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秘書の育成研修 (42) 初めての。。。

 2人の稽古が終わると、優介は声を掛けていた。
 「ねえ、護身術5人の成果も兼ねて、どちらかとさせて下さい」
 「そうだな、柔道とするか」
 「ありがとうございます」

 優介は秘書全員に向かって声を出す。
 「護身術の5人は、50分間の成果を実践でやります。相手の攻撃を避け、躱すのが一番ですからね。相手は柔道です」
 「はいっ」
 「うん、良い返事だ。それでは、柔道7人と護身術の5人は前に出て下さい」
 そう言われ、12人は前に出た。

 「目標タイムは3分から5分ね。はじめっ」

 5人の内3人は2分もすると投げられ1本、取られてしまった。
 もう1人も5分経つか経たないかという時に投げられて肩で息をしているが取られてない。 
 残り1人はピョンピョンと飛び跳ねている。
 「何をして…、徹、何やってるのっ」
 「だって、防戦は…」
 「苦手でも選んだんでしょ」
 「そうだけど…」
 
 思わず言っていた。
 「柔道、少林寺、合気道の人。皆で、あの飛び跳ねているぴょん吉を投げたりキックしていいから、やってしまえー」
 「おー」

 「え、そんな、優介っ」
 少林寺や合気道の相手なら、なんとかなる。
 だけど、他は……。師匠じゃないが、俺も柔道は苦手なんだよ。

 「あー…」

 どさくさに紛れてユウマさんも中に入って徹を投げていた。
 「ぐぇ…」


 「うーん…、岡崎君は異種は無理かあ」
 「悟さんも、自分中心で物を言わないで」

 悟さんはユウマさんに声を掛けている。
 「ユウマ、物足りないなら後半は合気道と替わるか?」
 「どんな感じ?」
 「黒が2人だけど、そこそこかな」
 「なら、替わる」

 「ねえ、悟さん」
 「なんだ?」
 「ユウマさんって何でもできるの?」
 「空手と手刀は苦手だけど、他はできる」
 「へえー、凄いや」
 「ボスは少林寺と合気道だったけど、2人して”空手と手刀なんて大嫌いチーム”を組んでたほどだったからな」
 「え、あの人って友兄と知り合い?」
 「何を聞いてたんだ。言ったろ、私と同じ大学と学部だって」
 「そう言えば、そうでした」


 後半も終わり、予定通り22時に解散した。
 「ありがとうございましたっ」

 着替え終わると、徹は廊下に居てある物を手渡す。
 「お疲れ様でした。こちらはギャラになります。お受け取りください。下までお送りします」

 1階のエントランス入り口まで送ってくれた。
 「今日は引き受けて頂きありがとうございました」

 先に師匠が口を開いていた。
 「皆、運動不足だな。少しでも体力付けさせないとガタがくるぞ」
 「そうですね。伝えておきます」

 今度はユウマさん。
 「いつもとは違う人が相手だったので新鮮な気持ちだったよ。ありがとう」
 「こちらこそ、ありがとうございました」

 優介も言っていた。
 「残りの研修、頑張ってね」
 「ありがとう」


 その日は疲れたのか、24時を待たずに早々と寝ていた。





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異種混合でした。
徹には、まだ早いみたいね
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