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秘書の育成研修 (41) 

 最後は紳士的に決めてやろうと思い、手を伸ばしてやる。
 「ほらよ」

 その手を掴み立ち上がったユウマは身体を捻る。
 が、同時に悟も捻る。

 「その手には乗らない」
 そう言うと、肩から力を落とす。

 何がどうなったのか分からない悟は、せめてもの力を注ぎ入れ踏ん張っていた。
 暫らくそうやっていたが、これでは無理だ。
 そう思い、無理な態勢だけど何とかして横転して離れようとしていた。

 やっとのことで横転して出来た隙を見つけ、キックしてやる。

 一旦は離れたユウマは、今度は背負おうとしてくる。
 投げられまいと踏ん張っていた。

 くそぅ、これだから柔道は嫌いだ。

 睨みあって、どの位の時間が過ぎたのだろう。
 いきなり足を引っ掛けられた。
 「うわっ…」

 外掛けだ。
 本当に柔道は苦手なんだ。
 道場に通ってくる連中でたまに柔道で遊ぶが、9:1の割合で負けるのに。

 身体が浮く。
 もしかして背負い投げされるのか。
 
 そう思ったら床に足の裏が付いていた。
  「くっ…」

 せめてもの思いでユウマの腕を握っていた。
 このまま前転できれば…。

 「たあぁー」

 前転が出来ないので、そのまま投げていた。
 「危ない奴め」
 「ふう…」
 「隙ありっ」

 今度は内側から足を引っ掛けられた。
 「くそぉ、柔道なんて苦手だっ」
 「俺は空手は苦手だけど、お互い様だっ」

 
 柔道だと思ってたら、合気道の投げで投げられた。

 「こんの…」
 「さすが師匠だけあるよな。受け身を取って、すぐさま立て直す」
 「ったりまえだ。何十年してると思ってるっ」

 空手で決めてやる。
 渾身の力を込めて最後に再び、拳と蹴りで七連発と八連発、そして最後に手刀1本。

 ズシンッと音が響いて、ユウマは尻を付けた。
 「いってー…」
 「ふんっだ、どうだ」
 「うー…、ケツ痛ぇ」

 ユウマは自分に差し出された悟の腕を取り立ち上がると、悟の尻を目掛けキックする。
 「うわっ」

 ズデンッと悟は前のめりになり倒れてしまった。
 それを見てユウマは人差し指を立てて腕を上げる。
 「1本!やったねー」
 「ひきょーものっ」




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ユウマの言った勝ちでしたww

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