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俺はノーマルだ。お前と一緒にするな! (20) 

 「掛かれー!」

 見極めは出来る。
 あの護身術をやってから動線が読める様になったからだ。
 優介には感謝だな。

 二つの拳がくるのでしゃがみ込んで、その2人の腕を掴みそのまま流れに乗せて、俺の背の後ろへと向けて投げてやる。
 「えっ」
 「なっ」
 「うわー、こっちに投げんなっ」と、5人ほどの声が聞こえるが無視だ。

 次の3人の蹴りを躱すと、互いに繰り出して倒れた。
 「いってー」
 「思いっきり蹴ったなあ」
 「躱すなっ」

 躱した先には四つの拳。
 上にジャンプして躱すと、これまた4人が互いに殴り倒す。
 「逃げんなっ」
 「誰がボコボコにしろって言ったんだっ」

 その声に応じてやる。
 「俺が大人しくヤラれると思ってたのか。俺の動きを止めてボコボコケチョンケチョンにしろって言ったんだっ」
 「このマゾヤロー」


 一発も当たらない。
 皆を倒してサキ姉の立っている所に向かった。
 「見てただろ」
 「この……、バカ野郎っ!」

 当たる瞬間に避けて手首を掴む。
 サキ姉を投げようと思えば投げれる。
 「いい加減にブラコンから脱げ出せよ。結婚でもして、じゃじゃ馬を直せよな」
 「この、うつけ者があ……」

 野太い声が聞こえてきた。
 「そこまでだっ」

 「お父」

 何かを言いだそうとしているサキ姉を遮るように、父は声を掛けてくる。
 「徹。お前は、それで良いんだな」
 「男に二言は無い」
 
 俺の顔を覗き見て、父はきっぱりと言った。
 「分かった。出て行けっ!もう、お前に、ここの敷居を跨ぐ権利はない。破門だっ」

 その言葉に、皆は顔を上げた。
 「え……」
 「破門って……」

 テツは涙目になっている。
 「徹、お前……」
 「じゃな、哲二。お前、もっと強くならんと愛しのサキ姉は落ちんぞ」
 「放っとけっ」


 しんみりは苦手なので、自分の名札を取ると、とっとと正門から出て行った。
 悔いは無い。




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見事に決まりましたね!
さすがですっ!!

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