとく」
 「ありがとうございます。これからはご近所さんという事で、よろしくお願いします」


 挨拶回りとして持って来た物を渡すと、師匠は嬉しそうに奥に入っていく。
 そんな師匠を見た優介は、言ってくる。
 「悟さんはね、東京バナナ好きなんだよ」
 「それは良かった」
 「ありがとね」
 「時々、買いに来るから」
 「無理しなくて良いからね」
 「美味しいから買うんだよ」
 「自惚れてしまいそうだ」
 「自惚れても良い位の味だからな。それじゃ、また」
 「うん、またね」
 バイバイと言って、シュークリーム屋を出た。

 
 これからが楽しみだ。
 先に区役所に行って、それから要る物を買いに行きますか。
 ふふ、師匠と優介の呆気に取られた表情が見れてラッキーだな。





にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村


おお、特別出演part2は、毎度お馴染みの、この二人ですね♪
関連記事
スポンサーサイト

0 Comments

Leave a comment