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俺はノーマルだ。お前と一緒にするな! (5) 

 自分からは言わないが、峰岸には空手をしてる事を知られてる。
 でもね、俺は空手だけでなく少林寺も出来るんだよ。いわゆる、攻撃タイプな人間なんだ。護身術の様な防戦は苦手なんだ。

 しかも、相手は専務。
 ここは攻めるべきかどうしようと迷ったのは一瞬。その一瞬後、俺の足は床を蹴っていた。

 あと数歩で玄関の外に出れたのに、残り半分という落とし前は、どんな事だろう。
 今日をやり過ごしても、専務は別の日にしてくるだろう。それなら、早い方が良い。荷物は車の中だから、この身体さえ駐車場に着けば良い。

 玄関周りをぐるっと見回した専務は腑に落ちない顔をしている。
 「靴はあるのに、何処に行った……」

 その専務は奥へと身体を向けて通り過ぎようとしている。何かを感じ取ったのか、天井に目を向けた専務は固まってしまった。
 逃げるなら今の内だ。
 そう思うと天井から降りて靴を拾うと、スーツの上衣の裾を捕まえられた。
 「岡崎君は楽しませてくれる奴だねえ」

 あ、もう固まりが解けてんじゃん。
 「一度ならず二度までも。しかも、今回は確信持っての蹴りだったよな」
 
 うう……、はい、そうです。

 「残りの落とし前付けて貰う」
 「ぅわっ」
 持ち上げられた。


 近くのドアを開けたと同時に投げられる。
 でも、何か柔かい。
 これは何だと思ってると、布団が視界に飛び込んできた。

 え、ちょいと待って……。
 落とし前って……、そっち?
 そっちの方なの?

 俺が茫然としている間にスーツの上衣とカッターシャツのボタンを外され、ネクタイも解かれていたのなんて分からなかった。しかも専務は自分のスーツを脱いで真っ裸だ。
 「専務、もしかして、俺を……」
 「タイプじゃないけど、他にも知ってる事を吐いて貰う」
 「もう知らないと言ってるでしょっ」
 
 冗談じゃないっ!
 師匠、優介、助けてっ!
 



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岡崎が、彫られるの?

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